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ウッドワンJP:7898
沿革
1935年5月 |
元取締役会長中本勇が広島県廿日市市(当時 佐伯郡吉和村)に個人による木材業を開始 |
1952年4月 |
元取締役会長中本勇が発起人となり資本金700千円で有限会社中本林業を設立、代表取締役社長に就任 |
1956年10月 |
本社及び工場を広島県廿日市市串戸一丁目3番6号に移転 |
1957年5月 |
床板(フローリング・ボード)工場を新設し内地ブナ材によるフローリングの生産開始 |
1967年7月 |
合板工場を新設し、わが国初の4m超大型合板プラントによる長尺合板縁甲板(フロング)の製造販売を開始 |
1969年3月 |
株式会社中本林業より、株式会社住建産業(旧)に商号を変更 |
1973年9月 |
株式会社住建産業(旧)が豊橋工場を新設し、米材による製材品の生産開始 |
1974年4月 |
株式額面を500円から50円に変更することを目的とし、休眠会社であった岩根林業株式会社に株式会社住建産業(旧)、株式会社住建合板、中本木材工業株式会社、株式会社住建防腐、東和商事株式会社を吸収合併し、同時に商号を株式会社住建産業と変更し再発足 |
1974年11月 |
蒲郡工場にてLVLによる造作材の生産を開始 |
1978年12月 |
大阪証券取引所市場第二部及び広島証券取引所に株式上場 |
1979年11月 |
東京証券取引所市場第二部に株式上場 |
1980年10月 |
本社にて造作材工場を新設し、LVL(平行積層合板)による階段等の造作材生産開始 豊橋にて集成材工場を新設し、階段等の造作材生産開始 |
1984年8月 |
本社にて洋風造作材工場を新設し、生産開始 |
1985年9月 |
本社地区に配送センター用倉庫新設、株式会社北海道住建、株式会社中国住建を設立 |
1987年9月 |
東京、大阪両証券取引所市場第一部に指定替え |
1988年2月 |
現在所在地に本社屋新築、移転 |
1988年8月 |
本社にてドア工場を新設し、生産開始 |
1990年6月 |
日商岩井株式会社(現・双日株式会社)とのニュージーランド現地合弁子会社、Juken Nissho Ltd.(現・Juken New Zealand Ltd.)を設立(現・連結子会社) |
1991年4月 |
本社にて収納システム工場を新設し、生産開始 |
1992年5月 |
豊橋にてドア工場を新設し、生産開始 |
1994年4月 |
豊橋にてプレカット工場を新設し、生産開始 |
1995年4月 |
日商岩井株式会社(現・双日株式会社)との中国現地合弁子会社、住建日商(上海)有限公司(住建(上海)有限公司)を設立 |
1996年10月 |
茨城県坂東市(当時 岩井市)に関東事業所を新設し、事業開始 |
1999年12月 |
フィリピン子会社Juken Sangyo(Phils.)Corp.を設立(現・連結子会社) |
2002年10月 |
株式会社住建産業より、株式会社ウッドワンに商号を変更 |
2002年12月 |
中国子会社木隆木業(上海)有限公司(沃達王木業(上海)有限公司)を設立 |
2003年10月 |
住建木材工業株式会社、株式会社北海道住建の2社を当社に吸収合併 |
2004年9月 |
中国子会社沃達王國際有限公司を設立(現・連結子会社) |
2006年10月 |
IGC株式会社を設立 |
2006年12月 |
IGC株式会社が、2006年12月27日付公開買付け及び2007年3月1日付株式交換により、住宅設備機器メーカー株式会社ベルテクノの全株式を取得し、株式会社ベルテクノ他12社を完全子会社化 |
2008年2月 |
株式会社ベルテクノが新設分割により株式会社ベルキッチン(現・連結子会社)、株式会社ベルキッチンインターナショナル、株式会社ベル染色を設立 |
2008年4月 |
IGC株式会社が保有している株式会社ベルテクノ及び株式会社ベル染色の全株式をBTホールディング株式会社へ売却 |
2009年2月 |
株式会社ウッドジョイ(現・連結子会社)が、株式会社ジューケン特販を吸収合併 |
2010年2月 |
Juken New Zealand Ltd.がニュージーランド子会社Juken NZ Northern Plantations Ltd.を設立 |
2011年7月 |
株式会社ベルキッチンが、IGC株式会社、株式会社ベルキッチンインターナショナルの2社を吸収合併 |
同 |
Woodone US Inc.を清算し、Canyon Creek Cabinet CompanyがBeltecno,Inc.を吸収合併した後、Canyon Creek Cabinet CompanyをSumitomo Forestry Seattle,Inc.へ売却 |
2012年9月 |
株式会社中国住建を当社に吸収合併 |
2013年3月 |
Juken New Zealand Ltd.が、保有しているJuken NZ Northern Plantations Ltd.の全株式をSummit Forest Management of NZ Ltd.へ売却 |
2013年7月 |
株式会社ベルキッチンが、株式会社東海ベルキッチン、株式会社ベルキッチントランスの2社を吸収合併 |
2014年3月 |
株式会社ベルキッチンが、株式会社ソーキーを吸収合併 |
2015年4月 |
本社にてバイオマス発電所を稼働 |
2015年10月 |
中国子会社沃達王(上海)建材有限公司を設立 |
2016年1月 |
株式会社フォレストワンを設立(現・連結子会社) |
2016年3月 |
インドネシア持分法適用関連会社PT.Woodone Integra Indonesiaに出資 |
2016年4月 2018年3月 同 2019年3月 2022年4月 2022年9月 |
Belkitchen Malaysia Sdn.Bhd.を清算 中国子会社沃達王木業(上海)有限公司を清算 沃達王國際有限公司が、インドネシア持分法適用関連会社PT.Woodone Integra Indonesiaの行う第三者割当増資を引き受けることにより同社の株式を取得し、子会社化(現・連結子会社) 沃達王國際有限公司が、保有している住建(上海)有限公司の全持分を上海鑫村投資管理有限公司へ譲渡 東京証券取引所の市場区分の見直しにより、市場第一部からスタンダード市場へ移行 中国子会社沃達王(上海)建材有限公司を清算 |
事業内容
ウッドワンは、自社および子会社9社から成るグループ企業であり、主に住宅建材および住宅設備機器の製造と販売を行っています。このグループは、床材や造作材などの木質総合建材や厨房機器などの住宅設備機器の製造販売、さらには植林を含む山林経営にも携わっています。主な関係会社には、Juken New Zealand Ltd.、沃達王國際有限公司、Juken Sangyo (Phils.) Corp.、株式会社ウッドジョイ、PT.Woodone Integra Indonesia、株式会社ベルキッチン、上海倍楽厨業有限公司などがあります。
また、ウッドワンは発電事業も手掛けており、間伐材等由来の木質バイオマス、一般木質バイオマス、建設資材廃棄物などを燃料としたバイオマス発電および売電を行っています。この発電事業は、ウッドワン自身が主体となって運営しています。
ウッドワングループは、住宅建材設備事業と発電事業の二つのセグメントを中心に、持続可能な社会の実現に貢献する製品とサービスを提供しています。木質建材の製造から住宅設備の提供、さらには再生可能エネルギーの利用に至るまで、環境に配慮した事業展開を行っている点が特徴です。
経営方針
ウッドワンは、住宅建材および住宅設備機器の製造と販売を主軸に据え、持続可能な社会の実現に貢献する製品とサービスを提供している企業です。同社は、業界一流のメーカーとしての地位を確立し、顧客ニーズに応える商品開発に注力するとともに、自然環境の保護と社会の発展に貢献することを経営理念としています。
成長戦略として、ウッドワンは、ニュージーランドでの森林資源の保全に基づく育林事業を通じて、安定した品質と量の原材料の確保を目指しています。また、高度な木材加工技術の向上、アジア市場や国内のリフォーム、非住宅、商環境市場への進出を図り、新たな市場の開拓に努めています。これらの施策は、変化する市場の本質を見極め、魅力ある商品・サービスを提案し、新たなファンを創造することを目的としています。
ウッドワンは、サステナビリティに関する取り組みも積極的に推進しており、ニュージーランドの自社林における森林経営や、バイオマス発電事業を通じてカーボンニュートラルを目指しています。また、森林認証の取得を通じて、クリーンな材料調達を証明しています。
経営上の課題としては、世界的なインフレの進行や国際情勢の不安定化による原材料費の高騰、住宅価格の上昇による新築住宅市場の縮小などが挙げられます。これらの課題に対処するため、ウッドワンは、労働生産性の向上や経費削減、適正な販売価格への改定、デジタル技術を活用した生産性向上などに取り組んでいます。
ウッドワンは、これらの成長戦略とサステナビリティへの取り組みを通じて、企業価値の向上と財務体質の強化を目指し、グループ全体で連結売上高1,000億円を目標に掲げています。