セルシードJP:7776

時価総額
¥257.3億
PER
細胞シート工学を基盤とした「再生医療支援事業」と「細胞シート再生医療事業」を展開、温度応答性細胞培養器材の研究開発・販売、再生医療受託サービスを提供。

沿革

2001-05細胞シート工学に基づく再生医療等製品・再生医療支援製品の研究開発を主な目的として、東京都新宿区市谷仲之町に株式会社セルシードを設立
2001-07東京都新宿区住吉町に本店を移転
2002-07東京都新宿区新宿六丁目に本店を移転
2004-01超低付着性細胞培養器材HydroCell、細胞回収用温度応答性細胞培養器材RepCellの販売を開始
2005-01東京都新宿区若松町に本店を移転
2007-09細胞シート回収用温度応答性細胞培養器材UpCellの国内販売を開始
2008-10連結子会社CellSeed Europe SARL(本社フランス・リヨン)を設立
2010-03ジャスダック証券取引所NEO(現 東京証券取引所JASDAQグロース)に株式上場
2010-06イギリス・ロンドンに連結子会社CellSeed Europe Ltd.を設立
CellSeed Europe SARL(本社フランス・リヨン)の商号をCellSeed France SARLに変更
2012-12東京都新宿区原町に本店を移転
2014-04大日本印刷株式会社と細胞培養器材に関する製造委託基本契約を締結
2015-05スウェーデンに連結子会社CellSeed Sweden AB(本社スウェーデン・ストックホルム)を設立
2016-03東京都江東区青海(現所在地)に本店を移転
2016-11東京都江東区青海(現所在地)に細胞培養センターを設置
2016-12CellSeed France SARLを清算結了
2017-01東海大学との軟骨再生シート開発に関する基本合意書を締結
2017-03細胞培養センターの「特定細胞加工物製造許可」を取得
2017-04台湾・三顧股份有限公司(MetaTech(AP) Inc.)との細胞シート再生医療事業に関する台湾での独占的事業提携契約を締結
2018-10「再生医療等製品製造業許可」を取得
2018-11再生医療受託サービスを開始
2019-08台湾・三顧股份有限公司(MetaTech(AP) Inc.)との合弁会社の設立に関する基本合意書を締結
2020-01台湾に合弁会社(日生細胞生技股份有限公司(Up Cell Biomedical Co.))を設立
2021-09細胞培養器材製品開発・製造施設「青海セルカルチャーイノベーションセンター」を設置
2022-04東京証券取引所の市場区分の見直しにより、東京証券取引所JASDAQ(グロース)からグロース市場に移行
2023-12台湾・三顧股份有限公司(MetaTech(AP) Inc.)との細胞シート再生医療事業に関する台湾での独占的事業提携契約を解消

事業内容

セルシードは、細胞シート工学を基盤技術として採用し、これに基づいて作製される細胞シートを用いた再生医療アプローチである「細胞シート再生医療」の普及を目指しています。同社は主に2つの事業セグメントを展開しています。

第一のセグメントは「再生医療支援事業」です。この事業では、再生医療の基盤ツールである「温度応答性細胞培養器材」及びその応用製品の研究開発、製造、販売を行っています。さらに、再生医療に関わる総合的なサポートを提供し、再生医療の研究開発や事業化を支援しています。

第二のセグメントは「細胞シート再生医療事業」で、細胞シート再生医療製品及びその応用製品の研究開発、製造、販売を通じて、細胞シート再生医療の普及を推進しています。この事業では、患者自身または患者以外から採取した細胞をセルシードが開発した温度応答性細胞培養器材で培養し、組織を作成して患者に提供するというアプローチを取っています。

現在、細胞シート再生医療事業は事業化準備段階にあり、セルシードは第一号製品の早期事業化を目指して他社との協力体制も視野に入れています。これらの事業を通じて、セルシードは従来治療では治癒できなかった疾患や障害の治療法として、細胞シート再生医療の世界普及を目指しています。

経営方針

セルシードは、再生医療の分野で革新的なアプローチを提供する企業として、細胞シート工学を基盤技術として採用し、その技術を用いた「細胞シート再生医療」の普及を目指しています。同社は、再生医療支援事業と細胞シート再生医療事業の二つのセグメントを展開し、継続的な成長を追求しています。

経営方針として、セルシードは革新的な再生医療をリードし、世界の医療に貢献することをミッションに掲げ、細胞シートビジネスプラットフォームの確立を通じて最良の製品を世界に届けることをビジョンとしています。このビジョンの実現に向けて、同社は早期売上高計上開始を目指し、研究開発を推進するとともに、国内外の販売代理店を通じた販売促進に努めています。

中長期的な経営戦略として、セルシードは日本での食道再生上皮シートの製造販売承認申請や自己軟骨再生シートの先進医療に係る製造受託など、具体的な製品開発を進めています。また、細胞シート工学の世界展開を目指し、台湾の企業との協業を継続するなど、国際的な事業提携を積極的に推進しています。さらに、再生医療支援製品の新製品開発や受託製造、コンサルティング事業の推進を通じて、収益機会の拡大を目指しています。

セルシードは、再生医療支援事業における認知度向上や製品ラインナップの拡充、製造コストの引き下げと生産能力の拡充など、様々な課題に対処しながら、細胞シート再生医療事業の早期事業化や細胞培養施設の運営、細胞シート培養技術者の育成にも注力しています。これらの取り組みを通じて、セルシードは持続的な成長と再生医療の発展に貢献していくことを目指しています。