エクセディJP:7278

時価総額
¥1533.1億
PER
自動車用手動変速装置(MT)、自動変速装置(AT)、産業機械用駆動伝動装置(TS)の製造販売、関連サービス活動を展開。

沿革

1923-02大阪市生野区に於て初代取締役社長足立一馬が個人企業として創業
1950-07大阪市生野区に株式会社大金製作所(資本金100万円)を設立
1959-02埼玉県川口市に川口工場を開設(1981年12月同県川越市に移転、川越工場に名称変更)
1961-02広島県安芸郡に広島工場を開設(1992年5月同県東広島市に移転、分社してディーケープロナックとし、2010年5月エクセディ広島に社名変更、2013年2月当社が吸収し消滅)
1963-01本社を大阪府寝屋川市に移転
1973-06北海道千歳市に湿式摩擦材製造合弁会社大金・アールエムを設立(1990年2月合弁を解消、全額出資会社となり、1991年4月ダイナックスに社名変更)
1973-10大阪証券取引所市場第二部に上場
1975-08鋳造品、鍛造品の内製化のため三重県上野市(現 伊賀市)に上野工場(1987年3月上野事業所に名称変更)を開設
1977-03米国カリフォルニア州に全額出資の販売会社ダイキンクラッチU.S.A.を設立(後にミシガン州に移転し、1987年8月ダイキンクラッチに社名変更、2006年1月エクセディグローバルパーツに社名変更)
1977-07東京都千代田区に東京営業所を開設(2015年1月東京都武蔵野市に移転)
1982-12米国フォード社よりQ1(Quality No1)証を受賞
1985-09インドネシアのジャカルタにマニュアルクラッチ製造合弁会社ダイキンクラッチインドネシアを設立(2006年1月エクセディインドネシアに社名変更、2007年9月合弁を解消、その後カラワンに移設、2012年10月エクセディモーターサイクルインドネシアを吸収し、エクセディマニファクチャリングインドネシアに社名変更)
1985-10インドのシーケー・オートモーティブプロダクツ・リミテッドに資本参加(1987年11月シーケーダイキンに社名変更、2010年11月エクセディインディアに社名変更)
1989-11英国リバプールにR&D及び販売を行うダイキンクラッチヨーロッパを設立(1996年1月チェシャーに移転、2004年1月エクセディクラッチヨーロッパに社名変更)
1991-12愛知県岡崎市に中部営業所を開設
1993-02ハンガリーのタタバーニャ市にマニュアルクラッチ製造合弁会社ダイキンバーカーニュクラッチを設立(1998年4月合弁を解消、ユーロエクセディクラッチに社名変更、2009年4月エクセディダイナックスヨーロッパに社名変更)
1994-10米国テネシー州に自動変速装置用部品製造会社ダイキンドライブトレインコンポーネンツを設立(2001年10月アイシンホールディングスオブアメリカが資本参加、2004年4月エクセディアメリカに社名変更)
1994-12タイのチョンブリにマニュアルクラッチ製造合弁会社サイアムディーケーテクノロジーを設立(2005年1月エクセディタイランドに社名変更)
1995-05オーストラリアのビクトリア州に販売合弁会社ダイキンクラッチオーストラリアを設立(2004年1月エクセディオーストラリアに社名変更)
1995-06米国ミシガン州に自動変速装置用部品製造会社ダイナックスアメリカを設立
1995-08商号を株式会社大金製作所より株式会社エクセディに変更
1995-11本社及び上野事業所、PM特別賞を受賞。川越工場、PM優秀賞を受賞
1995-12中国重慶市にマニュアルクラッチ製造合弁会社重慶三鈴大金離合器製造を設立(2004年1月エクセディ重慶に社名変更)
1996-09マレーシアのネグリスンビラン州にマニュアルクラッチ製造合弁会社エクセディマレーシアを設立
1997-08東京証券取引所市場第一部に上場
1998-01タイのチョンブリにフェーシング製造合弁会社エクセディフリクションマテリアルを設立(2002年2月アイシン化工株式会社と合弁、同社が資本参加)
1999-03QS-9000及びISO9001の認証取得
1999-07中国上海市に自動変速装置用部品製造会社上海ダイナックスを設立(2014年4月エクセディダイナックス上海が吸収し消滅)
1999-09静岡県富士市に静岡営業所を開設
2000-06ISO14001の認証取得
2001-07アイシン精機株式会社(現 株式会社アイシン)と海外事業を中心とした業務提携契約を締結
2001-12中国上海市に自動変速装置用部品製造会社ダイナックス工業(上海)を設立
2002-07アラブ首長国連邦ドバイに販売会社エクセディミドルイーストを設立
2004-06中国上海市にフェーシング製造会社エクセディ(上海)複合摩擦材料を設立(2006年3月業容拡大に伴い、エクセディ上海に社名変更、2013年11月エクセディダイナックス上海に社名変更)
2004-08ISO/TS16949の認証取得
2006-02ベトナムのビンフック省に2輪用クラッチ製造合弁会社エクセディベトナムを設立
2006-05中国広州市に販売合弁会社エクセディ広州を設立(2009年5月合弁を解消)
2006-07インドネシアのジャカルタに2輪用クラッチ製造会社エクセディモーターサイクルインドネシアを設立(2012年10月エクセディインドネシアが吸収し消滅)
2008-03京都府福知山市の衣川鋳鉄の株式を取得(2009年6月エクセディ鋳造に社名変更)
2008-10ニュージーランドのオークランドに販売合弁会社エクセディニュージーランドを設立
2010-01大阪府守口市に太陽光発電装置企画施工合弁会社エクセディ電設を設立
2010-12メキシコのアグアスカリエンテス州に自動変速装置用部品製造会社エクセディダイナックスメキシコを設立
2011-03大阪府寝屋川市に障害者雇用特例子会社エクセディ太陽を設立
2011-07東京都品川区のベアリング製造会社クロイドンと資本提携契約を締結(2012年6月住所を福島県喜多方市に変更、2013年10月エクセディ福島に社名変更)
2011-09インドのベンガルールに2輪用クラッチ製造会社エクセディクラッチインディアを設立
2012-07パナマ共和国のパナマ市に販売合弁会社エクセディラテンアメリカを設立
2012-09大阪府大阪市に太陽光発電及び売電合弁会社エクセディSB兵庫を設立
2012-11ロシア連邦トリヤッチ市にマニュアルクラッチ製造合弁会社エクセディロシアを設立(2015年3月当社の保有する株式を売却)
2013-02神奈川県厚木市に神奈川営業所を開設
2013-06タイのチョンブリに研究開発拠点としてエクセディエンジニアリングアジアを設立
2013-12中国の北京市に販売合弁会社としてエクセディ北京を設立
2014-01南アフリカ共和国のランドバーグに販売合弁会社エクセディ南アフリカを設立
2014-02インドネシアのスラバヤにフェーシング製造合弁会社エクセディプリマインドネシアを設立
2015-02メキシコのメキシコシティに販売合弁会社エクセディメキシコアフターマーケットセールスを設立
2015-08シンガポールに販売合弁会社エクセディシンガポールを設立
2015-09奈良県大和郡山市の小島金属工業の新設分割会社であるエクセディ奈良の株式を取得
2017-01カンボジアのポイペトに2輪用クラッチ用部品製造会社エクセディポイペトを設立
2020-12奈良県天理市にエクセディ京都が移転、エクセディ機工に社名変更
2021-04タイのバンコクに販売合弁会社エクセディサイアムセールスタイランドを設立
2022-01株式会社アスターと新事業領域開拓のため業務提携契約を締結
2022-04東京証券取引所の市場区分見直しにより、東京証券取引所の市場第一部からプライム市場に移行
2023-03オールトランスニュージーランド及びオールトランスオーストラリアの株式を取得し子会社化

事業内容

エクセディは、自動車用の手動変速装置(MT)、自動変速装置(AT)、および産業機械用駆動伝動装置(TS)の製造販売を主な事業としています。これらのセグメントは、エクセディおよびその42社の子会社と3社の関連会社によって構成されるグループ全体で展開されています。

国内では、エクセディとダイナックスが製品や部品の製造販売を担当し、その他の会社は製造下請けやサービス事業などを分担しています。海外では、グループ各社が現地の顧客にMTやATなどの製造販売を行い、エクセディとダイナックスは技術援助や製品・部品の供給を通じて支援しています。

MT事業では、クラッチディスク、クラッチカバー、2マスフライホイールなどを提供し、AT事業ではトルクコンバータやオートマチックトランスミッション部品を手掛けています。TS事業では、パワーシフトトランスミッションやその部品、ブレーキ、リターダなどの産業機械用駆動伝動装置を製造販売しています。

また、「その他」のセグメントでは、2輪用クラッチ、機械装置、金型治工具、運送請負などの事業も展開しており、これらの事業はエクセディの多様な技術力と製造能力を反映しています。エクセディグループは、これらの事業を通じて自動車産業や産業機械分野で幅広い製品とサービスを提供しています。

経営方針

エクセディは、グローバル企業としての成長と進化、持続可能な社会の実現に貢献することを経営方針としています。この方針の下、同社は「喜びの創造」を企業理念とし、安全、品質、納期、競争力、スピード、働きがい、ESG重視の7つの価値観を基盤に、顧客満足を追求しています。経営環境の変化に対応し、地球温暖化防止や新興国経済の伸長、労働人口の減少などの課題に取り組むため、PEST分析を用いた未来予測とリスク・機会の特定を行い、2050年度までの長期ビジョンを策定しています。

中期的な課題としては、BEVやHEVへの需要シフトへの対応、現行ビジネスの効率的な増減産、新事業の創出、カーボンニュートラルへの取り組み、人材育成、ダイバーシティと働き方改革の推進が挙げられます。これらの課題に対し、HEV向け製品の拡販、電動製品の開発加速、生産体制の最適化、スタートアップとの連携による新事業創出、環境負荷低減活動の推進、新たな価値創造に資する研修の新設、働きやすい環境の構築などの施策を推進しています。

さらに、株主還元策の検討・実施によるROE向上や、財務・非財務取組みの開示充実による資本コスト低減を進め、企業価値の向上を目指しています。これらの取り組みを通じて、エクセディは自動車産業の変革期においても、持続可能な成長を目指しています。