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東洋埠頭JP:9351
事業内容
東洋埠頭は、主に物流事業を展開しており、倉庫業、港湾運送業、自動車運送業、国際運送取扱業などを手がけています。これらの事業は、国内総合物流事業と国際物流事業の2つのセグメントに分かれています。
国内総合物流事業では、倉庫業が重要な役割を果たしています。東洋埠頭は、普通倉庫や冷蔵倉庫、危険品倉庫など多様な施設を運営し、貨物の保管や入出庫作業を行っています。また、一部の業務は関連会社に委託されています。
港湾運送業では、大型荷役機械を使用したばら貨物の海陸一貫作業や、本船荷役作業、コンテナ取扱作業を行っています。これらの作業も一部は関連会社に委託されており、効率的な物流サービスを提供しています。
自動車運送業では、貨物自動車を用いた輸配送を行っています。東洋埠頭は、この業務の一部を関連会社に委託し、広範なネットワークを活用して効率的な輸送サービスを提供しています。
その他の業務としては、海上運送や通関、施設賃貸、工場構内作業などがあります。これにより、東洋埠頭は多様な物流ニーズに対応しています。
国際物流事業では、東洋トランスや上海青旅東洋物流有限公司などの関連会社を通じて、国際輸送、倉庫、通関業務を展開しています。これにより、グローバルな物流ネットワークを構築し、国際的な物流ニーズに応えています。
経営方針
東洋埠頭は、2028年度の創業100周年を見据えた成長戦略を掲げています。同社は「得意な事業の展開と独自性の発揮」を目指し、既存事業の継続と国際物流の拡大、新規基幹事業の稼働を推進しています。また、積極的な事業投資を通じて持続的な発展を図り、グループ営業収益500億円の達成を目指しています。
同社は「Fly to the Next 2025」という経営三カ年計画を策定し、2025年度を最終年度とする目標達成に向けて取り組んでいます。新たな収益の柱となる新規業務の本格稼働を目指し、常陸那珂事業所での倉庫建設やカザフスタンでの倉庫拡張を進めています。また、カーボンニュートラル社会の実現に向けたCCS事業にも参画しています。
施設設備の更新も重要な戦略の一環です。東洋埠頭は、倉庫や荷役機器の安全かつ確実な更新を進め、環境や災害対策を考慮した施設設備への改修を行っています。これにより、収益性や安全性を高め、持続可能な運営を実現しています。
人材の確保と育成も重視しています。少子高齢化や価値観の変化に対応し、インターンシップや会社見学会を通じて人材を確保し、ダイバーシティを促進しています。制度の見直しや福利厚生の充実を図り、働きやすい職場環境を整備しています。
デジタルトランスフォーメーション(DX)の推進も重要な取り組みです。東洋埠頭は、DX認定事業者として、物流業界の働き方改革に対応し、配車システムやトラック予約受付システムを活用しています。これにより、配送の効率化やトラック待機時間の短縮を図っています。
同社は、経営三カ年計画期間中に総額180億円の関連投資を進め、経営基盤の強化を図っています。これにより、営業収益400億円、営業利益15億円、親会社株主に帰属する当期純利益10億円を目指しています。