ノーリツ鋼機JP:7744

時価総額
¥1118.3億
PER
11倍
ペン先部材、コスメ部材、金属部材の製造販売、音響機器の研究開発・販売、予防医療事業を展開。

沿革

1961年11月

資本金300万円で和歌山市中島にノーリツ鋼機株式会社(有限会社ノーリツ光機製作所より組織変更)を設立

1961年11月

基幹現像所用白黒フィルム自動現像機RF-20E販売開始

1964年7月

基幹現像所用カラーフィルム自動現像機RF-C1販売開始

1976年6月

フィルム現像からカラープリント仕上げまで45分で行えるQSS-1型を開発。QSS・ミニラボの原点、世界飛躍への原動力となる

1978年12月

NAC Corporation(1981年1月にNORITSU AMERICA CORPORATIONに名称変更)を販売会社として設立(出資比率100%)し、北米市場へ進出

1979年3月

コンピュータを搭載し、発色の制御などを可能としたQSS-2型が完成

1980年1月

NORITSU (UK) LIMITEDを販売会社として設立(出資比率50%)し、ヨーロッパ市場へ進出(1988年1月に当社の100%子会社化)

1981年12月

NORITSU (UK) LIMITEDの100%子会社としてNoritsu (Deutschland) GmbHを設立し、ヨーロッパにおけるドイツ市場へ進出(1982年10月に当社の100%子会社化)

1984年6月

NORITSU (FAR EAST) LIMITEDを販売会社として香港に設立(出資比率100%)し、中国・東南アジア市場へ進出

1985年3月

西本貿易株式会社の子会社としてNORITSU DO BRASIL LTDA.を設立(出資比率91.4%)し、南米市場へ進出(1989年9月に西本貿易株式会社との合併により当社の100%子会社化)

1985年8月

NORITSU SINGAPORE PTE LTDを販売会社として設立(出資比率100%)し、東南アジア市場を強化

1985年8月

本社工場完成 本社を和歌山市梅原に移転

1989年7月

NORITSU FRANCE E.U.R.L.を販売会社として設立(出資比率100%)し、フランス市場へ進出

1989年10月

NORITSU KOKI AUSTRALIA PTY. LIMITEDを販売会社として設立(出資比率100%)し、オセアニア市場へ進出

1996年2月

大阪証券取引所市場第二部に上場

1997年9月

大阪証券取引所市場第一部に指定

1997年11月

東京証券取引所市場第一部に上場

2009年4月

NKリレーションズ株式会社を設立し、新規事業進出を強化(2018年9月当社に吸収合併)

2009年11月

NKアグリ株式会社を設立し、生鮮野菜の生産・販売事業に進出(2020年3月撤退)

2010年6月

株式会社ドクターネットを買収、医療支援事業に進出(2018年4月、株式会社日本医療データセンターへ譲渡)

2010年7月

医療分野の事業開拓を行うNKメディコ株式会社を設立(現株式会社プリメディカ)

2011年2月

新設分割によりNKワークス株式会社(現ノーリツプレシジョン株式会社)を設立し、主要事業を承継させ、持株会社体制に移行

2012年7月

エヌエスパートナーズ株式会社を買収、医療機関向けコンサルティング事業に進出(2020年4月、株式会社JMDCへ譲渡)

2012年9月

いきいき株式会社(現株式会社ハルメク)を買収、シニア・ライフ事業に進出(2020年8月譲渡)

2012年12月

株式会社全国通販グループを買収、シニア・ライフ事業を強化(2020年8月譲渡)

2013年5月

株式会社日本医療データセンター(現株式会社JMDC 2022年2月譲渡)、フィード株式会社、株式会社アイメディック等を買収、医療分野の事業を強化・拡大、株式会社秋田ケーブルテレビを買収、シニア・ライフ事業を強化

2013年10月

株式会社日本再生医療を設立、再生医療分野へ進出

2015年1月

テイボー株式会社を買収、ものづくり事業を強化・拡大

2015年6月

すべての本社機能を集約し、本店所在地を東京都港区に移転

2016年2月

創業の事業である写真処理機器事業を営むNKワークス株式会社(現ノーリツプレシジョン株式会社)を譲渡

2016年4月

GeneTech株式会社を買収、バイオ分野へ進出(2020年9月譲渡)

2016年6月

株式会社ジーンテクノサイエンス(現キッズウェル・バイオ株式会社)の株式を過半数取得し子会社化(2019年4月、持分法適用会社へ異動)

2016年6月

株式会社ユニケソフトウェアリサーチを買収、医療情報分野を強化(2018年5月、株式会社日本医療データセンターへ譲渡)

2017年11月

日本共済株式会社を買収、保険分野を強化(2020年11月譲渡)

2019年2月

株式会社soliton corporationを買収、ものづくり事業におけるコスメ分野を強化

2019年12月

株式会社JMDCが東京証券取引所マザーズ市場に上場

2020年2月

株式会社日本再生医療の全株式を譲渡、創薬事業を廃止

2020年3月

アグリ・フード事業から撤退を決定

2020年4月

「Pioneer DJ」などのDJ機器を展開するAlphaTheta株式会社を買収

2021年5月

パーソナルオーディオ関連機器を展開する米国企業PEAG, LLC dba JLab Audioを買収

2022年2月

株式会社JMDCの一部株式をグループ外へ譲渡、コア事業を「ものづくり」と再定義

2022年2月

中期経営計画 FY25を発表

2022年4月

東京証券取引所の市場区分の見直しにより、東京証券取引所の市場第一部からプライム市場に移行

2023年8月

「統合報告書2023」を発行し、当社グループの目指すビジョンとその実現プロセスを開示

事業内容

ノーリツ鋼機は、社会と人々に豊かさをもたらすことをミッションに掲げ、No.1/Only1を創造し続ける事業グループを目指しています。同社グループは、グローバルに通用する高い技術を活用した製品とサービスを提供しており、主に以下の三つの事業セグメントに分かれています。

第一のセグメントは、ものづくり(部品・材料)事業で、ペン先部材、コスメ部材、金属部材などの研究開発、生産、販売を行っています。このセグメントには、テイボー株式会社や株式会社soliton corporationなどの主要な関係会社があります。

第二のセグメントは、ものづくり(音響機器関連)事業で、音響機器の研究開発、設計、販売及びサービス提供を実施しています。このセグメントには、AlphaTheta株式会社やAlphaTheta EMEA Limited、AlphaTheta Music Americas, Inc.、AlphaTheta (Shanghai) CO., Ltd.、PEAG, LLC dba JLab Audio、JLab Japan株式会社などの主要な関係会社が含まれます。

第三のセグメントは、その他の事業で、予防医療事業における研究開発と販売を行っており、株式会社プリメディカが主要な関係会社です。

これらの事業を通じて、ノーリツ鋼機は、技術力を活かした多様な製品とサービスを提供し、社会と人々の豊かさに貢献しています。

経営方針

ノーリツ鋼機は、社会と人々に豊かさをもたらすことをミッションに掲げ、No.1/Only1を創造し続ける事業グループを目指しています。同社は、ものづくり(部品・材料)とものづくり(音響機器関連)をコア事業と定め、これらの分野でのシェアと収益力の向上に注力しています。また、非連続的成長を目指し、デジタル技術の事業領域横断的な活用や、成長投資と財務体質強化を両立させるリスクコントロールに取り組んでいます。

中期経営計画FY25では、グループ事業の既存分野の強化及び成長分野への投資育成を通じて、成長性と革新性の高い事業グループへの転換を目指しています。2023年12月期には、中期経営計画FY25の数値目標を達成し、目標を上方修正しました。これにより、各事業子会社グループの中期重要施策の目標数値も更新されています。

財務戦略としては、ROE8%以上を目指し、キャッシュフロー創出力の向上と財務健全性の維持を図りながら、継続的かつ安定的な株主還元を実施しています。また、サステナビリティやガバナンス経営の推進にも力を入れ、持続可能な社会の実現に向けた活動を積極的に展開しています。

ノーリツ鋼機は、これらの戦略を通じて、世界水準の技術や品質を持ったものづくり企業として、より良い社会への貢献を目指しています。