上組JP:9364

時価総額
¥5247.8億
PER
16.8倍
物流サービスを中核に、港湾運送、倉庫業、自動車運送業、国際輸送業、重量建設機工事業、不動産賃貸、酒類製造販売、ソフトウェア開発などを展開。

事業内容

上組は、物流サービス事業を中心に多様な事業を展開しています。上組とその子会社27社、関連会社18社で構成される同社グループは、主に物流事業とその他事業の2つのセグメントに分かれています。

物流事業では、港湾荷役やコンテナターミナル運営、倉庫業、自動車運送業、国際輸送業などを手がけています。具体的には、港湾での貨物の取り扱いや保管、国内外の輸送サービスを提供しています。この事業には、上組陸運株式会社などの子会社とKLKGホールディングス株式会社などの関連会社が関与しています。

その他事業では、重量建設機工事業、不動産賃貸、酒類の製造販売、物品の販売・リース、金融業、農産物生産販売、太陽光発電、ソフトウェア開発などを行っています。これには、株式会社カミックスなどの子会社と株式会社神戸港国際流通センターなどの関連会社が関与しています。

経営方針

上組は、物流を総合的にマネジメントする企業として、国内外でのハード・ソフトの増強や人材育成に注力しています。これにより、グローバル企業としての価値を高め、企業の社会的責任(CSR)を果たしつつ、企業価値の向上を目指しています。

同社は、経済の不透明感や物流業界の厳しい状況を背景に、長期的な変化を見据えた経営戦略を求められています。特に、人口減少社会への備えや地政学リスクの高まりに対応するための戦略が重要です。

上組は「長期ビジョン2035」を策定し、10年後の目指す姿を「日本と世界で物流の未来をデザインする総合物流カンパニー」と定めました。このビジョンに向け、成長性と資本収益性の向上を図る「中期経営計画2030」を推進しています。

「中期経営計画2030」では、国内基盤事業のシェア拡大、グローバル事業の収益基盤確立、新たな物流ニーズへの対応など、6つの基本方針を掲げています。これにより、営業収益3,500億円を目指し、成長を加速させる計画です。

同社は、積極的な投資を通じて営業利益の拡大とROEの向上を図り、株主還元や負債活用を継続します。これにより、2030年までに営業利益380億円、EBITDA550億円、ROE8.0%を目標としています。