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セルシード (7776) 株価
株価・出来高の推移
時価総額の推移
PERの推移
PBRの推移
事業内容
セルシードは、日本発の「細胞シート工学」技術を基盤とした再生医療関連事業を展開する企業です。同社は患者から採取した細胞を特殊な培養器材で培養し、組織を作製して治療に活用する「細胞シート再生医療」の普及を目指しています。従来の治療では治癒が困難とされる疾患や障害に対する新しい治療アプローチを提供しています。
同社の顧客は主に研究機関や医療機関で、再生医療の研究開発や事業化に取り組む組織向けにサービスを提供しています。収益は再生医療研究を支援する培養器材の販売や、再生医療に関する受託サービスから生み出されています。現在は基盤技術を活用した支援事業が収益の中心となっています。
同社の事業は「再生医療支援事業」と「細胞シート再生医療事業」の2つに分かれています。再生医療支援事業では、細胞シート作製の基盤となる「温度応答性細胞培養器材」の開発・製造・販売と、再生医療に関する受託サービスを行っています。一方、細胞シート再生医療事業は現在事業化準備段階にあり、同社は第1号製品の早期実用化に向けて他社との協力体制構築も検討しています。
経営方針
セルシードは、独自の「細胞シート工学」技術を核とした再生医療のパイオニア企業として、中長期的な安定黒字化を最重要目標に掲げています。同社は現在、主力パイプラインである同種軟骨細胞シートの第3相試験を計画通り進行させており、日本における早期の製造販売承認申請を目指しています。再生医療支援事業では国内外の販売代理店網を活用し、細胞培養器材の販売拡大を通じて安定的な売上基盤の構築に努めています。
重点投資分野では、細胞培養施設の運営強化と細胞シート培養技術者の育成に注力しています。2016年に設置した細胞培養センターは「再生医療等の安全性の確保等に関する法律」に準拠した設備運営を行い、さらなる機能向上を図っています。また、臨床培養士資格の取得推進や高度な技能を持つ技術者育成により、製品品質向上と営業収益拡大の両立を実現しようとしています。これらの技術的優位性により、他社との差別化を図っています。
新市場開拓では、従来の研究開発用途中心の製品構成を見直し、臨床研究段階や再生医療製品の製品化にも利用可能な製品開発を重要課題として推進しています。海外市場については、新規販売代理店の開拓を喫緊の課題と位置づけ、積極的に展開を図っています。さらに、研究用細胞の大量培養を目的とした新たな市場への対応準備を進めており、生産体制と生産能力の強化を通じて事業領域の拡大を目指しています。
技術革新への取り組みでは、顧客ニーズに即した製品ラインナップの拡充を積極的に進めています。操作性向上を目的とした新器材形態の開発や、培養する細胞特性に応じた培養表面の最適化など、多様な顧客要望を踏まえた具体的な製品開発を実施しています。同時に、事業提携を積極的に推進し、日本発の細胞シート工学の世界展開を加速させることで、収益基盤の拡大と技術の国際普及を両立させる戦略を描いています。