ワールドJP:3612

時価総額
¥1017.3億
PER
8.4倍
婦人、紳士、子供衣料品や服飾雑貨の販売を行うブランド事業、ECモール運営やデジタルソリューションを提供するデジタル事業、衣料品の生産・調達や什器製造販売を通じたプラットフォーム事業。

事業内容

ワールドは、国内外で婦人、紳士、子供衣料品や服飾雑貨の販売を行うブランド事業を展開しています。この事業では、ブランドポートフォリオ戦略を機動的に修正し、成長性と収益性のバランスを図っています。国内では、百貨店やショッピングセンターを中心に、婦人、紳士、子供服、インティメイトなどの小売業を展開しています。

ワールドのデジタル事業は、B2BソリューションとB2Cネオエコノミーから成り立っています。B2Bソリューションでは、ファッション通販サイト「ワールドオンラインストア」の運営を受託し、物流インフラや基幹システムの提供を行っています。B2Cネオエコノミーでは、ユーズドセレクトショップやオフプライスストア「& Bridge」の運営、ブランドバッグのサブスクリプション型レンタルサービスを提供しています。

プラットフォーム事業では、ワールドは多業態・多ブランドを支えるプラットフォームを外部企業にも開放し、各種サービスを提供しています。生産プラットフォームでは、製造された商品をブランド事業子会社に供給し、OEM・ODM事業も行っています。販売プラットフォームでは、店舗開発や催事の企画・運営を行い、在庫消化や他業種小売業の運営受託も行っています。

経営方針

ワールドは、「創造全力、価値共有。つねに、その上をめざして。」を掲げ、顧客価値の最大化を目指しています。1992年に発表した「スパークス(SPARCS)」構想を基に、消費者を起点に小売から生産までを一貫させ、無駄を価値に変えるビジネスモデルを進化させています。このモデルを活用し、IT技術で事業基盤を絶え間なくアップデートし、顧客のニーズに迅速に応える体制を整えています。

中長期的には、「SPARCS構想」をライフスタイルやサーキュラー領域に拡張し、「ワールド・ファッション・エコシステム」の確立を目指しています。このエコシステムを外部企業にも提供し、多様なブランドや価値ある商品を持続可能な形で顧客に届けることを目指しています。これにより、ロスや無駄のないファッション産業の構築を推進しています。

ワールドは、成長戦略として「PLAN-W」を掲げ、ROEやROICの向上を目指しています。特に、コア営業利益を重要指標とし、持続的な成長を図っています。また、ブランド事業の収益性向上やECチャネルの売上比率の拡大を重視し、非アパレル事業の成長も推進しています。これにより、全体の成長性と収益性の改善を図っています。

ワールドの事業戦略は、ブランド事業を中心に、デジタル事業やプラットフォーム事業を展開しています。ブランド事業では、業態開発やブランド開発を進め、様々なチャネルでの展開を図っています。デジタル事業では、B2BソリューションやB2C事業を拡大し、サーキュラー事業にも注力しています。プラットフォーム事業では、OEM・ODMや販売支援を通じてB2B事業を拡大しています。

ワールドは、厳しい経営環境の中で、事業収益力の向上や財務体質の改善、人材の確保を重要課題としています。ブランド事業の強化やデジタル事業の拡大を通じて、持続的な成長を目指しています。また、コーポレート・ガバナンスの強化にも取り組み、企業価値の向上を図っています。これにより、変化する市場環境に対応し、競争力を維持しています。