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古林紙工JP:3944
沿革
1934-09 | 大阪市東区(現中央区)において古林雅夫が、古林紙器印刷所を創立 |
1939-04 | 大阪府南河内郡藤井寺町(現藤井寺市)に紙器工場を開設 |
1947-08 | 資本金195千円の株式会社に改組し、古林紙工株式会社に商号を変更 |
1957-04 | 東京都日本橋区(現中央区)に東京営業所を開設 |
1959-05 | 藤井寺工場にグラビア特印工場を建設、紙・セロファン・樹脂フィルム・金属箔の巻取印刷物・袋物などフレキシブルパッケージならびにレーベル分野に進出 |
1962-03 | 藤井寺工場に本邦第1号機としてBobst Autoplaten打抜機を導入 |
1962-09 | 横浜市戸塚区に戸塚工場を開設 大阪証券取引所市場第二部に上場 |
1964-05 | 戸塚工場にBobst Champlain Rotogravure Press with inline cuttercreaserを我が国で初めて設置 |
1968-01 | Sprinter,Fit systemによるLocking方式の紙器成型システムの市場開発を開始 |
1968-07 | 愛知県犬山市に名古屋営業所および犬山工場を開設 |
1968-08 | 大阪市東区(現中央区)に本社を移転 |
1969-01 | ICC(International Container Corporation)に加盟 |
1972-01 | 犬山工場敷地内に複合紙工業株式会社(現複合工業株式会社)を設立(現・連結子会社) |
1972-05 | 北九州市に九州営業所を開設 |
1972-09 | 北九州市に九州工場を開設 |
1973-07 | Tritelloの製造を開始 |
1977-01 | 茨城県猿島郡境町にライニングコンテナー株式会社を設立(現・連結子会社) |
1985-05 | 東京都港区に営業本部を開設 |
1985-06 | IPG(International Packaging Group)に加盟 |
1988-12 | 台湾台北県(現新北市)に合弁会社台湾古林股份有限公司を設立(現・連結子会社) |
1989-03 | 和歌山市に和歌山営業所および和歌山工場(現和歌山事業所)を開設 |
1990-04 | 兵庫県加東郡滝野町(現加東市)に滝野工場を開設 |
1992-04 | 東京都港区にMDセンター(マーケティング・デザイン部門)を開設 |
1994-03 | 中国上海市に合弁会社上海古林国際印務有限公司を設立(現・連結子会社) |
1995-12 | 中国上海市に古林紙工(上海)有限公司を設立 |
1997-04 | 東京都中央区に営業本部を移転 |
1998-12 | 上海古林国際印務有限公司がISO9001認証を取得 |
2000-09 | ISO9001認証を取得 |
2000-12 | 複合工業株式会社がISO9002認証を取得(2003年12月にISO9001へ移行) |
2002-08 | 中国上海市に古林包装材料製造(上海)有限公司を設立(現・連結子会社) |
2002-11 | ECMA(European Carton Makers Association)に加盟 |
2004-10 | ISO14001認証を取得 |
2004-11 | 上海古林国際印務有限公司がISO14001認証を取得 |
2005-12 | 古林包装材料製造(上海)有限公司がISO9001認証を取得 |
2012-10 | FSC認証を取得 |
2013-01 | 古林紙工(上海)有限公司がISO9001認証を取得 |
2013-07 | 東京証券取引所と大阪証券取引所の合併に伴い、東京証券取引所市場第二部に上場 |
2015-06 | 古林紙工(上海)有限公司がISO22000認証を取得 |
2015-07 | 古林紙工(上海)有限公司がISO14001認証を取得 |
2020-12 | 中国上海市に上海古林国際印務有限公司の工場を移転 |
2022-04 | 東京証券取引所の市場区分の見直しにより、東京証券取引所の市場第二部からスタンダード市場に移行 |
2023-01 | 中国上海市に古林包装材料製造(上海)有限公司の工場を移転 |
事業内容
古林紙工とそのグループ企業は、印刷紙器およびプラスチック包材の製造・販売を中心に事業を展開しています。この企業集団は、古林紙工本体と連結子会社5社、非連結子会社1社、関連会社1社から成り立っています。
事業内容は大きく二つに分けられます。一つ目は印刷紙器関連で、古林紙工が直接製造・販売を行うほか、台湾古林股份有限公司や上海古林国際印務有限公司も製造・販売を手掛けています。また、複合工業株式会社や古林包装材料製造(上海)有限公司に製造を委託している点も特徴です。
二つ目はプラスチック包材関連で、こちらも古林紙工が製造・販売を行っており、ライニングコンテナー株式会社に製造を委託しています。
さらに、関連会社の金剛運送株式会社には、製品の運送業務の一部を委託しており、物流面でも連携を図っています。
これらの事業活動を通じて、古林紙工グループは同種・同系列のパッケージ製造・販売に特化したビジネスを展開しており、包装材料の分野で幅広いニーズに応えています。
経営方針
古林紙工は、包装材料の製造・販売を主軸に据えた事業を展開しており、その成長戦略は社会への奉仕を核としています。同社は、「包装を通じて社会に奉仕する」という社是のもと、顧客のニーズに応える独自の製品開発と信頼性の高い納品、適正価格の提供に努めています。また、単に利益追求に留まらず、ESG(環境・社会・ガバナンス)を重視した経営を実践し、企業価値の向上と持続的成長を目指しています。
経営戦略の面では、全社一丸となって社内に経営理念を浸透させ、企業行動憲章や行動基準を定めています。これにより、使命や考え方、行動を普遍的なものとして社内に定着させることを目指しています。さらに、事業計画を明確にし、企業価値の向上に努めています。
古林紙工グループは、新型コロナウイルス感染症の影響を受けつつも、個人消費の持ち直しや企業収益の増加により、緩やかな回復基調にあると報告しています。しかし、原材料価格の高騰や円安など、先行き不透明な状況に直面しています。このような状況下でも、古林紙工はデジタルトランスフォーメーション(DX)の推進、生産体制の改善、コーポレート・ガバナンス体制の強化、人材育成に注力しています。特に、DXへの取り組みでは、グローバルスタンダードで標準化されたERPパッケージの導入を進め、全従業員の技術者化を目指しています。
また、古林紙工は、新型コロナウイルス感染症拡大防止策の徹底、ESG経営の推進、受注活動の強化、生産体制の最適化、人材の育成と多様性の促進に重点を置いています。これらの取り組みを通じて、同社は厳しい経営環境の中でも利益を確保し、持続可能な成長を目指しています。