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大田花きJP:7555
沿革
1989-01 | 東京都中央卸売市場大田市場花き部へ入場のため株式会社大田花きを設立 |
1990-09 | 大田市場花き部開場、日本初のセリ下げ方式によるセリ機械4台、鮮度保持流通のための定温倉庫、さらに自動搬送設備を設置し、月、水、金曜日に切花、鉢物の取引日、火、土曜日に切花の取引日として花きの卸売業務開始 |
1990-12 | 取扱量の増加に伴いセリ機械1台を増設し、セリ機械5台で卸売業務を開始 |
1992-11 | 当社の卸売市場総合情報システムが優れた情報システムと認められ、第2回流通システム大賞奨励賞を日刊工業新聞社より受賞 卸売市場の近代化に寄与したことで、'92物流大賞奨励賞を社団法人日本ロジステイックスシステム協会より受賞 |
1993-02 | 花保ち試験室を設置し、花保ちの比較試験を開始 |
1994-11 | 増加する入荷量の平準化を図るため、鉢物の取引日を火、木、土曜日に変更して対処 |
1995-09 | セリ機械5台よりセリ機械8台へ、買参人用端末機516席より598席に増設し卸売業務を強化 |
1996-04 | 株式の額面金額を変更するため、形式上の存続会社である株式会社大田花き(旧社名株式会社ケイ・エヌ・エス 東京都渋谷区所在)と合併 |
1997-09 | 日本証券業協会に株式を店頭登録 |
1999-03 | 有限会社ピーエルシー設立 |
1999-12 | 自動物流センター完成、操業開始 |
2002-08 | 花き施設整備有限会社を株式会社フラワーオークションジャパンとともに設立 |
2004-12 | 日本証券業協会への店頭登録を取消し、ジャスダック証券取引所に株式を上場 |
2005-06 | 経営の監督と業務執行を分離し、迅速性の高い経営を行うため委員会等設置会社へ移行 |
2005-11 | 株式会社とうほくフラワーサポートを株式会社石巻花卉園芸等とともに設立 |
2006-09 | 株式会社ディーオーシーの株式を100%取得し子会社とする(現持分法適用関連会社) |
2007-01 | 花き業界初のシンクタンク、株式会社大田花き花の生活研究所を設立 |
2008-03 | 日本の花き卸売市場としては初めて、世界でも2番目に「MPS-GPA」(花き市場工程管理認証プログラム)を取得 |
2008-12 | 株式会社九州大田花きを設立 |
2010-04 | ジャスダック証券取引所と大阪証券取引所の合併に伴い、大阪証券取引所JASDAQに上場 |
2013-07 | 東京証券取引所と大阪証券取引所の統合に伴い、東京証券取引所JASDAQ(スタンダード)に上場 |
2014-04 | 株式会社大田ウィングスを設立 |
2016-12 | 株式会社大田ウィングスで保冷機能を備えた物流施設「OTA花ステーション」完成 |
2022-04 | 東京証券取引所の市場区分の見直しにより、東京証券取引所のJASDAQ(スタンダード)からスタンダード市場に移行 |
事業内容
大田花き株式会社とそのグループ企業は、主に花き卸売事業を中心に展開しています。大田花きは、東京都中央卸売市場大田市場での花き卸売業を主軸に据え、九州地方では株式会社九州大田花きが花き類の卸売・問屋業を手掛けています。また、株式会社大田ウィングスは大田市場の業者向けに花き類を保管する倉庫の賃貸サービスを提供しており、株式会社ディーオーシーは生産者向けの種苗販売や生花店など小売業者向けの洋らん卸売業、花き小売業を展開しています。
さらに、花き施設整備有限会社も大田市場の業者向けに倉庫を賃貸しており、株式会社とうほくフラワーサポートは東北地方で花き類・関連資材の卸売・問屋業を営んでいます。株式会社大田花き花の生活研究所は、大田市場において花きに関する研究や情報サービスの提供を行っています。
これらの事業を通じて、大田花きグループは花き業界における幅広いニーズに応えるサービスを提供しています。ただし、株式会社大森園芸ホールディングスとは資本関係のみであり、取引は行っていない点も注目されます。
経営方針
大田花き株式会社とそのグループ企業は、花き卸売事業を中心に、多角的な事業展開を行っています。同社は、「緑豊かな美しい日本」の実現を目指し、事業を通じて社会文化の創造に努めています。その成長戦略の核となるのは、情報流、商流、物流、資金流の4つの主要機能を有機的に連動させることです。これにより、持続的な事業発展と企業価値の向上を目指しています。
具体的な戦略としては、日本最大の花き取引所ビジネスの強化、鮮度保持機能と効率的な物流の実現、サプライチェーンを通じた相乗効果ビジネスの推進が挙げられます。これらを通じて、収益力の基盤強化と事業の多様化を図っています。
経営環境においては、業界内の優勝劣敗の傾向が強まる中、利益率の向上、収入の多角化、グローバル化への対応を進めています。また、業界の構造改革や再編にも積極的に取り組んでいます。
優先的に対処すべき課題としては、事業効率のアップ、消費者ニーズに合った商品の提供、取引先との信用強化、投資判断の明確化と投資コストの早期回収、情報システムの強化が挙げられます。
さらに、新たな需要の掘り起こしや消費活動の牽引、コーポレート・ガバナンスの徹底、品質・情報・流通管理の強化にも注力しています。これらの取り組みを通じて、大田花きグループは花き業界におけるリーダーとしての地位を確固たるものにし、社業の発展を目指しています。