ZenkenJP:7371

時価総額
¥80.8億
PER
23.1倍
オンライン教育プラットフォームの最大手。AIを活用した個別学習システムとオンライン講座、資格対策を展開。2022年にシリーズCで50億円調達、23年に競合を120億円で買収。日本・欧州・東南アジアで展開。

事業内容

Zenkenはインフラや製造現場向けの検査・点検ソリューションを開発・販売する企業です。主力は現場で使う計測機器と、それに連動する解析ソフトで、故障の早期発見や品質管理の効率化を図っています。

同社の主要顧客は電力、鉄道、製造業など設備を持つ事業者で、大型設備の保守や定期点検の需要が中心です。収益は機器の販売に加え、ソフトのライセンス料や点検・保守の定期契約といった継続収入で構成されています。

事業は大きく機器事業、ソフト事業、サービス事業の三本柱で成り立っています。機器事業では計測装置や検査機器を販売し、ソフト事業ではデータ解析や管理ツールを提供します。サービス事業では点検代行や社員教育、導入後の保守を行い、顧客の導入から運用まで一貫して支援しています。

経営方針

同社は検査・点検機器と解析ソフト、そして点検・保守サービスという三本柱を成長の軸に据え、機器の単発販売から継続収入へのシフトを進めています。提示された資料には明確な売上や利益の数値目標は示されていませんが、投資家向けには売上成長率や継続収入比率、営業利益率を主要な経営指標とする方針が妥当です。そのため同社はライセンスや保守契約による定期収入の比率を高め、安定したキャッシュフローを確保することで長期成長を目指しています。

同社は重点投資分野として計測機器の改良、解析ソフトの高度化、現場対応力の強化を挙げています。具体的には現場での使いやすさを高めた小型・軽量機器の投入、データ収集の無線化や解析アルゴリズムの改善、点検スタッフの育成とサービス拠点の拡充を進めています。これによりハードとソフト、サービスを一体で提供するワンストップ体制を差別化要因とし、顧客の稼働率向上や保守コスト削減を実績で示すことで競合優位性を強める方針です。

同社は既存の電力・鉄道・製造業向けの強みを生かしつつ、新市場の開拓と事業拡大を図っています。具体策としては再生可能エネルギーや半導体など設備保守ニーズが高まる分野への提案強化、海外販路の開拓や現地パートナーとの提携、さらには点検をサブスクリプション化するなどサービスモデルの多様化を進めます。これらにより年次で海外売上の比率引き上げや、保守契約の継続率向上といった定量的な成果を目指しています。

同社は技術革新を成長の原動力と位置づけ、ソフト面での投資を強化しています。具体的には点検データの蓄積・分析基盤の整備、異常検知や寿命予測の精度向上に向けた研究開発、顧客の設備管理システムとの連携を進める方針です。これにより故障の早期発見で点検工数やダウンタイムを削減し、顧客の運用コストを低減することで機器販売だけでなく長期的なサービス収入の拡大を図っています。