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岡本硝子JP:7746
沿革
1947年3月 |
着色技術、硬質ガラスでの成型技術を基に、東京都江東区に岡本硝子株式会社を設立 |
1959年5月 |
大阪市福島区に大阪営業所開設、ガラス製品の全国販売体制を確立 |
1964年8月 |
千葉県柏市に千葉工場を完成 |
1974年8月 |
千葉県柏市千葉工場に研究室を完成、ガラスの研究開発に本格的に取り組む |
1977年2月 |
大阪営業所の業務拡大により、子会社大阪岡本硝子株式会社を設立 |
1978年11月 |
岡本硝子株式会社の本社を千葉県柏市の千葉工場に移転、経営管理面の充実体制を図る |
1981年9月 |
量産化設備の一環として電気溶融炉の導入を実施 |
1984年4月 |
真空蒸着機を導入し蒸着加工技術を確立、ガラスと薄膜の技術融合を可能とする |
1987年6月 |
電気炉とガラス巻き取りロボットの試験的導入を行い、省力化、省人化を図る |
1991年5月 |
高性能液面探知ガラス巻き取りロボット輸出開始 |
1995年5月 |
台湾に子会社台湾岡本硝子股份有限公司を設立、台湾市場への進出を開始 |
1996年3月 |
「結晶化ガラス」で組成特許及び製法特許を取得 |
2001年1月 |
ニュービジネス大賞最優秀賞受賞 |
2001年8月 |
台湾に子会社岡本光学科技股份有限公司を設立し、薄膜製品生産工場として生産面での台湾市場進出を図る(現・連結子会社) |
2002年3月 |
本社第四工場完成 |
2002年4月 |
プロジェクター用反射鏡にて、ISO9001:2000年認証取得 |
2003年7月 |
子会社大阪岡本硝子株式会社を吸収合併 |
2003年12月 |
社団法人日本証券業協会に店頭登録銘柄として登録 |
2004年12月 |
株式会社ジャスダック証券取引所に株式を上場 |
2005年2月 |
本社・ガラス事業所および薄膜事業所でISO14001の認証取得を受ける |
2005年4月 |
製造子会社として新潟岡本硝子株式会社を設立(現・連結子会社) |
2005年8月 |
製造子会社として有限会社オーテックを設立 |
2006年8月 |
中国に蘇州岡本貿易有限公司を設立(現・連結子会社) |
2008年10月 |
子会社有限会社オーテックを吸収合併 |
2010年4月 |
ジャスダック証券取引所と大阪証券取引所の合併に伴い、大阪証券取引所JASDAQに上場 |
2013年7月 |
東京証券取引所と大阪証券取引所の統合に伴い、東京証券取引所JASDAQ(スタンダード)に上場 |
2014年4月 |
製造子会社としてJAPAN 3D DEVICES株式会社を設立 |
2014年7月 |
子会社JAPAN 3D DEVICES株式会社が保有割合減少のため持分法適用関連会社となる |
2020年4月 |
真空蒸着製品の製造・販売を主業務とする二光光学株式会社を買収し子会社とする |
2021年8月 |
持分法適用関連会社JAPAN 3D DEVICES株式会社の株式を追加取得し、子会社とする |
2022年4月 |
東京証券取引所の市場区分の見直しにより、東京証券取引所のJASDAQからスタンダード市場に移行 |
事業内容
岡本硝子及びそのグループ企業は、特殊ガラスと薄膜製品の製造販売を中心に事業を展開しています。グループは岡本硝子を含む6社で構成され、新潟岡本硝子株式会社、二光光学株式会社、蘇州岡本貿易有限公司、岡本光学科技股份有限公司、JAPAN 3D DEVICES株式会社が含まれます。
事業は大きく分けて4つのセグメントに分類されます。第一に、光学事業ではプロジェクター用反射鏡やフライアイレンズ、デジタルシネマ用映写機の反射鏡などの製造販売を行っています。フライアイレンズは、プロジェクター内部に装着され、光の焦点を拡散させ画面の明るさを均一にする効果がある重要な部品です。
第二に、照明事業では自動車用ヘッドライトやフォグライト用のカバーガラス、一般用照明用ガラス製品の製造販売を手掛けています。これらの製品は、日常生活や自動車産業において重要な役割を果たしています。
第三に、機能性薄膜・ガラス事業では、ガラス容器への加飾蒸着や高耐久性銀ミラー(Hi-Silver®)、コックピット用液晶ディスプレイの表面ガラスへの蒸着、フリット(ガラス粉末)などの製造販売を行っています。これらの技術は、多岐にわたる産業での応用が可能です。
最後に、その他の事業として、デンタルミラーや洗濯機用ドアガラスなどの医療向け及び家電向けガラス製品の製造販売を展開しています。これらの製品は、特定のニーズに応えるための特殊なガラス技術を要します。
岡本硝子グループは、これらの事業を通じて、特殊ガラスと薄膜技術の分野で幅広い製品を提供し、多様な産業に貢献しています。
経営方針
岡本硝子及びそのグループ企業は、特殊ガラスと薄膜技術を核とした製品の開発・製造・販売に注力しています。同社は、地球環境問題への対応と社会への貢献を経営の基本方針とし、環境に優しいガラス製品の提供を目指しています。また、社員が常に挑戦し続ける活気ある企業文化の醸成にも力を入れています。
中期経営計画「GROWTH25」では、事業ポートフォリオの革新と技術力・コスト競争力の「再進化」を図り、次期中期計画「GROWTH28」への「再成長」フェーズへの移行を目指しています。具体的には、成長分野への成長投資の集中、コア技術の再進化、およびモビリティ、ヘルスケア、環境といった成長ターゲット分野への事業拡大を推進しています。
主要製品に関しては、フライアイレンズ、車載部品、フリット、機能性薄膜などにおいて、技術再進化や市場ニーズへの対応を図っています。これらの取り組みを通じて、岡本硝子は売上高営業利益率10%を目標に掲げ、持続可能な成長を目指しています。
さらに、プロジェクター市場の変化への対応、効率的な生産体制の構築、固定費の削減、次世代自動車向け車載部品の事業化推進、デジタルトランスフォーメーションへの対応など、多岐にわたる課題への取り組みを経営方針としています。これらの戦略的な取り組みにより、岡本硝子は業界内での競争力を高め、長期的な成長を実現することを目指しています。