アルプスアルパインJP:6770

時価総額
¥4350.5億
PER
23.8倍
コンポーネント事業でスイッチ類やアクチュエーター、センサー・コミュニケーション事業でセンサーや通信デバイス、モジュール・システム事業で車載モジュールやインフォテインメント、その他システム開発や旅行業を展開。

事業内容

アルプスアルパインは、コンポーネント事業、センサー・コミュニケーション事業、モジュール・システム事業、その他の4つの事業セグメントを展開しています。これらの事業は、同社とその子会社55社、関連会社36社によって構成されています。

コンポーネント事業では、スイッチ類、アクチュエーター、ハプティックデバイスなどを提供しています。これらの製品は、さまざまな電子機器に組み込まれ、操作性やユーザー体験を向上させる役割を果たしています。

センサー・コミュニケーション事業では、センサーや通信デバイスを手がけています。これらの製品は、IoTや自動運転技術など、次世代の技術革新を支える重要な要素となっています。

モジュール・システム事業は、車載モジュールや情報通信機器(インフォテインメント、ディスプレイ)、サウンドシステムなどを提供しています。この事業は2025年4月1日からモビリティ事業に名称を変更します。

その他の事業には、システム開発、オフィスサービス、金融・リース事業、旅行業などが含まれています。これらのサービスは、企業の多様なニーズに応えるために提供されています。

主要な関連会社には、国内外にわたる多くの企業が含まれています。国内では、アルプスアルパイン株式会社やアルパインマーケティング株式会社などがあり、海外ではALPS ALPINE NORTH AMERICA, INC.やALPS ALPINE EUROPE GmbHなどが活動しています。

経営方針

アルプスアルパインは、企業理念に基づき「価値の追究」「地球との調和」「社会への貢献」などを掲げ、企業価値の最大化を目指しています。これにより、ESGやSDGsに対応した経営を推進し、持続可能な未来の構築を目指しています。

同社は「ビジョン2035」を策定し、次の10年を見据えた成長戦略を描いています。感性工学を基盤に、モビリティ事業やセンサー技術を活用し、「感動・安全・環境」を提供価値としています。特に、デジタルキャビンやロボティックス市場への進出を進めています。

中期経営計画2027では、ユーザー中心の製品開発や持続可能な技術の導入を重視しています。高付加価値製品へのシフトや不採算製品の縮小を図り、ROIC経営を通じて収益力の強化を目指しています。また、次世代電子部品の開発にも注力しています。

同社は、事業ポートフォリオを再編し、コンポーネント事業、センサー・コミュニケーション事業、モビリティ事業の3つに分けています。これにより、収益基盤の維持・拡大を図り、バランスの取れた成長を目指しています。

経営環境の変化に対応するため、アルプスアルパインはグローバル市場での競争力維持を重視しています。特に、地政学リスクや技術進化に対応し、サプライチェーンの見直しや新市場開拓を進めています。

ESG領域からも重要課題を特定し、環境価値の高い製品の創出やGHG排出量の削減を進めています。これにより、持続可能な事業運営を実現し、企業価値の向上を図っています。人材のリスキリングやリーダー育成も推進しています。