鴻池運輸JP:9025

時価総額
¥1288.3億
PER
12.8倍
運輸業から発展し、工程請負、プラント設備機器の据付等を含む複合ソリューション事業、国内外の物流サービス、ソフトウェア開発・保守等を手掛ける。

沿革

1880年5月

故・鴻池忠治郎が大阪、伝法の地(現在の大阪市此花区)で労働供給業・運輸業を開始。

1900年5月

鉄鋼分野において工場構内荷役・運搬作業を開始。

1918年6月

㈱鴻池組設立(設立資本金100万円)。運輸部門は同社の運搬部となる。

1945年5月

㈱鴻池組より運輸事業の一切を継承して鴻池運輸㈱を設立(設立資本金350万円)。

1951年1月

食品分野において荷役・運搬作業を開始。

1951年7月

港湾運送業者として登録(港湾運送事業法制定)。

1962年6月

倉庫業を開始。

1963年2月

海上貨物運送事業を開始。

1963年5月

鳳梱包㈱[現・鳳テック㈱(現・連結子会社)]へ出資、設立。

1968年4月

本店事務所を大阪市此花区より大阪市東区(現・中央区)に移転。

1970年3月

鹿島選鉱㈱[現・㈱エコイノベーション(現・連結子会社)]へ出資、設立。

産業廃棄物処分事業を開始。

1972年5月

島屋興産㈱[現・コウノイケ・コーポレートサービス㈱(現・連結子会社)]を設立。

1975年12月

関西陸運㈱(現・連結子会社)へ出資、経営権を取得。

1978年5月

アサハンプロジェクトに参加。

1979年9月

日本空輸㈱(現・連結子会社)へ出資、航空貨物運送事業を開始。

1981年5月

千代田検査工業㈱(現・連結子会社)を設立。

1984年4月

㈱ニチウン(現・連結子会社)へ出資、経営権を取得。

1984年10月

シンガポールに進出。

1985年1月

中国(北京)に進出。

アメリカ(ロサンゼルス)に進出。

1985年3月

定温物流事業を開始。

1985年4月

ロサンゼルスに現地法人KONOIKE TRANSPORT&ENGINEERING(USA),INC.(現・連結子会社)を設立。

1985年12月

佐野運輸㈱(現・連結子会社)へ出資、経営権を取得。

1986年6月

コウノイケ・パーソネルサービス㈱[現・コウノイケ・スカイサポート㈱(現・連結子会社)]を設立。

1989年5月

香港に現地法人KONOIKE TRANSPORT&ENGINEERING(H.K.)LTD.(現・連結子会社)を設立。

1991年3月

コウノイケ・エアポート・エンジニアリング㈱[現・コウノイケ・エアポートサービス㈱(現・連結子会社)]を設立、空港関連事業を開始。

1993年7月

ベトナム(ホーチミン)に進出。

1994年4月

ロサンゼルスに現地法人KONOIKE-PACIFIC(CALIFORNIA),INC.(現・連結子会社)を設立。

1994年7月

㈱メディカル・システム・サービス北関東[現・鴻池メディカル㈱(現・連結子会社)]を設立、医療関連事業を開始。

1995年4月

中国に合弁会社青島遠洋鴻池冷蔵有限公司[現・青島遠洋鴻池物流有限公司(連結子会社)]を設立。

1996年12月

ベトナムに合弁会社THE JAPAN VIETNAM TRANSPORTATION CO.,LTD.[現・KONOIKE VINATRANS LOGISTICS CO.,LTD.(現・連結子会社)]を設立。

2000年1月

フィリピン(マニラ)に進出。

2000年6月

和歌山支店の陸運部門を分社化し、コウノイケ・エキスプレス和歌山㈱[現・コウノイケ・エキスプレス㈱(現・連結子会社)]を設立。

2001年3月

此花運輸㈱(現・連結子会社)へ出資、経営権を取得。

パナマにVENUS MARINE CO.,LTD.S.A.(現・連結子会社)を設立。

2001年9月

コウノイケ・シッピング㈱(現・連結子会社)を設立。

2001年11月

インドネシア(ジャカルタ)に進出。

2003年1月

中国に鴻池物流(上海)有限公司(現・連結子会社)を設立。

2007年7月

KONOIKE-PACIFIC CALIFORNIA,INC.(現・連結子会社)の子会社として、KONOIKE GENERAL,

INC.(現・連結子会社)を設立。

2007年9月

本店事務所を大阪市中央区北久宝寺町より同備後町に移転。

2008年4月

インド(ニューデリー)に進出。

2009年3月

タイ(バンコク)に進出。

2009年5月

タイにKONOIKE ASIA(THAILAND)CO.,LTD.(現・連結子会社)を設立。

2009年7月

バングラデシュ(ダッカ)に進出。

2010年9月

㈱JALスカイ関西[現・㈱Kスカイ(現・連結子会社)]へ出資、経営権を取得。

㈱JALグランドサービス関西[現・㈱Kグランドサービス(現・連結子会社)]へ出資、経営権を取得。

2011年3月

タイにKONOIKE COOL LOGISTICS (THAILAND) CO.,LTD.(現・連結子会社)を設立。

2011年5月

KONOIKE-PACIFIC CALIFORNIA,INC.の子会社として、KONOIKE-E STREET,INC.(現・連結子会社)を設立。

2012年7月

ミャンマー(ヤンゴン)に進出。

2012年8月

中国に鴻池亜細亜物流(江蘇)有限公司(現・連結子会社)を設立。

2013年1月

カンボジア(プノンペン)に進出。

2013年3月

東京証券取引所市場第一部に株式を上場。

2014年4月

メキシコ(グアダラハラ)に進出。

2014年5月

九州産交運輸㈱(現・連結子会社)へ出資、経営権を取得。

2014年6月

ANPHA-AG JOINT STOCK COMPANY(現・連結子会社)へ出資、経営権を取得。

2015年9月

本店事務所を大阪市中央区備後町より同伏見町に移転。

2016年2月

日鉄住金リサイクル㈱[現・ASRリサイクリング鹿島㈱(現・連結子会社)]へ出資、経営権を取得。

2016年3月

ミャンマーにKONOIKE MYANMAR CO.,LTD.(現・連結子会社)を設立。

2016年10月

インドにJOSHI KONOIKE TRANSPORT & INFRASTRUCTURE PVT.LTD.(現・連結子会社)を設立。

2017年5月

㈱NKSホールディング[現・鴻池エアーホールディング㈱(現・連結子会社)]へ出資、経営権を取得。

2018年5月

エヌビーエス㈱(現・連結子会社)へ出資、経営権を取得。

2018年7月

コウノイケITソリューションズ㈱(現・連結子会社)を設立。

2018年10月

BEL INTERNATIONAL LOGISTICS LTD.(現・連結子会社)へ出資、経営権を獲得。

2019年1月

中電産業㈱(現・連結子会社)へ出資、経営権を獲得。

2020年5月

エアーエキスプレス㈱(現・連結子会社)へ出資、経営権を獲得。

2022年1月

シャイン㈱(現・連結子会社)を設立。

2022年4月

東京証券取引所の市場区分見直しにより、東京証券取引所の市場第一部からプライム市場に移行。

事業内容

鴻池運輸は、運輸業を基盤に多岐にわたる事業を展開している企業です。同社グループは、鴻池運輸を含む関係会社66社(うち連結子会社49社)で構成されています。同社の事業は大きく分けて、複合ソリューション事業、国内物流事業、国際物流事業、その他の事業の4つのセグメントに分類されます。

複合ソリューション事業では、素材産業分野から消費産業分野、航空産業分野、医療産業分野に至るまで、顧客企業の事業活動における各種工程の業務請負を行っています。これには、生産工程から流通工程、特殊業務まで、同社グループの人材や設備、業務ノウハウを活用した複合的なサービスが含まれます。

国内物流事業では、冷凍・冷蔵倉庫やドライ倉庫を拠点とした定温物流業務や一般物流業務を提供しています。これには、商品の保管から流通加工、配送までのスムーズな物流サービスが含まれます。

国際物流事業では、国内外での海上貨物、航空貨物取扱業務や輸出入貨物の倉庫業務等を実施しており、顧客の海外事業展開に必要なサポートを提供しています。これには、フォワーディング業務や港湾倉庫の運営、海外での定温物流業務などが含まれます。

その他の事業セグメントでは、ソフトウェア開発及び保守業務、情報処理受託業務などを営んでいます。これらの事業を通じて、鴻池運輸は顧客の多様なニーズに応える幅広いサービスを提供しています。

経営方針

鴻池運輸は、2030年ビジョン「技術で、人が、高みを目指す」を掲げ、持続的な成長と企業価値の向上を目指しています。同社は、人の成長が企業価値向上に不可欠と捉え、従業員一人ひとりが能力を磨き、真価を発揮できる環境整備に注力しています。また、長年蓄積されたノウハウと幅広い技術を活用し、業務改善・改革に取り組むことで、従業員の成長を促進しています。

2030年ビジョンの実現に向け、同社は「高み」を目指すための3つの指針を設定し、これらを具現化することで、目標達成を目指しています。財務目標としては、営業利益250億円、ROE10%以上、売上高4,500億円を設定しており、これらは売上高に偏った成長を追うのではなく、創意工夫による高い利益成長を図ることを意図しています。さらに、サステナビリティの観点から「環境」「人」「技術」の非財務目標も掲げています。

中期経営計画では、2023年3月期から2025年3月期までを対象期間とし、同社グループの強みである人と技術のシナジーを活かし、さらなる収益力伸長と企業価値の向上を目指しています。重点事項としては、「革新への挑戦」「安全・安心の追求」「サステナビリティの追求」「収益力の向上」を定め、これらの取り組みを進めることで、中期経営計画の確実な達成を目指します。

鴻池運輸は、事業環境の変化に対応しながら、人と技術の力を結集し、新たな価値を創造することで、2030年ビジョンの実現に向けた成長戦略を推進しています。