岡本硝子JP:7746

時価総額
¥31億
PER
特殊ガラスや薄膜製品の製造販売、プロジェクター用反射鏡やフライアイレンズ、自動車用ヘッドライトカバーガラス、高耐久性銀ミラー、デンタルミラーなどの提供。

沿革

事業内容

岡本硝子及びそのグループ企業は、特殊ガラスと薄膜製品の製造販売を中心に事業を展開しています。グループは岡本硝子を含む6社で構成され、新潟岡本硝子株式会社、二光光学株式会社、蘇州岡本貿易有限公司、岡本光学科技股份有限公司、JAPAN 3D DEVICES株式会社が含まれます。

事業は大きく分けて4つのセグメントに分類されます。第一に、光学事業ではプロジェクター用反射鏡やフライアイレンズ、デジタルシネマ用映写機の反射鏡などの製造販売を行っています。フライアイレンズは、プロジェクター内部に装着され、光の焦点を拡散させ画面の明るさを均一にする効果がある重要な部品です。

第二に、照明事業では自動車用ヘッドライトやフォグライト用のカバーガラス、一般用照明用ガラス製品の製造販売を手掛けています。これらの製品は、日常生活や自動車産業において重要な役割を果たしています。

第三に、機能性薄膜・ガラス事業では、ガラス容器への加飾蒸着や高耐久性銀ミラー(Hi-Silver®)、コックピット用液晶ディスプレイの表面ガラスへの蒸着、フリット(ガラス粉末)などの製造販売を行っています。これらの技術は、多岐にわたる産業での応用が可能です。

最後に、その他の事業として、デンタルミラーや洗濯機用ドアガラスなどの医療向け及び家電向けガラス製品の製造販売を展開しています。これらの製品は、特定のニーズに応えるための特殊なガラス技術を要します。

岡本硝子グループは、これらの事業を通じて、特殊ガラスと薄膜技術の分野で幅広い製品を提供し、多様な産業に貢献しています。

経営方針

岡本硝子及びそのグループ企業は、特殊ガラスと薄膜技術を核とした製品の開発・製造・販売に注力しています。同社は、地球環境問題への対応と社会への貢献を経営の基本方針とし、環境に優しいガラス製品の提供を目指しています。また、社員が常に挑戦し続ける活気ある企業文化の醸成にも力を入れています。

中期経営計画「GROWTH25」では、事業ポートフォリオの革新と技術力・コスト競争力の「再進化」を図り、次期中期計画「GROWTH28」への「再成長」フェーズへの移行を目指しています。具体的には、成長分野への成長投資の集中、コア技術の再進化、およびモビリティ、ヘルスケア、環境といった成長ターゲット分野への事業拡大を推進しています。

主要製品に関しては、フライアイレンズ、車載部品、フリット、機能性薄膜などにおいて、技術再進化や市場ニーズへの対応を図っています。これらの取り組みを通じて、岡本硝子は売上高営業利益率10%を目標に掲げ、持続可能な成長を目指しています。

さらに、プロジェクター市場の変化への対応、効率的な生産体制の構築、固定費の削減、次世代自動車向け車載部品の事業化推進、デジタルトランスフォーメーションへの対応など、多岐にわたる課題への取り組みを経営方針としています。これらの戦略的な取り組みにより、岡本硝子は業界内での競争力を高め、長期的な成長を実現することを目指しています。