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大田花きJP:7555
事業内容
株式会社大田花きは、花きの卸売事業を主たる業務としています。同社は東京都中央卸売市場大田市場において、卸売市場法に基づき花き卸売業を営んでいます。この事業は、花きの流通を支える重要な役割を果たしています。
同社の関連会社である株式会社九州大田花きは、九州地方で花き類の卸売・問屋業を行っています。また、株式会社大田ウィングスは、大田市場の業者向けに花き類を保管する倉庫を賃貸しています。これにより、流通の効率化を図っています。
さらに、株式会社ディーオーシーは、生産者向けの種苗販売や、生花店など小売業者向けの洋らん卸売業、花き小売業を展開しています。これにより、花きの多様なニーズに応えています。
株式会社とうほくフラワーサポートは、東北地方で花き類・関連資材の卸売・問屋業を行っています。これにより、地域の花き流通を支えています。また、株式会社大田花き花の生活研究所は、大田市場で花きに関する研究や情報サービスの提供を行っています。
経営方針
株式会社大田花きは、「世界を花で笑顔にする」というパーパスのもと、花き流通を通じて社会文化の豊かさを創造することを目指しています。日本国内外の生産地からの花き流通を担い、商流、物流、情報流、資金流を有機的に連動させることで、持続的な事業発展と企業価値の向上を図っています。
同社は、首都東京での圧倒的なシェアを活かし、日本最大の花き卸売会社としての地位を確立しています。効率的な流通を実現し、花き文化の発展に貢献するため、取引所ビジネスの強化、鮮度保持機能の向上、サプライチェーンを通じた相乗効果の創出を推進しています。
花き業界は、農業生産人口の減少や物流の課題に直面していますが、大田花きは業界の先頭に立ち、効率化や構造改革に取り組んでいます。また、新たな需要を掘り起こすための消費活動の牽引や、コーポレート・ガバナンスの徹底を通じて、経営機能の強化を図っています。
優先的に対処すべき課題として、物流の2024年問題への対応、付加価値商品の提供、取引先との信用強化、投資判断の明確化、情報システムの強化が挙げられます。これらを通じて、競争力の向上と持続可能な成長を目指しています。
経営環境の変化に対応するため、大田花きはDX化による業務効率の向上や、職場環境の整備、待遇改善への投資を進めています。幅広い需要基盤を活かし、取扱高の増加を見込む一方で、コスト低減を実現し、選ばれる流通基盤としての地位を維持・拡大しています。