キングジムJP:7962

時価総額
¥279.4億
PER
146.1倍
文具事務用品とインテリアライフスタイルの二大事業を展開、ファイル製造から家具通販、アロマ商品まで幅広く手がける。

沿革

1927年4月

創業者故宮本英太郎が東京都江東区において「名鑑堂」の屋号で人名簿、印鑑簿を考案。製造、販売。

1936年5月

東京都千代田区東神田二丁目10番18号(現住所)に移転。

1948年8月

個人経営から会社組織に改組。株式会社名鑑堂を設立し「キング印」ルーズリーフ、バインダー、各種ファイル等文具事務用品を製造、販売。

1953年6月

大阪支店を大阪府大阪市に設置。(1971年4月に東大阪市、1990年5月に大阪市に移転。)

1961年7月

名古屋支店を愛知県名古屋市に設置。

1961年8月

株式会社名鑑堂より株式会社キングジムに商号変更。

1964年4月

松戸工場を千葉県松戸市に完成。操業開始。(2011年6月に操業停止。名称を松戸事業所に変更。)

1981年4月

福岡出張所を福岡支店に昇格し、福岡市に開設。

1984年12月

東京物流センターを東京都江戸川区に開設。(2011年9月千葉県松戸市の松戸事業所内に移転。2016年10月に閉鎖。)

1987年2月

社団法人日本証券業協会東京地区協会店頭市場に株式を登録。

1989年4月

つくば工場を茨城県牛久市に完成。操業開始。(2009年9月閉鎖。)

1990年5月

大阪物流センターを大阪府東大阪市に開設。(1995年9月に大阪市に移転。)

1990年7月

東部販売部を東京支店とし、東京都千代田区東神田二丁目6番9号に移転。

1996年9月

インドネシア東ジャワ州パスルアン県に瀧川化学工業株式会社(現株式会社タキガワ・コーポレーション・ジャパン)と合弁(2011年2月合弁解消)で、クリアーファイルを中心とした化成品ファイルの製造会社「P.T.KING JIM INDONESIA」を設立。(現連結子会社)

1998年3月

マレーシア ケダ州スンガイペタニ市に山野井精機株式会社と合弁(2019年6月合弁解消)で、ファイル用とじ具の製造会社「KING JIM (MALAYSIA) SDN.BHD.」を設立。(現連結子会社)

2001年3月

東京証券取引所市場第二部に株式を上場。

2001年5月

東京都台東区に文具・事務用品の企画・販売会社「株式会社エル・クラッセ」を設立。

2001年7月

東京都千代田区にあるフォトフレーム等の室内装飾雑貨類製造販売会社「長島商事株式会社」を子会社化。(現連結子会社:2003年11月「株式会社ラドンナ」に商号変更。江東区へ移転。)

2002年12月

中国上海市外高橋保税区に上海牧野商貿有限公司と合弁で、文具事務用品の卸販売会社「上海錦宮牧野国際貿易有限公司」を設立。(現連結子会社:2008年11月「錦宮(上海)貿易有限公司」に商号変更。)

2003年6月

東京都豊島区にある時計の企画開発、販売会社「株式会社合同」を子会社化。

2003年10月

連結子会社「株式会社エル・クラッセ」を存続会社とし、連結子会社「株式会社合同」を合併。同時に商号を「株式会社Gクラッセ」に変更。(2016年1月に「株式会社ラドンナ」と合併。)

2005年12月

東京証券取引所市場第一部銘柄に指定。

2006年6月

東京都千代田区にある「キング産業株式会社」を子会社化。(2006年12月に当社と合併。)

2007年4月

ベトナム社会主義共和国ビンズン省に、ファイルの製造・販売会社
「KING JIM (VIETNAM) Co.,Ltd.」を設立。(現連結子会社)

2008年3月

愛知県名古屋市にあるアーティフィシャルフラワー等の企画販売会社「株式会社アスカ商会」を子会社化。(現連結子会社)

2012年4月

中華人民共和国香港特別行政区に電子製品機器などの販売、開発・調達関連業務の受託会社「錦宮(香港)有限公司」を設立。(現連結子会社)

2014年1月

和歌山県海南市にある家具のインターネット通信販売会社「株式会社ぼん家具」を子会社化。(現連結子会社)

2016年10月

東京ロジスティクスセンターを東京都江戸川区に開設。

2018年12月

中国広東省深圳市に連結子会社「錦宮(香港)有限公司」の子会社として、「錦宮(深圳)商貿有限公司」を設立。(現連結子会社)

2020年1月

香川県高松市にある作業手袋等の製造・販売会社「ウインセス株式会社」および「有限会社ウインズ」を子会社化。(現連結子会社:2020年4月に「ウインセス株式会社」を存続会社とし、「有限会社ウインズ」を合併。)

2021年11月

大阪府大阪市にある、家電、雑貨等の企画・製造・販売会社「ライフオンプロダクツ株式会社」を子会社化。(現連結子会社)

2022年4月

東京証券取引所の市場区分の見直しにより、プライム市場に移行。

2022年9月

千葉県習志野市にある、キッチン用品、生活雑貨等の企画・製造・販売会社「株式会社エイチアイエム」を子会社化。(2023年2月に当社と合併。)

事業内容

キングジムは、文具事務用品事業とインテリアライフスタイル事業の二つの主要なセグメントを持つ企業です。文具事務用品事業では、ファイルの製造を中心に、海外の子会社を通じて行っています。具体的には、インドネシアのP.T.KING JIM INDONESIA、ベトナムのKING JIM(VIETNAM)Co.,Ltd.でファイルの製造を、マレーシアのKING JIM(MALAYSIA)SDN.BHD.でファイル用とじ具の製造をそれぞれ担当しています。また、中国市場や東南アジア市場への販売は、錦宮(上海)貿易有限公司や錦宮(香港)有限公司、その子会社の錦宮(深圳)商貿有限公司が行っており、作業手袋等の製造・販売はウインセス㈱が手がけています。

一方、インテリアライフスタイル事業では、㈱ぼん家具がインターネットを通じたオリジナル家具の通信販売を、㈱ラドンナがキッチン雑貨やフォトフレーム、アロマ関連商品、時計の企画・販売を、㈱アスカ商会がアーティフィシャルフラワーやインテリア雑貨の輸入・企画・販売を、ライフオンプロダクツ㈱が生活家電や雑貨、ルームフレグランス等の企画・販売をそれぞれ行っています。これらの事業を通じて、キングジムは多岐にわたる製品とサービスを提供し、消費者の生活を豊かにすることを目指しています。

経営方針

キングジムは、文具事務用品とインテリアライフスタイルの二つの主要セグメントを軸に、独創的な商品開発と新たな文化の創造を通じて社会に貢献することを経営理念としています。同社は、約100年の歴史を持ち、時代の変化に応じた新しい価値の提供を目指しています。2021年にはコーポレートメッセージ「おどろき、快適、仕事と暮らし」を制定し、仕事と暮らしを快適にすることに注力しています。

サステナビリティ基本方針の下、社会貢献、環境保全、多様な人材の活躍推進、健全なガバナンスを重視し、企業価値の向上を目指しています。特に、ペーパーレス化・デジタル化の進展やEC市場の伸長など、変化する経営環境の中で、ファイル依存の収益構造からの脱却と事業の多角化を図っています。

第10次中期経営計画では、成長分野への注力と基盤事業のさらなる強化を掲げています。成長分野では、オフィス・生活環境用品、デジタル文具、スタイル文具、衛生・健康用品、インテリアライフスタイル事業、海外事業、EC事業への取り組みを強化。また、M&Aを通じた事業領域の拡大も積極的に進めています。基盤事業では、テプラやステーショナリーの市場・チャネル開拓、生産品目の拡大に注力しています。

これらの戦略を通じて、キングジムは持続可能な社会の実現と企業価値のさらなる向上を目指しています。同社の柔軟な開発体制と独創的な商品群、多様な販売チャネルを最大限に活用し、グループ経営を推進することで、経営基盤を固め、持続的な成長を追求しています。