上組JP:9364

時価総額
¥3836.4億
PER
15.2倍
物流事業として港湾荷役、コンテナターミナル運営、倉庫業、自動車運送業等。その他に重量建設機工事業、不動産賃貸、酒類製造販売等。

沿革

1867年

神戸港開港当時運上所(税関)出入の貨物運搬を請負う神戸浜仲として創業。

1873年

業務によって二派に分れ、当社は神戸港の上方に職場を持つ組として「上組」と改称。

1906年    5月

当時の組合員だけの出資によって上組合資会社を設立。

1909年    3月

大阪築港出張所を開設。(1925年支店に昇格)

1922年    6月

名古屋にて営業を開始。(1923年支店に昇格、2001年より支社)

1923年    5月

東京出張所を開設。(1947年支店に昇格)

1927年    4月

横浜支店を開設。

1934年    4月

門司支店を開設。

1937年    2月

広畑出張所を開設。(1939年支店に昇格)

1941年    9月

戦時の諸法令により港湾運送事業のうち、沿岸荷役を除き各港統制会社へ譲渡。

1943年    11月

造船部門を分離して東神戸造船鉄工㈱(現  ㈱カミックス)を設立。(現  連結子会社)

1947年    2月

上組土建㈱を設立。

1948年    9月

港湾における運送事業を統合的に再開、商号を上津合資会社と改称。

1950年    7月

通運事業免許取得、貨物自動車運送事業再開、倉庫業を開始。

1951年    4月

徳山出張所を開設。(1992年支店に昇格)

1952年    4月

商号を上組合資会社に復元。

1961年    8月

本店自動車部の業務を分離して上組陸運㈱を設立。(現  連結子会社)

1964年    2月

福山出張所を開設。(1966年支店に昇格)

1965年    1月

上組土建㈱と合併し、商号を株式会社上組と改称。

1969年    1月

上組海運㈱を設立。(現  連結子会社)

5月

東海支店及び八幡支店を開設。

12月

大分支店を開設。

1971年    3月

大阪証券取引所、東京証券取引所市場第二部に上場。

1972年    1月

ドッドウエル上組エアカーゴ㈱(現  上組航空サービス㈱)を設立。(現  連結子会社)

2月

大阪証券取引所、東京証券取引所市場第一部に指定。

10月

福岡支店を開設。

1976年    3月

泉包装作業㈱(現  泉産業㈱)を設立。(現  連結子会社)

1983年    10月

神戸支店を開設。

1985年    6月

上組(香港)有限公司を設立。(現  連結子会社)

1986年    10月

輸出事業本部を発展的に解消し国際事業本部(現  国際物流事業本部)に組織変更。

1989年    10月

鹿島支店及び鹿児島支店を開設。

1990年    4月

玉島出張所を開設。(1992年支店に昇格)

1991年    4月

港運事業本部を神戸支店から分離独立。

1992年    4月

志布志支店を開設。

10月

新潟支店を開設。

1993年    4月

大分港運㈱の全株式を取得。(現  連結子会社)

1996年    1月

豊川支店を開設。

1997年    1月

境港支店及び苫小牧支店を開設。

2000年    2月

浜岡支店を重量機工建設本部(現  重量エネルギー輸送事業本部)から分離独立。

2004年    7月

東京本社を開設。

2009年    4月

名古屋支店を開設し、名古屋支社の営業店所機能を移行。

2010年    4月

箕沖支店を福山支店から分離独立。サニープレイス事業部を開設。

7月

上組国際貨運代理(上海)有限公司を設立。(現  連結子会社)

10月

米事業本部を開設。

2011年    3月

㈱カミックスが岩川醸造㈱の全株式を取得。(現  連結子会社)

2013年    1月

海外事業戦略本部(現 海外事業本部)を開設。

4月

九州支社を開設。

6月

営業本部を開設。

10月

飼料・穀物事業本部を開設。

2015年    9月

KAMIGUMI GLOBAL SOLUTIONS MALAYSIA SDN. BHD.を設立。(現  連結子会社)

2018年    1月

エムビー・サービス日本㈱の株式を取得。(現  連結子会社)

2019年    2月

日本ポート産業㈱の株式を追加取得。(現  連結子会社)

2022年    4月

東京証券取引所の市場区分の見直しにより、市場第一部からプライム市場に移行。

事業内容

上組は、物流サービス事業を中心に、多岐にわたる事業を展開している企業グループです。このグループは、上組本体および子会社24社、関連会社18社から成り立っています。事業内容は大きく分けて「物流事業」と「その他事業」の2つのセグメントに区分されます。

物流事業では、港湾荷役、コンテナターミナル運営、上屋保管などの港湾運送業務、貨物の保管や入出庫作業を行う倉庫業、貨物自動車運送業、国内外の運輸関連事業、国際複合一貫輸送などを手掛けています。このセグメントには、上組陸運株式会社をはじめとする20社の子会社と、KLKGホールディングス株式会社など14社の関連会社が含まれます。

一方、その他事業セグメントでは、重量建設機工事業、不動産賃貸事業、酒類の製造販売、物品の販売・リース、金融業、農産物生産販売業、太陽光発電事業、ソフトウェアの開発・設計及びメンテナンスなど、多様な事業を展開しています。このセグメントには、株式会社カミックスなど2社の子会社と、株式会社神戸港国際流通センターなど2社の関連会社が関わっています。

上組グループは、これらの事業を通じて、国内外で幅広いサービスを提供し、多角的なビジネスモデルを構築しています。

経営方針

上組は、物流サービスを核とした多角的なビジネスを展開する企業グループです。同社は、物流業界における総合的なマネジメント能力を強化し、グローバル企業としての地位を確固たるものにするため、中期経営計画を策定し実行しています。この計画では、「基幹事業の強化」、「海外事業の収益性強化」、「新規事業の開拓」、「人材確保・育成強化」、「DXによる事業の強化」という5つの重点戦略を掲げています。

具体的には、コンテナターミナルの競争力強化や青果流通加工業務の受注拡大など、基幹事業の強化を図ります。また、海外事業では「選択と集中」による投資地域・事業の選別を進め、新規事業では新エネルギー関連物流やサプライチェーンマネジメント(SCM)業務の拡大に注力します。人材面では、中核人材の育成強化と有能な人材の確保・定着に努め、DXを通じて事業インフラの強化や顧客満足度の向上を目指します。

財務戦略としては、300億円規模の負債調達を通じた事業投資や利益還元の活用、600億円規模の事業投資拡大、M&Aや資本業務提携による120億円規模の戦略投資を計画しています。また、連結配当性向40%を目安に株式配当を実施し、総額300億円規模の自己株式取得を行い、発行済株式総数の5%を超過する分は消却することで、利益還元の積極化を図ります。

さらに、ESGへの取り組みとして、脱炭素社会への貢献、人材多様性の確保、ガバナンスの強化に努めています。これらの戦略を通じて、2025年3月期の連結業績目標として営業収益3,100億円、営業利益330億円、経常利益350億円を目指し、ROE6.5%、自己資本比率80%以下を財務指標の目標として掲げています。上組は、これらの取り組みを通じて、企業価値の更なる向上を目指しています。