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因幡電機産業JP:9934
事業内容
因幡電機産業は、電設資材および産業機器の卸販売、空調部材の製造販売を主な事業としています。同社は14の関係会社と共に事業を展開し、電設資材事業、産業機器事業、自社製品事業の3つのセグメントに分かれています。
電設資材事業では、電線ケーブル、配管、照明器具、配線器具、受配電機器、空調機器、音響通信システム、防災セキュリティシステム、発電機、太陽光発電システム、計測機器、工具類を取り扱っています。このセグメントには、因幡電機産業とアイティエフ株式会社が関与しています。
産業機器事業では、制御機器、電子部品、FA関連機器を提供しています。このセグメントは因幡電機産業が主に担当しています。これらの製品は、産業用オートメーションや制御システムにおいて重要な役割を果たしています。
自社製品事業では、空調用被覆銅管、空調配管化粧カバー、空調関連部材、表示灯、回転灯、散光式警光灯、情報配線システム、給排水管を製造・販売しています。このセグメントには、因幡電機産業、株式会社パトライト、SIAM ORIENT ELECTRIC CO.,LTD.などが関与しています。これらの製品は、空調設備や安全システムにおいて重要な役割を果たしています。
経営方針
因幡電機産業は、持続可能な社会の実現を目指し、省エネルギーや省資源に配慮した製品の提供を基本理念としています。信頼される企業であり続けるため、コンプライアンス経営を重視し、成長と変革を通じて企業価値の最大化を図っています。
同社は中期経営計画において、2028年3月期までに連結売上高4,300億円、連結営業利益295億円を目指しています。この計画はローリング方式で毎年更新され、経営環境の変化に柔軟に対応しています。
因幡電機産業は、重点施策として自社製品の開発・拡充、省エネ・省力化ソリューションの推進、首都圏市場でのシェア拡大、グローバル展開の加速、事業領域の拡大、サステナビリティ経営の推進を掲げています。
自社製品の開発では、「因幡電工」ブランドの製品改良や新製品の開発を進めています。また、新たな研究開発施設「イノベーションセンター」を建設し、技術力の強化と人材採用力の向上を図っています。
省エネ・省力化ソリューションでは、LED照明や太陽光発電部材の拡販を進め、環境商材の普及に注力しています。脱炭素化の提案や協働ロボットの導入支援も行い、持続可能な社会の実現に貢献しています。
首都圏市場でのシェア拡大に向けては、人材投入や物流機能の強化を通じて、再開発需要を取り込み、成長の余地を追求しています。西日本での強みを活かし、首都圏でのプレゼンスを高めています。
グローバル展開では、北米や欧州市場での「因幡電工」ブランドの拡販を進めています。子会社のパトライトやSIAM ORIENT ELECTRICを活用し、海外市場でのシェア拡大を図っています。
事業領域の拡大では、既存事業の隣接領域への進出を目指し、情報通信分野やメカトロ分野の開拓を進めています。M&Aによる事業領域の拡大も視野に入れています。
サステナビリティ経営の推進では、サステナビリティ委員会を設置し、気候変動対応や人的資本経営の推進に取り組んでいます。中長期的な価値創造に向けたマテリアリティを再定義し、事業戦略に反映しています。