朝日インテックJP:7747

時価総額
¥6409.2億
PER
41.1倍
医療機器と産業機器の開発・製造・販売を行う、血管内治療製品(ガイドワイヤー・カテーテル)を主力とする企業。

沿革

1976年7月

名古屋市守山区に極細ステンレスロープの販売を目的とした、朝日ミニロープ販売株式会社を設立。

1988年7月

朝日インテック株式会社に商号変更。

1989年9月

タイにASAHI INTECC THAILAND CO.,LTD. (現連結子会社)を設立。

1991年10月

愛知県瀬戸市に瀬戸メディカル工場(医療機器製造認可工場)を新設。

1992年3月

厚生省(現厚生労働省)より医療用具製造業の許可を受ける。
国内初の心筋梗塞治療用PCIガイドワイヤー及びガイディングカテーテルの製品化に成功。

1994年3月

香港にASAHI INTECC(HK)LTD.(朝日科技(香港)有限公司)(現香港支店)を設立。

1996年9月

大阪府高石市にメディカル製品の製造販売を目的とした、アテック株式会社(現連結子会社 フィルメック株式会社 名古屋市守山区)を設立。

2000年10月

米国に米国駐在所を開設(2004年7月 ASAHI INTECC USA, INC.(現連結子会社)に組織再編)。

2001年12月

ASAHI INTECC THAILAND CO.,LTD.にメディカル専用工場を開設。

2004年6月

オランダに欧州駐在所を開設(2005年8月 EU支店(現連結子会社 ASAHI INTECC EUROPE B.V.)に組織再編)。

2004年7月

日本証券業協会に株式を店頭登録(2012年4月 上場廃止)。

2005年6月

東京証券取引所市場第二部及び名古屋証券取引所市場第二部へ上場。

2005年9月

ベトナムにASAHI INTECC HANOI CO.,LTD.(現連結子会社)を設立。

2006年3月

シンガポールにシンガポール駐在所を開設(2009年8月シンガポール支店へ組織変更)。

東京都新宿区に、医療機器の販売力強化を目的とした、コンパスメッドインテグレーション株式会社(現連結子会社 朝日インテックJセールス株式会社 東京都港区)を設立。

2006年7月

大阪府和泉市に、素材研究と次世代の最先端医療デバイスの開発拠点として、大阪R&Dセンターを開設。

2010年1月

樹脂技術力を強化するため、ジーマ株式会社(静岡県袋井市)を子会社化(2013年10月当社に吸収合併)。

2011年11月

中国に朝日英達科貿(北京)有限公司(現連結子会社)を設立。

2013年7月

アラブ首長国連邦に中東支店を開設。

2013年9月

デバイス事業の強化と製造拠点の拡充を目的として、トヨフレックス株式会社(2023年7月に当社に吸収合併)及びその子会社TOYOFLEX CEBU CORPORATION(現連結子会社 フィリピン)を子会社化。

2014年1月

インドにインド支店を開設(2021年11月に移転し、ムンバイ支店へ名称変更)。

2015年1月

韓国に韓国支店を開設。

2015年5月

ステンレス加工技術力を強化するため、有限会社明泉(大阪府岸和田市)を子会社化し、同日付けで当社に

吸収合併。

2017年1月

ブラジルにASAHI INTECC LATIN PROMOCAO DE VENDAS E COMERCIO DE PRODUTOS CIRURGICOS LTDA.

(現連結子会社)を設立。

2017年8月

樹脂塗装技術を強化するため、日本ケミカルコート株式会社(現非連結子会社 神奈川県相模原市)を子会社化。

2018年7月

青森県八戸市に金型・射出成形などの精密加工技術の開発を目的として、東北R&Dセンターを開設。

プラズマ・エネルギーに関する技術獲得を目的として、米国 RetroVascular,Inc.(現連結子会社、ASAHI Medical Technologies,Inc.)を子会社化。

障がい者福祉の面からの社会貢献に取り組むため、フィカス株式会社(現非連結子会社 名古屋市名東区)を子会社化。

2018年9月

東京証券取引所市場第一部及び名古屋証券取引所市場第一部へ市場変更。

2018年12月

愛知県瀬戸市に本社機能と研究開発環境の充実を目的としたグローバル本社・R&Dセンターを開設。

2019年4月

フランスにフランス支店を開設(現ASAHI INTECC EUROPE B.V.フランス支店)。

2019年5月

台湾に台湾支店を開設。

2020年2月

ロシア連邦にASAHI INTECC CIS LLC(現連結子会社)を設立。

オランダにASAHI INTECC EUROPE B.V. (現連結子会社)を設立。

2020年7月

ドイツにASAHI INTECC Deutschland GmbH(現連結子会社)を設立。

2021年6月

米国にOEM・ODMビジネス拡大を目的として、Filmecc USA, Inc.(現連結子会社)を設立。

2021年7月

腹腔鏡手術支援ロボットの開発を行う株式会社A-Traction(現連結子会社、朝日サージカルロボティクス株式会社 千葉県柏市)を子会社化。

イタリアの販売代理店 KARDIA S.R.L.(現連結子会社)を子会社化。

薄膜電気導通体技術の開発を行う 米国 Pathways Medical Corporation(現連結子会社)を子会社化。

医療機器の設計開発受託業務を行う 米国 Rev. 1 Engineering, Inc.(現連結子会社)を子会社化。

2022年2月

東京都大田区に次世代医療機器技術の研究開発ならびにオープンイノベーション拠点として、

東京R&Dセンターを開設。

2022年4月

東京証券取引所の市場区分の見直しにより、東京証券取引所市場第一部からプライム市場に移行。

名古屋証券取引所の市場区分見直しにより、名古屋証券取引所市場第一部からプレミア市場に移行。

2022年5月

東京都目黒区に歩行力トレーニングサービス事業を行う株式会社Walkey(現非連結子会社)を設立。

2022年11月

消化器分野の強化を目的として、レイクR&D株式会社(現非連結子会社 長野県岡谷市)を子会社化。

2023年4月

名古屋市昭和区にGSRセンサを使用したガイドワイヤーなどの企画開発・製造を目的として、株式会社マグネア(現非連結子会社)を設立。

事業内容

朝日インテックは、医療機器分野と産業機器分野における製品の開発、製造、販売を行う企業グループです。同社グループは、朝日インテックを含む連結子会社18社で構成されており、主に低侵襲治療製品の開発に注力しています。これらの製品は、血管内治療に使用されるガイドワイヤーやカテーテルなどで、国内では直接販売、海外では販売代理店を通じて、また一部の国では直接販売を行っています。

同社のメディカル事業は、循環器、末梢、腹部、脳血管系のカテーテル関連製品を含む低侵襲治療製品の開発・製造・販売を主軸にしています。これらの製品は、患者の身体的・精神的ダメージを最小限に抑える治療法として、また医療費の抑制にも貢献しています。

デバイス事業では、医療機器分野および産業機器分野で使用される部材の開発・製造を行い、国内外のメーカーへ販売しています。同社の技術は、伸線技術、ワイヤーフォーミング技術、コーティング技術、トルク技術に基づいており、これらのコアテクノロジーを活用した製品は、医療機器製品だけでなく、レジャー、建築、自動車など多岐にわたる産業機器製品としても活躍しています。

朝日インテックは、研究開発型メーカーとして、素材から完成品までの一貫した開発・製造が可能であり、幅広い顧客のニーズに応える製品を提供しています。

経営方針

朝日インテックは、医療及び産業機器分野において、独自の技術や製品を世界に発信し続けることを目指す研究開発型企業です。同社は、特に医療機器分野において、低侵襲治療製品の開発に注力しており、患者の負担軽減と医療費抑制に貢献することを企業理念としています。中期経営計画「ASAHI Going Beyond 1000」では、連結売上高1,000億円を超える成長を目指し、事業ポートフォリオの構築を進めています。この計画には、グローバル市場の戦略的開拓、新規事業の創出、研究開発・生産体制の最適化、そして経営基盤の確立が含まれます。

同社は、世界118の国と地域に製品を供給し、グローバル市場での収益基盤の強化を図っています。また、新規事業として、ロボティクス分野への進出も計画しており、外部技術との融合や戦略的提携を通じて、事業領域の拡大を目指しています。研究開発体制においては、米国やタイの拠点を強化し、グローバルなニーズに応える製品開発を進めています。生産体制では、リスク管理や事業継続計画(BCP)の観点から、生産拠点の最適化を図り、増産体制の構築に努めています。

さらに、サステナビリティへの取り組みを強化し、イノベーション、環境負荷低減、サプライチェーンマネジメント、製品の安全供給、グローバル人財基盤の強化、リスクマネジメント、コーポレート・ガバナンスの強化を重要課題としています。これらの取り組みを通じて、朝日インテックは、持続可能な成長を目指し、企業価値の拡大を図っています。