NECキャピタルソリューションJP:8793

時価総額
¥838.9億
PER
14.7倍
リース事業では情報通信機器のリース、ファイナンス事業では金銭貸付、インベストメント事業ではベンチャー投資、その他事業ではエネルギー新事業を展開。

沿革

1978年11月

日本サテライトテレコミュニケーションズ株式会社を日本電気リース株式会社と商号変更し、同年12月本社を東京都港区芝五丁目37番8号、営業所(現関西支店)を大阪に置き、情報処理機器、通信機器を中心にリース事業の営業を開始

1980年11月

福岡営業所(現九州支店)を開設  その後主要都市に支店、営業所等を開設

1983年4月

ファクタリング事業の営業開始

1997年4月

資産担保証券(ABS)を発行し、資金調達多様化の開始

1998年4月

株式の額面金額変更のため、日電海外エンジニアリング株式会社と合併
旧日電海外エンジニアリング株式会社が、旧日本電気リース株式会社を吸収合併し、同日商号を変更

1999年12月

環境マネジメントシステム「ISO14001」の認証を取得

2002年2月

「エヌイーシーリース株式会社」に商号を変更

2004年6月

「NECリース株式会社」に商号を変更

2005年2月

東京証券取引所市場第二部に上場

2006年3月

東京証券取引所市場第一部に上場

情報セキュリティマネジメントシステム「ISO27001」の認証を取得

2007年10月

NLアセットサービス株式会社(現連結子会社、現キャピテック&リブートテクノロジーサービス株式会社)を設立

2008年4月

リブートテクノロジーサービス株式会社(現連結子会社、現キャピテック&リブートテクノロジーサービス株式会社)を設立

2008年11月

「NECキャピタルソリューション株式会社」に商号を変更

2010年12月

株式会社リサ・パートナーズの株式を取得し、同社を連結子会社化

2011年2月

「金融業者の貸付業務のための社債の発行等に関する法律」に基づく特定金融会社等の登録

2012年4月

「NLアセットサービス株式会社」を「キャピテック株式会社」(現キャピテック&リブートテクノロジーサービス株式会社)に商号を変更

イノベーティブ・ベンチャー投資事業有限責任組合(現連結子会社)を設立

2012年12月

シンガポールに現地法人NEC Capital Solutions Singapore Pte.Limited(現連結子会社)を設立

2013年11月

本社を東京都港区港南に移転

2013年12月

マレーシアに現地法人NEC Capital Solutions Malaysia Sdn. Bhd.(現連結子会社)を設立

2015年10月

「リブートテクノロジーサービス株式会社」が「キャピテック株式会社」を吸収合併し、
「キャピテック&リブートテクノロジーサービス株式会社」(現連結子会社)に商号を変更

2018年9月

品質マネジメントシステム「ISO9001」の認証を取得(現東日本官公社会システム営業本部、現西日本官公社会システム営業本部)

2020年4月

プライバシーマークを取得

2020年11月

米国のNEC Financial Services, LLCの全持分を取得し、同社を連結子会社化

2022年4月

東京証券取引所の市場区分の見直しにより市場第一部からプライム市場へ移行

事業内容

NECキャピタルソリューションは、連結子会社59社、持分法適用関連会社48社を含むグループ企業体として、官公庁・自治体や大企業から中小企業までの幅広い顧客層に対して、多岐にわたるファイナンスサービスを提供しています。同社グループの事業は主に4つのセグメントに分類されます。

第一に、リース事業セグメントでは、情報通信機器や事務用機器、その他の設備機器のリースやレンタル、割賦販売を行っています。これに加え、リースに関連する物品の売買や、満了・中途解約に伴う物件の売却、リース機器の保守サービスなども提供しています。

第二のファイナンス事業セグメントでは、金銭の貸付やファクタリング、有価証券投資を通じた配当収益の収受などを行っています。これにより、顧客の資金調達や資金運用のニーズに応えています。

第三に、インベストメント事業セグメントでは、ベンチャー企業への投資や有価証券の売却益収受を目的としています。また、株式会社リサ・パートナーズを通じて、アセット、不動産、アドバイザリーの各ビジネスも展開しています。

最後に、その他の事業セグメントでは、エネルギー、観光、農業、ヘルスケアを領域とする新事業や、PFI・PPP事業、その他各種サービスを提供しています。これらの事業を通じて、NECキャピタルソリューションは多様な顧客ニーズに対応し、幅広いサービスを展開しています。

経営方針

NECキャピタルソリューションは、2023年4月に新たなグループビジョン「次世代循環型社会をリードするSolution Company」を策定しました。このビジョンは、気候変動対応をはじめとする社会課題の多様化やデジタル技術の発展に対応し、2030年を目標にSDGsと同期することを目指しています。同社は、リース事業を通じて循環型社会の実現に貢献してきましたが、2030年以降は資源効率の向上と資源の循環利用を通じて、新たな付加価値を生み出す経済社会の実現を目指しています。

中期経営計画「中期計画2025」では、持続的な成長実現に向けた変革に挑戦する3年間と位置づけ、CSV経営を実践しながら、お客様と社会の課題解決を目指します。具体的には、サービス事業の拡大や新たな循環型サービスの創出、注力事業への戦略的投資による成長加速、ベンダーファイナンスの強化および顧客基盤拡充を進めます。また、経営基盤強化戦略として、業務プロセスのデジタル化、DX基盤の構築、組織作りや人材マネジメント制度の導入、カルチャー変革などに取り組みます。

これらの戦略は、脱炭素社会・循環型経済の推進、社会・ICTインフラ整備の推進、新たなサービスや事業の創出、人的資本への投資、企業価値向上を支えるコーポレートガバナンスの追求といったマテリアリティに基づいています。NECキャピタルソリューションは、これらの取り組みを通じて、次世代循環型社会のリーダーとしての役割を果たし、持続可能な成長を目指しています。