南海化学は、1906年の創業以来、化学品メーカーとしての歴史を持ち、現在は5つの主要な事業セグメントを展開しています。これらの事業は、基礎化学品、機能化学品、アグリ、環境リサイクル、各種塩事業です。これらの事業を通じて、南海化学は地球環境と豊かな社会の創生に貢献することを企業理念としています。

基礎化学品事業では、苛性ソーダや次亜塩素酸ソーダなどのクロール・アルカリ製品を製造・販売しています。これらは水の衛生管理や工場排水の処理に利用されます。南海化学とその子会社である如皋市四友合成化工有限公司などがこの事業を担っています。

機能化学品事業では、食品添加物や健康食品の製造・販売を行っています。具体的には、酢酸ナトリウムやグルコサミンなどが含まれます。また、医療機器の洗浄剤や樹脂の添加剤の受託製造も行っています。この事業は南海化学が主に担当しています。

アグリ事業では、土壌殺菌剤として使用されるクロルピクリンの製造・販売を行っています。クロルピクリンは液剤と錠剤があり、農業従事者に安全に使用されるよう、錠剤タイプの普及に力を入れています。この事業は南海化学の土佐工場で行われています。

環境リサイクル事業では、廃硫酸のリサイクルを行っています。エヌシー環境株式会社とサンワ南海リサイクル株式会社がこの事業を担当し、石油精製業者から廃硫酸を引き取り、精製して販売しています。

各種塩事業では、オーストラリアやメキシコから輸入した原塩を加工し、食品関係や道路の凍結防止などに利用される塩を製造・販売しています。この事業は株式会社エヌエムソルトが担当し、和歌山県南部地区の梅干加工業者や全国の食品メーカーに供給しています。

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