ぴあJP:4337

時価総額
¥442.9億
PER
16.1倍
音楽・スポーツ・演劇・映画などのチケット販売を行う「チケットぴあ」や、音楽専用ホール「ぴあアリーナMM」の運営、エンタメ情報誌「SODA」などの刊行。

事業内容

ぴあ株式会社は、音楽、スポーツ、演劇、映画、各種イベントのチケット販売を中心に、レジャー・エンタテインメント領域で多岐にわたる事業を展開しています。主な事業セグメントには、チケッティングビジネス、ソリューションビジネス、コンテンツビジネス、ホール・劇場ビジネス、メディア・プロモーションビジネス、会員サービス、スポーツくじビジネスがあります。

チケッティングビジネスでは、「チケットぴあ」という日本初のコンピュータオンラインネットワークによるチケット販売システムを運営しています。このシステムは、年間約160,000公演分のチケットを取り扱い、全国約38,000カ所で購入・発券が可能です。また、インターネットを通じて24時間の受付・販売を行っています。

ソリューションビジネスでは、法人向けに「チケットぴあ」のシステムやノウハウを提供し、プロモーションや販売サービス、顧客管理戦略の立案をサポートしています。興行主催者やホール、スタジアムなどに対し、収益拡大やマーケットの活性化を支援しています。

コンテンツビジネスでは、音楽フェスティバルや舞台、オリジナルイベントの主催、企画、制作、運営を行っています。また、物販や各種サービス・商品開発を通じて、新たな収益の拡大を図っています。

ホール・劇場ビジネスでは、音楽専用ホール「ぴあアリーナMM」を運営し、会場運営という新たな事業を展開しています。さらに、東京駅直結の「TOFROM YAESU」内にオープン予定の劇場・カンファレンスホールの運営も予定しています。

メディア・プロモーションビジネスでは、書籍や雑誌の刊行を通じて、チケット事業とのシナジーを高めています。また、ウェブサイトやスマートフォンアプリを活用したクロスメディア型事業も推進しています。

会員サービスでは、「チケットぴあ」の会員制度を運営し、チケット先行予約やアミューズメント施設の料金割引などのサービスを提供しています。会員数は約35万人で、会費収入は安定した収益源となっています。

スポーツくじビジネスでは、日本スポーツ振興くじ株式会社の中核企業として、スポーツくじの販売・払戻し等の運営管理業務を行っています。ぴあフィールドサービス株式会社がこの業務を担っています。

経営方針

ぴあ株式会社は、21世紀のデジタルネットワーク社会において、ITを最大限活用し、レジャー・エンタテインメント領域での情報・サービスを提供することを目指しています。同社は「感動のライフライン」を構築し、個々の生活を豊かにすることを使命としています。

同社は中期経営計画のもと、基幹事業であるチケッティングビジネスの拡充と新規事業の創出に注力しています。2024年度には、チケッティング事業やイベント企画、ホール運営の拡大に加え、メディアコンテンツ事業や「ぴあカード」会員事業の成長を目指しています。

さらに、デジタルメディア・データマーケティング事業やホスピタリティ事業、国際イベントのチケッティング業務など新規事業への投資効果が現れ、過去最高の利益を達成しました。2025年度には、これらの事業のさらなる拡大と収益モデルの改善を図ります。

同社は、2025年度中に累損を一掃し、復配を実現することを目指しています。また、チケット販売事業に依存しない事業基盤の改革と新たな事業の創出により、持続的成長を可能にする事業構造への転換を図ります。

人的資本経営の拡充にも注力し、従業員のやりがいや生産性の向上を推進しています。テクノロジーの進化と同社の強みを活かし、長期ビジョンである「感動のライフライン」の構築を着実に進めています。