九州旅客鉄道JP:9142

時価総額
¥6517億
PER
19.8倍
九州の主要都市を結ぶ鉄道ネットワークを有し、運輸サービス、不動産・ホテル、流通・外食、建設、ビジネスサービスの5つのセグメントで事業を展開。「ななつ星in九州」や「D&S列車」による九州ブランド価値向上、JR博多シティ、RJRマンション、ファミリーマート等の事業を手がける。

沿革

1987-04日本国有鉄道改革法(昭和61年法律第87号)により、当社設立
1988-02「㈱九州交通企画」設立(現「JR九州サービスサポート㈱」(現連結子会社))
1988-03「ジェイアール九州アド・サービス㈱」設立(現「JR九州エージェンシー㈱」(現連結子会社))
1988-07「ジェイアール九州リース㈱」設立(現「JR九州FGリース㈱」)
1989-04「ジェイアール九州オーエーサービス㈱」設立(2005年11月に「JR九州システムソリューションズ㈱」(2003年3月設立、現連結子会社)へ合併)
1989-05「ジェイアール九州リゾート開発㈱」設立(現「JR九州リゾート開発㈱」(現連結子会社))
1989-09「㈱ジェイアール九州ファーストフーズ」設立(現「JR九州ファーストフーズ㈱」(現連結子会社))
1990-06「ジェイアール九州コンサルタンツ㈱」設立(現「JR九州コンサルタンツ㈱」(現連結子会社))
1990-08「ジェイアール九州セコム㈱」設立(現「JR九州セコム㈱」(現持分法適用関連会社))
1990-10「㈱ジェイアイフーズ」設立(2007年7月に「ジェイアール九州フードサービス㈱」(1996年2月設立、現「JR九州フードサービス㈱」(現連結子会社))へ合併)
1995-06「小倉ターミナルビル㈱」設立(現「㈱JR小倉シティ」(現連結子会社))
1996-02「ジェイアール九州リーテイル㈱」設立、流通事業を譲渡(現「JR九州リテール㈱」(現連結子会社))
1996-07宮崎空港線(田吉~宮崎空港)開業
1998-04「㈱九州交通企画」(現「JR九州サービスサポート㈱」(現連結子会社))へ「九鉄開発㈱」を合併
1998-10「長崎ターミナルビル㈱」設立(現「㈱JR長崎シティ」(現連結子会社))
1999-04「ジェイアール九州都市開発㈱」設立(現「JR九州ホテルズ㈱」(現連結子会社))
1999-10豊肥本線(熊本~肥後大津)電化開業
2000-01筑肥線(下山門~筑前前原)複線化開業
2000-03「ジェイアール九州ビルマネジメント㈱」設立(現「JR九州ビルマネジメント㈱」(現連結子会社))
2000-06「ジェイアール九州住宅㈱」設立、住宅事業を譲渡(現「JR九州住宅㈱」(現連結子会社))
2001-02「ジェイアール九州バス㈱」設立、自動車事業を譲渡(現「JR九州バス㈱」(現連結子会社))
2001-10篠栗線(桂川~吉塚)・筑豊本線(折尾~桂川)(線区愛称名:福北ゆたか線)電化開業
2002-06「三軌建設㈱」の株式取得、子会社化(現連結子会社)
2003-01「JR九州ライフサービス㈱」設立(現連結子会社)
2003-02「鹿児島ターミナルビル㈱」設立(現「㈱JR鹿児島シティ」(現連結子会社))
2003-03「JR九州システムソリューションズ㈱」設立(現連結子会社)
2004-03九州新幹線開業、鹿児島本線(八代~川内)を肥薩おれんじ鉄道㈱へ移行
2005-07「ジェイアール九州リーテイル㈱」と「九州キヨスク㈱」が合併し、「JR九州リテール㈱」発足(現連結子会社)
2005-08「JR九州高速船㈱」設立(現連結子会社)、船舶事業を譲渡
2007-05「㈱ドラッグイレブンホールディングス」の株式取得、子会社化
2007-08「九州鉄道リネンサービス㈱」の株式取得、子会社化(現「JR九州リネン㈱」(現連結子会社))
2010-03「㈱ドラッグイレブン」へ「㈱ドラッグイレブンホールディングス」を合併
2011-03九州新幹線全線開業、JR博多シティ開業
2013-06「JR九州シニアライフサポート㈱」設立(現連結子会社)
2014-07農業生産法人「JR九州ファーム㈱」(現連結子会社)発足
2016-01「㈱おおやま夢工房」の株式取得、子会社化(現連結子会社)
2016-04旅客鉄道株式会社及び日本貨物鉄道株式会社に関する法律(昭和61年法律第88号)(以下「JR会社法」という。)の適用対象から除外
2016-10独立行政法人鉄道建設・運輸施設整備支援機構保有の当社普通株式160百万株の売却により完全民営化
2017-04分鉄開発㈱の旅館事業をJR九州ホテルズ㈱に承継し、JR九州フードサービス㈱へ吸収合併
2017-10「キャタピラー九州㈱」の株式取得、子会社化(現連結子会社)
2017-11「JR Kyushu Capital Management (Thailand) Co., Ltd.」設立(現連結子会社)
2018-07「JR九州メンテナンス㈱」の車両事業等を「㈱ケイ・エス・ケイ」へ吸収分割して、「JR九州エンジニアリング㈱」(現連結子会社)に商号変更するとともに、「JR九州鉄道営業㈱」を「JR九州メンテナンス㈱」へ吸収合併して、「JR九州サービスサポート㈱」(現連結子会社)に商号変更
2018-12「JR九州ステーションホテル小倉㈱」設立(現連結子会社)
2019-04中間持株会社として、「JR九州駅ビルホールディングス㈱」(現連結子会社)設立
2019-07「JR九州ビジネスパートナーズ㈱」設立(現連結子会社)
2019-10「JR九州フィナンシャルマネジメント㈱」(現「JR九州FGリース㈱」)のリース・割賦事業以外の全ての事業を、「JR九州ビジネスパートナーズ㈱」(現連結子会社)へ吸収分割により移管
2019-12㈱萬坊の第三者割当増資引受、子会社化(現連結子会社)
2020-02「㈱JR熊本シティ」設立(現連結子会社)
2020-04JR九州病院を事業譲渡
2020-05JR九州ドラッグイレブン㈱(現「㈱ドラッグイレブン」)の株式の一部を譲渡(連結子会社から持分法適用関連会社へ)
2021-04「JR九州アセットマネジメント㈱」設立(現連結子会社)
2021-08「㈱ヌルボン」設立(現連結子会社)
2022-04東京証券取引所の市場区分の見直しにより、東京証券取引所の市場第一部からプライム市場へ移行
2022-09西九州新幹線開業、長崎本線の鉄道施設の一部を「一般社団法人佐賀・長崎鉄道管理センター」に譲渡し、上下分離方式へ移行
2022-10「JR九州リージョナルデザイン㈱」設立(現連結子会社)
2023-01「JR九州ホテルマネジメント㈱」設立(現連結子会社)
2023-04「JR九州保険コンサルティング㈱」設立(現連結子会社)
2023-05「㈱ドラッグイレブン」の全株式を譲渡
2023-06「㈱フジバンビ」の株式取得、子会社化(現連結子会社)
2023-07中間持株会社として、「JR九州建設グループホールディングス㈱」(現連結子会社)設立
2023-10「JR九州保険コンサルティング㈱」に、損害保険代理店業を会社分割により事業承継し、事業開始

事業内容

九州旅客鉄道株式会社は、九州全域を中心に運輸サービス、不動産・ホテル、流通・外食、建設、ビジネスサービスの5つの事業セグメントを展開しています。

運輸サービスグループでは、九州の主要都市を結ぶ鉄道ネットワークを有しており、新幹線2路線、幹線8路線、地方交通線13路線の合計23路線を運営しています。また、バス事業も行っています。

不動産・ホテルグループでは、九州の主要都市にある駅ビルの管理運営や、「RJR」ブランドのマンション賃貸、「MJR」ブランドの分譲マンション販売、宿泊特化型ホテルの運営などを手がけています。

流通・外食グループでは、土産専門店「銘品蔵」やコンビニエンスストア「ファミリーマート」などの小売業、ファーストフード店などの飲食業を展開しています。

建設グループでは、鉄道関連の土木・軌道・建築工事やメンテナンスを主体に、官公庁工事や民間工事も手がけています。

ビジネスサービスグループでは、建設機械の販売・レンタル事業を行っています。

このように、九州旅客鉄道は九州全域にわたる多様な事業を展開し、地域の基幹的な交通インフラを支えるとともに、地域の魅力向上にも貢献しています。

経営方針

九州旅客鉄道株式会社は、「安全とサービスを基盤として九州、日本、そしてアジアの元気をつくる企業グループ」の実現を目指す「2030年長期ビジョン」を掲げています。

この実現に向けて、同社は2つの重点方針を定めています。1つ目は、ターミナル駅周辺やその沿線において、複合的な価値を提供し「住みたい・働きたい・訪れたい」まちの構築を目指す「価値観の変化を捉えた"豊かな生活を実現する"まちづくり」の推進です。2つ目は、環境、地域経済、地域社会への貢献領域の拡大を目指す「九州の持続的な発展に貢献する領域の拡大」です。

2023年3月期からの「JR九州グループ中期経営計画2022-2024」では、この3ヵ年を早期の成長軌道への復帰を図る重要なステージと位置づけ、3つの重点戦略に取り組んでいます。

1つ目は「事業構造改革の完遂」で、鉄道事業やホテル事業の収支改善に加え、流通・外食事業やグループ内外への建設事業の強化などに取り組みます。2つ目は「豊かなまちづくりモデルの創造」で、西九州エリアや福岡エリアでの複合開発を推進するほか、MaaSの展開などにも注力します。3つ目は「新たな貢献領域での事業展開」で、BtoB事業やBtoG事業の強化を図り、事業の持続性向上を目指します。

さらに、戦略実行を担う人材の育成や、グループ一体での推進体制の強化にも取り組んでいます。

このように、九州旅客鉄道は、地域の特性を活かしたまちづくりと事業ポートフォリオの強化・拡大により、九州の持続的な発展に貢献していく戦略を推進しています。