西日本鉄道JP:9031

時価総額
¥1947.9億
PER
8.9倍
運輸業では鉄道事業、バス・タクシー事業、運輸関連事業、不動産業では賃貸、住宅、その他不動産事業、流通業ではストア事業、生活雑貨販売業、物流業では国際・国内物流事業、レジャー・サービス業ではホテル、旅行、娯楽、飲食、広告、その他サービス事業、その他ではICカード、車両整備関連、建設関連、金属リサイクル事業を展開。

沿革

1908年12月

九州電気軌道㈱設立(資本金1,000千円)

1911年6月

軌道事業開始

1924年4月

九州鉄道㈱、軌道事業開始(福岡~久留米間)

1929年8月

バス事業開始

1932年7月

到津遊園開園

1942年9月

九州鉄道㈱、博多湾鉄道汽船㈱、福博電車㈱、筑前参宮鉄道㈱を合併
商号を西日本鉄道㈱と変更、本店を福岡市に移転

1943年7月

九州自動車㈱を合併

1943年7月

福岡県下バス事業の統合(1944年7月まで)

1946年10月

西日本車体工業㈱の設立

1948年9月

山佐運送㈱(現西鉄不動産㈱)の設立

1948年12月

航空会社代理店業開始

1949年5月

大阪証券取引所、東京証券取引所に株式を上場

1949年6月

福岡証券取引所に株式を上場

1951年2月

筑豊電気鉄道㈱の設立

1954年11月

西鉄観光㈱(現西鉄旅行㈱)の設立

1962年4月

本店を福岡市中央区天神一丁目11番17号福岡ビルに移転

1963年3月

㈱福岡交通センター(現博多バスターミナル㈱)の設立

1966年4月

1969年6月

不動産事業開始

㈱西鉄ストアの設立

1971年4月

西鉄地所㈱を合併

1971年8月

米国にNNR・エアカーゴ・サービス(U.S.A.)(現NNR・グローバル・ロジスティクス(U.S.A.))の設立

1972年5月

㈱九州メタルスクラップ(現九州メタル産業㈱)の設立

1973年11月

高速バス「ひのくに号」運行開始(福岡~熊本間)

1979年2月

福岡市内線(千代町~天神~千代町間)軌道事業廃止、宮地岳線一部(千鳥橋~貝塚間)鉄道事業廃止

1983年3月

西鉄運輸㈱の設立

1989年3月

ソラリアプラザビル完成

1991年11月

1992年10月

英国にNNR・エアカーゴ・サービス(U.K.)(現NNR・グローバル・ロジスティクス(U.K.))の設立

北九州線一部(砂津~黒崎駅前間)軌道事業廃止

1993年3月

ドイツにNNR・ダクサー(現NNR・グローバル・ロジスティクス(GERMANY))の設立

1993年4月

レストランシップ「マリエラ」運航開始

1997年10月

ソラリアターミナルビル完成

1999年4月

ソラリアステージビル完成

1999年4月

㈱西鉄グランドホテル(現㈱西鉄ホテルズ)の設立

2000年5月

到津遊園を閉園

2000年11月

チャチャタウン小倉完成、営業開始

2000年11月

北九州線(熊西~折尾間)軌道事業廃止

2002年5月

西鉄バス北九州㈱の設立

2002年10月

西鉄バス北九州㈱へ北九州地区の自動車事業を営業譲渡

2003年7月

「西鉄グループコンプライアンス方針」の制定、コンプライアンス推進体制の整備

2004年7月

西鉄エム・テック㈱へ自動車整備事業を営業譲渡

2006年1月

「西鉄グループCSR推進会議」の設置

2006年3月

㈱スピナの株式を取得、子会社化

2006年6月

執行役員制度導入

2006年12月

大阪証券取引所市場第一部への株式上場を廃止

2007年3月

宮地岳線一部(西鉄新宮~津屋崎間)鉄道事業廃止(2007年4月より、線名を貝塚線に変更)

2008年5月

ICカード「nimoca」サービス開始

2010年10月

西日本車体工業㈱を解散

2016年6月

監査等委員会設置会社に移行

2018年10月

㈱西鉄シティホテルを合併

2019年4月

本店を福岡市博多区博多駅前三丁目5番7号博多センタービル(現在地)に移転

2021年1月

レストランシップ「マリエラ」運航終了

2021年12月

「かしいかえん シルバニアガーデン」を閉園

事業内容

西日本鉄道グループは、西日本鉄道を中心に、子会社82社及び関連会社37社で構成されており、多岐にわたる事業セグメントを展開しています。主要な事業内容は、運輸業、不動産業、流通業、物流業、レジャー・サービス業、その他の事業で構成されています。

運輸業では、鉄道事業を西日本鉄道と筑豊電気鉄道が、バス事業を西日本鉄道、西鉄バス北九州、西鉄観光バス、亀の井バスが、タクシー事業を福岡西鉄タクシー、久留米西鉄タクシー、北九西鉄タクシーが展開しています。また、運輸関連事業として、西鉄ステーションサービスや西鉄エンジニアリングなどがあります。

不動産業では、賃貸事業を西日本鉄道、博多バスターミナル、スピナが、住宅事業を西日本鉄道、NNR Realty Investments USA、パラゴン都市開発が、その他不動産事業を西鉄ビルマネージメント、西鉄不動産が手掛けています。

流通業においては、ストア事業を西鉄ストアが、生活雑貨販売業をインキューブ西鉄が展開しています。

物流業では、国際物流事業を西日本鉄道、NNR・グローバル・ロジスティクス(U.S.A.)、NNR・グローバル・ロジスティクス(SHANGHAI)が、国内物流事業を西鉄運輸、西鉄物流が行っています。

レジャー・サービス業では、ホテル事業を西日本鉄道、西鉄ホテルズ、NNR Hotels International (Thailand)が、旅行事業を西鉄旅行が、娯楽事業や飲食事業を西鉄ウェルネス、海の中道海洋生態科学館が、広告事業を西鉄エージェンシーが、その他サービス事業を西日本鉄道、西鉄エアサービスが担っています。

その他の事業として、ICカード事業を西日本鉄道、ニモカが、車両整備関連事業を西鉄エム・テックが、建設関連事業を西鉄建設、西鉄電設工業、西鉄シー・イー・コンサルタント、西鉄グリーン土木が、金属リサイクル事業を九州メタル産業が展開しています。

経営方針

西日本鉄道グループは、ポストコロナ社会における変化に対応し、サステナブルな成長を目指しています。同社は、デジタル化の加速、脱炭素社会への進展、生活スタイルの多様化など、不確実性の高い時代の変化に適応するため、「にしてつグループまち夢ビジョン2035」を策定しました。このビジョンでは、新たなビジネスモデルの変革、従業員の自己成長とチャレンジの実現、事業の効率性とサステナビリティを意識したポートフォリオの構築を目指しています。

2023年3月には、この長期ビジョンの実現に向けた第一歩として、第16次中期経営計画(2023年度~2025年度)を策定。この計画では、「サステナブルな成長への挑戦」をテーマに掲げ、5つの重点戦略を基に、持続可能な公共交通事業の構築、福ビル街区建替プロジェクトの完遂、固定資産に頼らない事業モデルの基盤構築、新領域事業への挑戦、多様な人財の確保と人財力強化に取り組んでいます。

具体的な取り組みとしては、運賃改定の検討、駅の運営体制の見直し、次世代移動サービス「MaaS」の推進、新築工事やテナント誘致の推進、住宅事業やホテル事業の拡充、国際物流事業のネットワーク拡充、再生可能エネルギー電源開発事業への取り組みなどが挙げられます。また、サステナブル経営の強化として、2050年カーボンニュートラル実現に向けた取り組みや、省エネ車両の導入、環境負荷の少ない輸送手段の活用などにも注力しています。

これらの戦略は、西日本鉄道グループが直面する経営環境の変化や課題に対処し、長期的な視点での成長と企業価値の向上を目指すものです。