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富士急行JP:9010
事業内容
富士急行は、運輸、不動産、レジャー・サービスなど多岐にわたる事業セグメントを展開しています。これらの事業は、地域社会の発展に寄与することを目的とし、各分野で相互に協力しながら活動しています。
運輸業では、鉄道、バス、タクシー、船舶などの交通手段を提供しています。富士山麓電気鉄道や岳南電車が鉄道事業を担い、富士急バスやフジエクスプレスがバス事業を展開しています。また、富士急マリンリゾートが船舶運送を行っています。
不動産業では、富士山麓を中心に別荘地の開発や分譲、建物賃貸を行っています。山中湖畔別荘地や十里木高原別荘地の管理を行い、快適なリゾート空間を提供しています。賃貸事業も展開し、甲府富士急ビルなどの大型建物を賃貸しています。
レジャー・サービス業では、遊園地やホテル、ゴルフ場、スキー場、アウトドア施設を運営しています。富士急ハイランドやハイランドリゾート ホテル&スパなどが代表的な施設で、富士急トラベルが旅行業を展開しています。アウトドア事業は「PICA」ブランドで展開しています。
その他の事業として、物品販売、建設業、情報処理サービス、ミネラルウォーター製造販売などを行っています。特に富士急建設は、グループ内の施設建設や修繕を手掛けています。これらの多様な事業が、富士急行の経済的基盤を支えています。
経営方針
富士急行は、2023年から2025年にかけての中期経営計画において、インバウンド需要の取り込みを成長戦略の柱としています。訪日外国人客の回復を見据え、営業収益を507億円、営業利益を67億円とする目標を掲げています。これにより、売上高営業利益率を13.2%に引き上げる計画です。
同社は、運輸業において観光需要の増加に対応するため、鉄道やバスの輸送力強化を図ります。特に、富士五湖エリアでの直通バスの新設や自動運転技術の導入を進め、地域の活性化と環境負荷の低減を目指しています。また、運転士不足への対応として、路線の再編成や待遇改善を行います。
不動産業では、山中湖旭日丘エリアの再開発を進め、別荘オーナーへの利便性向上を図ります。遊休地の活用による収益最大化も目指し、地域社会との連携を強化します。これにより、地域の魅力を高め、持続可能な発展を促進します。
レジャー・サービス業では、富士急ハイランドに新たな施設を導入し、外国人旅行者の誘致を強化します。SNSを活用したプロモーションやシーズナリティ価格の導入により、収益力を向上させます。また、アウトドア事業では、リブランディングを通じて他社との差別化を図ります。
富士急行は、サステナビリティの観点からも積極的に取り組んでいます。富士山エリアを「リゾートシティ」として持続可能な地域社会の実現を目指し、人材育成や働きやすい環境づくりを推進しています。これにより、地域と共に成長する企業を目指しています。