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ピーバンドットコムJP:3559
沿革
2002年4月 |
東京都新宿区矢来町において株式会社インフローを創業(資本金1,200万円) |
2002年10月 |
第三者割当により増資(資本金3,400万円) |
2003年4月 |
プリント基板ネット通販サイト「P板.com(ピーバンドットコム)」本格運営開始 |
2004年5月 |
無料パターン設計CAD「CADLUS X」ダウンロード開始 |
2004年10月 |
本社を東京都新宿区二十騎町に移転 |
2004年11月 |
設計サービス開始 |
2005年12月 |
実装サービス開始 |
2006年5月 |
本社を東京都新宿区市谷田町に移転 |
2006年8月 |
無料パターン設計CAD「CADLUS XⅡ」ダウンロード開始 |
2009年12月 |
ISO9001認証取得 |
2010年3月 |
本社を東京都千代田区五番町14番地 国際中正会館に移転 |
2012年6月 |
商号を株式会社ピーバンドットコムに変更 |
2013年7月 |
電子工作コンテスト後継イベント『GUGEN(ぐげん)』開催(年次開催) |
2014年10月 |
筐体・パーツ製造サービス開始 |
2015年6月 |
対面相談サービス「基板コンシェル」開始 |
2015年10月 |
東京分室(セミナールーム)を開設 |
2016年5月 |
ハーネス加工サービス開始 |
2016年5月 |
プリント基板関連の技術啓蒙サイト「@ele(アットマーク・エレ)」開設 |
2017年3月 |
東京証券取引所市場マザーズに株式を上場(資本金14,785万円) |
2018年2月 |
ISO9001:2015年版規格への移行認証を取得 |
2018年6月 |
監査役会設置会社から監査等委員会設置会社へ移行 |
2018年12月 |
Swissmic SA(本社:スイス)とシステム開発における業務提携を締結 |
2019年5月 |
本社を東京都千代田区五番町14番地 五番町光ビルに移転、東京分室を本社に統合 |
2019年12月 |
東京証券取引所市場第一部へ市場変更 |
2019年12月 |
電子機器受託製造サービス、P板.com EMSのWEB受付を開始 |
2021年1月 |
多層フレキシブル基板製造のWEB受注自動受付サービス拡大 |
2022年4月 |
東京証券取引所の市場区分見直しにより、東京証券取引所市場第一部からプライム市場へ移行 |
事業内容
ピーバンドットコムは、電気電子企業のデジタルトランスフォーメーション(DX)を支援するため、ハードウェア製作の全工程をカバーする一貫したサービスを提供するGUGENプラットフォームを運営しています。同社の主要事業である「P板.com」は、産業用機器や民生機器開発メーカー向けに、プリント基板のEコマースを通じた販売を行っています。プリント基板は、自動車やスマートフォン、医療機器など多岐にわたる電子機器に不可欠な部品であり、その需要は今後も拡大すると見込まれています。
ピーバンドットコムは、プリント基板の設計、製造、部品実装に加え、電子機器を収めるケースの製造やハーネス部品の加工など、周辺サービスも充実させています。また、電子機器製造の受託製造サービス「P板.com EMS」を通じて、IoT関連製品の小ロット製造を得意としており、サービス領域の拡大を図っています。
さらに、エンジニア向けの技術情報サイト「@ele」の運営や、エンジニアの登竜門として位置づけられる「GUGENコンテスト」の開催を通じて、技術者の育成や業界の発展に貢献しています。これらの活動は、同社の技術的信頼度の向上やサービスの利用拡大に繋がっています。
ピーバンドットコムは、試作開発に特化した料金体系の提示や効率的な受発注管理の仕組み化、利便性の高い見積・注文システムの構築など、顧客のニーズに応えるサービスを提供しています。また、ファブレス運営により、国内外の複数の仕入先と提携し、競争力のある商品を提供しており、幅広い顧客層から支持を得ています。
経営方針
ピーバンドットコムは、電気電子企業のデジタルトランスフォーメーション(DX)を加速させるため、「開発環境をイノベーションする」という経営理念のもと、GUGENプラットフォームを通じて一貫したサービスを提供しています。同社は、2030年に向けた長期ビジョンを基に、2023年から2031年にかけての中期経営計画を策定し、公表しています。この計画は、3つのフェーズに分かれており、第1次中期経営計画では「飛躍に向けての基盤構築」をテーマに掲げ、既存事業の拡大・強化を主体とした地に足の着いた事業戦略を推進しています。
ピーバンドットコムは、プリント基板Eコマース事業のシェア拡大、EMS事業のテイクオフ、そして「第3の事業の柱」の探索と種まきを重点領域としています。これらの事業展開を通じて、誰でも簡単にアイデアを具現化できるサービスの提供を目指しています。また、人材育成や知的資本投資による仕組みの強化、パートナーとの事業提携を加速させることで、2030年の目標達成に向けた基盤を固めています。
同社は、売上成長KPI、収益管理KPI、品質管理KPIを重要な経営指標として設定し、経営上の目標達成状況を客観的に判断しています。これにより、効率的な事業展開を図り、持続可能な成長を目指しています。ピーバンドットコムは、長期ビジョンに基づく中期経営計画の推進により、電子部品の調達リスクや新型コロナウイルス感染症の影響など、外部環境の変化にも柔軟に対応し、事業の拡大を図っています。