井村屋グループJP:2209

時価総額
¥335.4億
PER
14.6倍
流通事業では井村屋㈱が菓子や冷菓を製造販売し、調味料事業では井村屋フーズ㈱が各種調味料を製造販売する。

事業内容

井村屋グループは、2010年10月1日から持株会社制を導入し、井村屋グループとその連結子会社10社で構成されています。井村屋グループは、流通事業、調味料事業、その他事業の3つの主要な事業セグメントを持っています。

流通事業では、井村屋株式会社が製造販売を行い、一部製品は井村屋フーズ株式会社に製造を委託しています。中国では、井村屋(北京)食品有限公司が菓子や点心の販売を行い、井村屋(大連)食品有限公司が製造を担当しています。アメリカでは、IMURAYA USA, INC.が冷菓の製造販売を行っています。

調味料事業では、井村屋フーズ株式会社が各種調味料を製造・販売しています。中国では、井村屋(大連)食品有限公司が粉末調味料の製造を行い、北京京日井村屋食品有限公司が委託加工した調味料の販売を行っています。

その他事業では、イムラ株式会社がリース代理業を行い、井村屋グループの賃貸住宅の管理を担当しています。また、井村屋スタートアッププランニング株式会社が新規事業の企画と支援を行い、井村屋グループの将来の柱となる事業を創出しています。

経営方針

井村屋グループは、「おいしい!の笑顔をつくる」というミッションのもと、顧客満足を追求し、社会から信頼される企業を目指しています。独自の「不易流行」の考え方を基に、革新を重視し、特色ある商品とサービスを提供することで、社会に必要とされる企業グループを目指しています。

同社は、2030年を見据えた成長戦略として「Value Innovation 2026(新価値創造)」を推進しています。この中期経営計画では、売上高550億円、営業利益33億円、海外事業売上高比率8.8%を目標としています。また、温室効果ガス排出削減や女性管理職比率の向上など、非財務指標にも注力しています。

井村屋グループは、流通事業において「あずきバー」シリーズの販売強化や新工場の建設を計画しています。冷凍和菓子の市場拡大や新規販売ルートの開拓も進めています。スイーツカテゴリーでは、ブランド活用を推進し、新しい売場の創造に取り組んでいます。

海外事業では、アメリカや中国、マレーシアでの市場拡大を目指しています。アメリカでは、井村屋ブランド商品の輸入総代理店機能を強化し、中国では新商品の開発と販路拡大を進めています。マレーシアでは、国内市場の販路拡大とASEAN市場への輸出拡大を目指しています。

コスト削減と生産性向上のため、設備投資やDXの推進を行い、環境負荷の低減にも取り組んでいます。これらの戦略を通じて、井村屋グループは持続可能な成長を目指し、次期の連結業績見通しとして売上高525億円、営業利益30億50百万円を想定しています。