マルゼンJP:5982

時価総額
¥579.8億
PER
16.2倍
業務用厨房機器、大型製パン機械の製造・販売、ビル賃貸を展開。

沿革

1961-03業務用石油ガスバーナーの製造および販売を目的として渡辺商事株式会社(資本金1,000千円)を東京都荒川区に設立
1963-10中華料理店用ステンレス製ガスレンジを考案し、製造販売を開始
1964-04横浜市神奈川区に横浜営業所(現・横浜支店)を設置
1964-07本社を東京都荒川区内に移転
1964-09埼玉県越谷市に埼玉第一工場を新設
1965-04商号をマルゼン燃器製造株式会社に変更
1967-04本社を東京都荒川区内に移転
1970-04独立混合管方式のガスバーナーを開発し、製造販売を開始
1971-07大阪市都島区に大阪営業所(現・大阪支社)を設置、同所にショールームを開設
1973-05ゆで麺機を開発し、製造販売を開始
1975-10埼玉県越谷市に埼玉第二工場を設置
1976-09商号を株式会社マルゼンに変更
1979-09埼玉第一工場、埼玉第二工場を集約し、埼玉県北葛飾郡松伏町に埼玉工場(現・マルゼン工業株式会社首都圏工場)を新設
1984-03本社を東京都荒川区内に移転 同所に東京営業所(現・東京支社)、東京ルート営業所(現・首都圏ルート支社)も移転し、ショールームを併設
1986-02子会社マル厨工業株式会社(現・マルゼン工業株式会社、連結子会社)を東京都荒川区に設立し、福岡県八女郡広川町に同社九州工場の建設に着手
1986-04埼玉工場(現・マルゼン工業株式会社首都圏工場)の配送設備部門を分離し、埼玉県北葛飾郡松伏町に東日本物流センターを開設
1986-07コンベクションガスレンジ、ガステーブルの「パワークック」(自動点火)シリーズ18機種を開発し、製造販売を開始
1987-06子会社マル厨工業株式会社(現・マルゼン工業株式会社)九州工場が本操業を開始し、同所に西日本物流センターを開設
1988-08食器洗浄機「トップクリーン」シリーズ14機種を開発し、製造販売を開始
1990-09一般建設業(管工事業)の建設大臣許可を取得
1991-02子会社台湾丸善股份有限公司を台湾台北県に設立
1991-06タイ王国バンコック市にタイ駐在員事務所を開設
1992-07高性能を誇る最新鋭機器スチームコンベクションオーブン「スーパースチーム」シリーズ4機種を開発し、製造販売を開始
1994-02東京都台東区に新本社ビルを新築し移転、同所に首都圏支店(現・首都圏ルート支社)、東京営業所(現・東京支社)も移転しショールームを併設
1995-10日本証券業協会に株式を店頭登録
1999-01子会社マル厨工業株式会社(現・マルゼン工業株式会社)が青森県十和田市に東北工場を新設
1999-02東京証券取引所市場第二部に株式を上場
1999-03子会社マル厨工業株式会社(現・マルゼン工業株式会社)東北工場が稼働開始
1999-10ベーカリーオーブン「ベーカーシェフ」シリーズ20機種を開発し、製造販売を開始
2001-02埼玉工場(現・マルゼン工業株式会社首都圏工場)において「ISO9001」の認証を取得
2001-06北海道営業所(現・札幌営業所)(札幌市白石区)に隣接する賃貸用ビルMB札幌(ビジネスホテル)が完成し、ルートインジャパン株式会社に貸与開始
2002-03土地の有効活用等のための賃貸用ビルMB足立(足立区保木間・介護型有料老人ホーム)およびMB新横浜(横浜市港北区・ビジネスホテル)が完成し、それぞれ株式会社明昭および株式会社東横インに貸与開始
2003-04株式会社フジサワ(ベーカリー工場設備・機器製造販売会社)より営業譲渡を受け、子会社株式会社フジサワ・マルゼン(現・連結子会社)を東京都台東区に設立
2004-03埼玉工場(現・マルゼン工業株式会社首都圏工場)(埼玉県北葛飾郡松伏町)を当社よりマル厨工業株式会社(現・マルゼン工業株式会社)に移管し製造部門を統合
2004-09資産の有効活用等のためのMB大阪(大阪市西区・事務所兼ビジネスホテル)が完成し、ルートインジャパン株式会社に貸与開始
2007-05当社東日本物流センターおよび子会社マル厨工業株式会社(現・マルゼン工業株式会社)首都圏工場を埼玉県北葛飾郡松伏町より埼玉県春日部市に新設、移転し稼働開始
2007-06当社東日本物流センターおよび子会社マル厨工業株式会社(現・マルゼン工業株式会社)旧埼玉工場が移転に伴い空いた跡地(埼玉県北葛飾郡松伏町・倉庫施設)を一括して西尾レントオール株式会社(現・ニシオホールディングス株式会社)に貸与開始
2013-09タイ王国バンコック市のタイ駐在員事務所を閉鎖し、新たに子会社Maruzen(Thailand)Co.,Ltd.をバンコック市内に設立
2019-03子会社マル厨工業株式会社をマルゼン工業株式会社に商号変更
2022-04東京証券取引所の市場区分の見直しにより、東京証券取引所の市場第二部からスタンダード市場に移行

事業内容

マルゼンは、業務用厨房機器の製造、仕入れ、販売を主軸に展開する企業であり、その事業は主に三つのセグメントに分かれています。第一のセグメントは、業務用厨房機器の製造販売業で、マルゼン自身が仕入れと販売を担い、マルゼン工業株式会社が製造を行っています。このセグメントは、台湾丸善股份有限公司とMaruzen(Thailand)Co.,Ltd.を通じて、台湾とタイでの販売も行っています。

第二のセグメントは、大型製パン機械の製造販売業で、株式会社フジサワ・マルゼンが大規模施設向けの製パンや製菓ラインの工場設備や機器の製造、販売を手掛けています。このセグメントは、製パン業界のニーズに応えるための専門性の高い事業です。

最後のセグメントはビル賃貸業で、マルゼン自身がビルの賃貸を行っています。この事業は、不動産を活用した収益の一環として位置づけられています。

これらの事業セグメントを通じて、マルゼンは多角的なビジネスモデルを構築し、業務用厨房機器から不動産まで、幅広い分野で事業を展開しています。また、製品ラインナップには、熱機器、作業機器、部品、冷機器、調理サービス機器などが含まれており、顧客の多様なニーズに応える製品とサービスを提供しています。

経営方針

マルゼンは、業務用厨房機器の総合メーカーとして、顧客第一主義を企業理念に掲げ、適正な価格で高品質な製品とサービスを提供することを使命としています。同社は、株主の信頼と期待に応える魅力ある企業を目指し、お客様の信頼に応え、地域社会に貢献し、社員の能力を最大限に引き出す企業風土の創造に努めています。

中期経営計画では、業界トップを目指し、売上高700億円の達成を目標に掲げています。この目標達成のため、技術開発力の強化、マルゼンブランドの認知度向上、幅広い販売マーケットへのアプローチ、アフターサービスの強化、生産体制の充実など、多角的な戦略を推進しています。特に、SDGsの達成に寄与する製品開発や、省エネ・省資源を意識した製品の提供にも力を入れています。

また、外食・中食市場の回復傾向を背景に、原材料価格の高騰や人件費の上昇などの課題に対処しながら、業務効率化や生産性の向上を図り、コスト削減を推進しています。同社は、自社オリジナル製品のラインアップ拡充や、総合的なサービス体制の充実を通じて、収益力の向上を目指しています。

競争が激化する業務用厨房機器業界において、マルゼンは、価格競争力を軸に、迅速な販売体制の構築や営業提案により、同業他社との優位性を保つ戦略を展開しています。これらの取り組みを通じて、マルゼンは業界内でのシェアアップと適正利益率の維持を目指しています。