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前田工繊JP:7821
沿革
1972-11 | 繊維土木資材製造・販売を目的として前田工繊株式会社(資本金200万円)を福井県福井市に設立 土木用途商品「エンドレン」の製造・販売開始 |
1974-06 | 本社・工場を新築 |
1981-02 | 東京都中央区に東京支社開設 |
1983-06 | 剛毛製造開始、これにより土木資材部門の一貫生産体制が完成 |
1985-03 | 繊維加工(カット)を目的とした子会社、テープテック株式会社(資本金2,500万円)を福井県福井市に設立 |
1987-04 | 宮城県仙台市に仙台営業所開設 |
1988-11 | 福岡市博多区に福岡営業所開設 |
1989-05 | 大阪市中央区に大阪支店開設 |
1991-03 | 福井県坂井郡(現坂井市)春江町に福井営業所を開設 |
1992-07 | 接着アンカー製造・販売部門開設 |
1993-02 | 名古屋市名東区に名古屋営業所開設 |
1994-09 | 札幌市北区に札幌営業所開設 本社を福井県坂井郡(現坂井市)春江町に移転 |
1995-06 | 広島市南区に広島営業所開設 |
1997-01 | 仙台営業所、福岡営業所を各々支店に昇格 |
1998-11 | 炭素繊維部門への進出を目的として子会社、フォルカエンジ株式会社(後に株式会社エムシー研究所)(資本金3,000万円)を福井県坂井郡(現坂井市)春江町に設立 |
1999-03 | 新潟県新潟市に新潟営業所開設 |
1999-11 | フォルカエンジ株式会社を株式会社エムシー研究所に商号変更して、クリーンルーム用繊維製品の洗浄事業を開始 |
2000-09 | 製品の品質管理向上と標準化を目的としてISO9000シリーズを認証取得 |
2000-11 | 愛媛県松山市に四国営業所開設 |
2001-10 | 本社第3工場新築。ラミネータ設備導入 |
2002-03 | 子会社2社(テープテック株式会社、株式会社エムシー研究所)と株式会社ガイアン、株式会社混混、輪設計株式会社を経営効率化の目的で吸収合併。合併により、鯖江工場(福井県鯖江市)受け入れ |
2002-06 | 石川県金沢市に金沢営業所開設 |
2002-08 | 太田工業株式会社を買収し、汚濁水、流出油等の拡散防止材料の製造・販売開始 |
2003-05 | 福井県坂井郡(現坂井市)丸岡町に丸岡工場開設 |
2003-09 | 東京支社を東京本社に改組し、福井本社との2本社制を導入 名古屋営業所を支店に昇格 |
2004-01 | ゼオン環境資材株式会社からプラスチック擬木、道路資材、土木資材事業を譲り受ける |
2004-05 | 沖縄県那覇市に沖縄営業所開設 |
2005-02 | 日本不織布株式会社(大阪市西区)より不織布事業を譲り受け、福井県坂井郡(現坂井市)に新たに日本不織布株式会社設立 |
2005-09 | 広島営業所を広島支店に昇格 |
2005-12 | 福井営業所に金沢営業所を統合し、北陸支店として昇格 環境負荷低減を目的としてISO14001の認証取得 |
2007-08 | 東京証券取引所市場第二部に株式を上場 |
2007-09 | 札幌営業所を札幌支店に昇格 |
2008-09 | 子会社2社(太田工業株式会社及び日本不織布株式会社)を経営資源の集中と経営の効率化の目的で吸収合併 |
2009-10 | 多機能特殊ポリマーセメントモルタル等の開発・製造・販売を行っているマグネ株式会社(福岡県太宰府市)の全株式を取得し、子会社化 |
2010-03 | 子会社の株式会社サングリーンを経営資源の集中と経営の効率化の目的で吸収合併 |
2010-09 | 子会社のマグネ株式会社を経営資源の集中と経営の効率化の目的で吸収合併 |
2011-04 | 獣害対策製品、電気柵、放牧施設等の製造・販売を行っている北原電牧株式会社(札幌市東区)の全株式を取得し、子会社化 |
2011-12 | ベトナムに現地法人、MAEDA KOSEN VIETNAM CO.,LTD.を設立 |
2012-04 | 高機能ワイピングクロス等の製造・販売・受託加工を行っているテクノス株式会社(福井県南条郡)の全株式を取得し、子会社化 |
2012-10 | 東京証券取引所市場第一部に指定 新潟営業所を新潟支店に昇格 北陸支店を福井営業部に名称変更 |
2013-09 | 静岡県磐田市に静岡工場開設 四国営業所を四国支店に昇格 |
2013-11 | 自動車用軽合金鍛造ホイール等の製造・販売を行っている更生会社ワシ興産株式会社(東京都港区)及び更生会社ワシマイヤー株式会社(福井県福井市)の全株式を取得し、子会社化 |
2013-12 | ワシマイヤー株式会社がワシ興産株式会社及び日本BBS株式会社を経営資源の集中と経営効率化の目的で吸収合併し、BBSジャパン株式会社に商号変更 |
2014-04 | 岡山市北区に岡山事務所開設 |
2014-07 | 富山事務所を富山営業所に昇格 BBSジャパン株式会社のドイツ子会社3社が、BBS Motorsport GmbHを存続会社、消滅会社をWashi Holdings GmbH及びBBS-Washi Wheels GmbHとして吸収合併 |
2014-09 | 鹿児島県鹿児島市に鹿児島事務所開設 |
2014-10 | 衣料や各種産業資材用の撚糸製造(ポリエステル原糸の仮撚加工、丸編ニッティング)を行っている株式会社ダイイチ(石川県河北郡)の全株式を取得し、子会社化 |
2015-06 | 福井県坂井市に未来テクノ株式会社を設立 |
2015-07 | 未来テクノ株式会社が、再生債務者株式会社オガワテクノから防衛省の天幕・個人装備品、海洋土木品、厚手の帆布生地製品事業を譲り受ける |
2016-06 | 園芸用ハウス、農業資材及び栽培システムの設計・施工・販売を行っている株式会社グリーンシステムを子会社化 |
2016-09 | 北原電牧株式会社が株式会社グリーンシステムを経営資源の集中と経営効率化の目的で吸収合併し、未来のアグリ株式会社に商号変更 テクノス株式会社が株式会社ダイイチを経営資源の集中と経営効率化の目的で吸収合併し、未来コーセン株式会社に商号変更 |
2017-10 | 福井県坂井市に前田工繊キャピタル合同会社を設立 |
2018-10 | フィッシュミール及び魚油の製造・販売を行っている株式会社釧路ハイミール(北海道釧路市)の全株式を取得し、子会社化 |
2019-06 | 福井県坂井市にMDKメディカル株式会社を設立 |
2019-09 | 沖縄県那覇市に沖縄コーセン株式会社を設立し、沖縄営業所を統合 |
2021-02 | 電気牧柵の製造・販売、酪農用製品の販売を行っているエスケー電気工業株式会社(北海道苫小牧市)の全株式を取得し、子会社化 |
2021-09 | 外壁用の防水材、保護・仕上げ材の製造・販売を行っている株式会社セブンケミカル(東京都新宿区)の全株式を取得し、子会社化 未来のアグリ株式会社がエスケー電気工業株式会社を経営資源の集中と経営効率化の目的で吸収合併 |
2022-03 | MDKメディカル株式会社の全株式をM.A. Med Alliance SAに譲渡 |
2022-04 | 東京証券取引所プライム市場に移行 |
事業内容
前田工繊株式会社とその連結子会社9社は、ソーシャルインフラ事業とインダストリーインフラ事業の2つの主要な事業セグメントを展開しています。
ソーシャルインフラ事業では、繊維とプラスチックを素材とした環境資材、ジオシンセティックスの製造・販売を行っています。これには、土木工事用の高分子材料製品が含まれ、盛土補強材、土木シート、河川護岸材、斜面防災製品などが主要製品です。また、不織布の製造・販売も手がけ、自動車資材や土木・建設資材、医療・衛生資材などに利用される製品を提供しています。
インダストリーインフラ事業では、繊維産業での知識・ノウハウを活かし、超純水洗浄技術やカット技術、撚糸加工技術を用いた製品の提供を行っています。主要製品には、クリーンルームで使用されるフラットディスプレイパネルや精密機器用ワイピングクロス、ネームリボン、各種工業繊維等の細巾織編物二次製品があります。また、BBSジャパン株式会社を通じて、高級鍛造ホイールの製造・販売も行っており、自動車メーカー向けOEM供給とアフターマーケット向けの販売を展開しています。
これらの事業を通じて、前田工繊株式会社は、繊維を核とした技術を駆使し、土木、建築、農業、自動車産業など幅広い分野でのニーズに応える製品とサービスを提供しています。
経営方針
前田工繊株式会社は、独自の技術力と開発力を武器に、ソーシャルインフラ事業とインダストリーインフラ事業の二つの主要セグメントを展開しています。同社は、「人と人との良いつながり」を基本理念に掲げ、持続可能な地球と安心・安全で豊かな社会の創造に貢献しています。特に、ソーシャルインフラ事業では、災害時の被害を最小限に抑える技術を提供し、不織布関連では、社会の安全と快適性を高める素材の提供に力を入れています。インダストリーインフラ事業では、高品質な産業資材の提供と、世界最高レベルの鍛造技術によるアルミ鍛造ホイールの開発に注力しています。
成長戦略として、前田工繊はM&A、海外事業の展開、人材育成の三つの柱を掲げています。M&Aでは、独自の技術やノウハウを持つ企業の積極的な取り込みを進め、新たな市場の創出を目指しています。海外事業では、特にASEAN地域での事業拡大を図り、グローバルな販売網の拡大に努めています。人材育成に関しては、組織の活性化と全員を戦力化するため、人事評価制度の進化や「土木の寺子屋」の開催など、多角的な取り組みを行っています。
これらの戦略を通じて、前田工繊は、イノベーションを核とした事業展開を進め、社会のあるべき姿と人間のあるべき姿を追求しています。同社は、これらの取り組みを基に、企業価値の最大化を目指しており、その過程で社会全体の豊かさと安全性の向上に貢献していくことを目標としています。