- 日本企業
- 日本精機
日本精機JP:7287
事業内容
日本精機は、複数の事業セグメントを持ち、多岐にわたる製品やサービスを提供しています。主な事業セグメントには、車載部品事業、民生部品事業、樹脂コンパウンド事業、自動車販売事業があります。
車載部品事業では、四輪車用計器やヘッドアップディスプレイ、二輪車用計器、汎用計器、各種センサー、高密度実装基板EMSなどを製造・販売しています。これらの製品は、日本精機やその関連会社であるエヌエスアドバンテック、NSウエストなどが手がけています。
民生部品事業では、OA・情報機器操作パネルや空調・住設機器コントローラーを提供しています。これらの製品は、日本精機やエヌエスアドバンテックが主に担当しています。
樹脂コンパウンド事業では、樹脂材料の加工・販売を行っています。この事業はエヌエスアドバンテックや日精工程塑料(南通)有限公司が担っています。
自動車販売事業では、新車・中古車の販売や車検・整備などのサービスを提供しています。これらのサービスは、ホンダ四輪販売長岡や新潟マツダ自動車が行っています。
その他の事業として、貨物運送やソフトウェアの開発販売、受託計算なども手がけています。これらのサービスは、日本精機や日精サービス、NS・コンピュータサービスが提供しています。
経営方針
日本精機は、持続的な成長を目指し、独自の理念体系を再構築しました。企業の存在意義として「安心と感動に満ちた世界と未来をつくる」ことを掲げ、技術を通じてインターフェースの価値を創造する企業を目指しています。見えないものを見えるようにし、最適な製品とサービスを提供することが使命です。
同社は2023年11月に発表した中期経営計画で、2025年から2027年の3年間を「業績回復期」と位置づけています。毎年1%の営業利益回復を目指し、最終年度には売上高3,300億円、営業利益165億円を目標としています。これにより、業績回復と資本収益性の向上を図ります。
成長戦略の重点領域として、ヘッドアップディスプレイ事業の強化、欧州事業の黒字化、新規顧客開拓と新規商材開発の3つを掲げています。特に、ヘッドアップディスプレイ事業では、世界1位のシェアを活かし、新技術や新商品の開発に注力し、売上拡大を図ります。
欧州事業では、収益性の改善を目指し、事業構造改革を進めます。具体的には、原材料高騰分の売価適正化や不採算機種の原価改善、設計開発拠点の再編などを行います。これにより、欧州での収益性向上を図ります。
新規顧客開拓と新規商材開発では、3D技術を取り入れたヘッドアップディスプレイや、低価格な後付け製品の開発に注力します。また、二輪車用計器の成長が見込まれる市場でのQCD強化や、液晶パネル搭載製品のコスト削減を進めます。
さらに、次世代技術の獲得やサプライチェーンの改革を通じて、新たな価値創造を目指します。地産地消の加速や生産レイアウトの最適化、業務プロセス改革を進め、変化に強い企業体質を構築します。