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HOYAJP:7741
沿革
1941年11月 |
東京都保谷市(現在西東京市)で東洋光学硝子製造所を創業。光学ガラス製造に着手。 |
1944年8月 |
資本金120万円の株式会社に改組、商号を株式会社東洋光学硝子製造所に変更。 |
1945年10月 |
クリスタルガラス食器製造開始。 |
1947年8月 |
商号を株式会社保谷クリスタル硝子製造所に変更。 |
1960年11月 |
東京都昭島市に昭和工場(現 昭島工場)を新設。 保谷光学工業株式会社、山中光学工業株式会社及び保谷光学硝子販売株式会社を吸収合併し、商号を株式会社保谷硝子に変更。 |
1961年10月 |
東京証券取引所市場第二部へ上場。 |
1962年5月 |
メガネレンズ製造開始。 |
1972年12月 |
ソフトコンタクトレンズ製造開始。 |
1973年2月 |
東京証券取引所市場第一部へ指定。 |
1974年1月 |
半導体用マスクサブストレート製造開始。 |
1983年1月 |
東京都八王子市に八王子工場を新設し、半導体用フォトマスク製造開始。 |
1984年8月 |
新本社ビルを新宿区中落合に竣工。 |
10月 |
子会社の株式会社保谷レンズ及び株式会社保谷クリスタルを吸収合併し、商号をHOYA株式会社に変更。 |
1987年6月 |
眼内レンズ(白内障術後用)製造開始。 |
11月 |
光学ガラスによる非球面モールドレンズ製造開始。 |
1989年4月 |
オランダに欧州地域統括会社HOYA EUROPE B.V.(現 HOYA HOLDINGS N.V.)、米国に北米地域統括会社HOYA CORPORATION USAを設立。 |
1991年3月 |
HDD用ガラスディスク(ガラス磁気メモリーディスク)発売。 |
1996年11月 |
熊本県菊池郡大津町に熊本工場を新設。 |
1997年4月 |
カンパニー制を導入し、二つのカンパニー(エレクトロオプティクス、ビジョンケア)と三つの事業子会社(HOYA PHOTONICS INC.、HOYAヘルスケア㈱、HOYAクリスタル㈱)へ機構改革。 |
5月 |
シンガポールに地域本社としてHOYA HOLDINGS ASIA PACIFIC PTE LTDを設置、4月にオランダ及び米国にそれぞれ設置したHOYA HOLDINGS N.V.とHOYA HOLDINGS,INC.の2社と合わせ、欧州、北米、アジア各地域の地域本社体制が整う。 |
12月 |
HOYA LENS DEUTSCHLAND GMBH.がHOYAグループ最初のISO14001を取得。 |
1999年2月 |
国内主要全工場でISO14001を取得。 |
2000年7月 |
沖電気工業㈱の半導体用フォトマスク製造部門を譲り受ける。 |
2002年5月 |
半導体新基板材料3C-SiC製造販売を開始。 |
8月 |
大日本印刷㈱と次世代半導体用マスクブランクスの技術アライアンス締結。 |
2003年6月 |
委員会設置会社(現在の指名委員会等設置会社)へ移行。 |
7月 |
グローバルベースでの財務マネジメント機能を欧州地域本社に移管。 |
2004年3月 |
日本板硝子㈱のHDD用ガラスディスク事業を譲り受ける。 |
10月 |
米国預託証券(ADR)プログラム Level-1を開設。 |
2005年11月 |
普通株式1株につき4株の割合で株式分割を実施。 |
2007年8月 |
株式の公開買付け(TOB)によりペンタックス㈱を連結子会社化。 |
2008年3月 |
ペンタックス㈱を吸収合併。 |
2009年3月 |
クリスタル事業終了。 |
2010年6月 |
HDD用ガラスメディア製造事業及び関連資産をWESTERN DIGITAL CORPORATIONに譲渡。 |
2011年10月 |
PENTAXイメージング・システム事業を㈱リコーに譲渡。 |
2012年5月 |
金属製整形外科用インプラントの国内メーカー、日本ユニテック㈱ (現 HOYA Technosurgical㈱)を買収。 |
2013年2月 |
セイコーエプソン㈱のメガネレンズ開発製造事業を譲り受ける。 |
6月 |
セイコーグループ㈱の子会社でメガネ関連商品の販売事業を行うセイコーオプティカルプロダクツ㈱の株式を30%譲り受ける。 |
11月 |
自動内視鏡洗浄装置(AER)のリーディング企業であるWASSENBURG社の過半数株式を取得。 |
2014年3月 2015年3月 |
セイコーオプティカルプロダクツ㈱の株式20%を追加取得し、出資比率50%の連結子会社化。 滲出性加齢黄斑変性治療用デバイスのベンチャー企業 SalutarisMDに出資。 |
9月 |
イギリスに本社を置く医療機器開発製造のリーディング企業 Creo Medical Ltd.に出資。 |
2016年3月 12月 |
グループ本社を新宿区西新宿に移転。 3Mの度付き保護メガネ事業を買収。 低侵襲治療用手術器具メーカーのC2 Therapeutics, Inc.を買収。 |
2017年7月 |
中国Aohuaと医療用軟性内視鏡事業の合弁会社設立。 クラウド型音声読み上げサービスのリーディング企業であるReadSpeaker社を買収。 白内障用眼内レンズ生産拠点をタイに新設。 |
8月 |
米国Performance Optics, LLC及びその子会社であるVISION EASE、大明光学の買収。 |
2018年1月 |
白内障用眼内レンズのR&Dセンターをシンガポールに開設。 |
2019年1月 2020年1月 |
眼科医療機器メーカーMid Labs及びFritz Ruckを買収。 HOYA CANDEO OPTRONICS株式会社を吸収合併。 |
2020年5月 |
中国の白内障用眼内レンズ販売代理店GeMaxとの合弁会社を設立。 |
2021年5月 11月 |
中国Vedkangと内視鏡用処置具事業の合弁会社を設立。 気候関連財務情報開示タスクフォース(TCFD)の提言への賛同を表明。 |
2022年1月 |
HOYAデジタルソリューションズ株式会社を富士フイルムビジネスイノベーション株式会社へ 譲渡。 |
8月 |
中国メガネレンズメーカーJiangsu Sigo Optical Co.,Ltd.と合弁会社を設立。 |
9月 |
持続可能な脱炭素社会の実現を目指す企業グループ、日本気候リーダーズ・パートナーシップ(JCLP)へ加盟。 中国BOEグループとFPD用フォトマスク事業の合弁会社を設立。 |
2023年2月 |
健全なグローバル社会を築くための世界最大のサステナビリティ・イニシアチブ国連グローバルコンパクト(UNGC)へ加盟。 100%再生可能エネルギー利用を目指す国際的なイニシアチブ「RE100」に加盟。 |
事業内容
HOYA株式会社は、ヘルスケア、メディカル、エレクトロニクス、映像関連製品の製造販売を中心に事業を展開しています。同社は、国内外に141の連結子会社と17の関連会社を持ち、グローバルに事業を運営しています。
ヘルスケアセグメントでは、メガネレンズやコンタクトレンズを提供しており、ビジョンケアカンパニー部門やアイケア事業部門を通じて、HOYA LENS DEUTSCHLAND GMBHやHOYA LENS THAILAND LTD.など、世界各地で製品を製造・販売しています。
メディカルセグメントでは、内視鏡や眼内レンズ、人工骨、金属製整形インプラントなどの医療機器を提供しています。HOYA MEDICAL SINGAPORE PTE. LTD.やPENTAX OF AMERICA, INC.など、40社以上の関連会社がこのセグメントに貢献しています。
エレクトロニクスセグメントでは、半導体用マスクブランクスやフォトマスク、ハードディスク用ガラスサブストレートなどを製造。HOYA CORPORATION USAやHOYA ELECTRONICS SINGAPORE PTE. LTD.などが、この分野での主要な事業体です。
映像セグメントでは、光学レンズや光学ガラス材料、各種レーザー機器などを提供しており、HOYA OPTICAL TECHNOLOGY (WEIHAI) CO., LTD.などが事業を担っています。
その他の事業としては、音声合成ソフトウェアや情報システム構築なども手がけており、ReadSpeaker Holding BVなどが関連会社として名を連ねています。
HOYA株式会社は、これらの多岐にわたる事業を通じて、グローバルな市場でのプレゼンスを確立し、様々な分野での技術革新とサービス提供を行っています。
経営方針
HOYA株式会社は、持続的成長と企業価値の最大化を目指し、多様なビジネスモデルと地域をカバーする事業展開を通じて、リスク分散と収益性・安定性・成長性の確保に努めています。同社は、ライフケアと情報・通信の2つの主要事業分野を中心に、市場の変化に迅速かつ柔軟に対応し、経営資源の効率的な活用を図っています。特に、市場成長が見込まれるライフケア事業と情報・通信事業において、半導体・HDD関連製品を成長ドライバーと位置づけ、新たな成長事業の開発・獲得に注力しています。
中長期的な経営戦略として、HOYAは市場の変化への対応、新たな事業や技術の創出、成長市場での事業拡大、そしてサステナビリティ(ESG)への対応に重点を置いています。これらの戦略を通じて、同社は世界的な高齢化や情報化社会の進展などの社会的背景を踏まえ、人々の視力や健康、情報化社会のサポートに貢献する製品の提供を目指しています。
また、環境問題への取り組みとして、再生可能エネルギー100%を目指す「RE100」への加盟や、省エネ導入の推進を通じた温室効果ガス排出の削減に努めています。さらに、気候変動リスクの特定や対応策の策定、従業員エンゲージメントの向上、国際的なESGイニシアチブへの参画など、持続可能な社会の実現に向けた幅広い活動を展開しています。
HOYAは、これらの成長戦略とサステナビリティへの取り組みを通じて、中長期的な企業価値の向上と持続可能な社会の実現に貢献していく方針です。