エクセディJP:7278

時価総額
¥2570.6億
PER
15.5倍
自動車用手動変速装置(クラッチディスク、クラッチカバー等)、自動変速装置(トルクコンバータ等)、産業機械用駆動伝動装置の製造販売事業。

事業内容

エクセディは、自動車用の手動変速装置関連事業(MT)、自動変速装置関連事業(AT)、および産業機械用駆動伝動装置事業(TS)の製造販売を主な事業内容としています。これらの事業に関連する各種サービス活動も展開しています。

国内では、エクセディとダイナックスが製品や部品の製造販売を行い、その他の関連会社は製造下請けやサービス事業を担当しています。海外では、グループ各社が現地の顧客にMTやATの製造・販売を行い、エクセディとダイナックスは技術援助や製品・部品の供給を行っています。

エクセディの事業区分は、手動変速装置関連事業(MT)、自動変速装置関連事業(AT)、産業機械用駆動伝動装置事業(TS)、およびその他の事業に分かれています。MT事業ではクラッチディスクやクラッチカバー、AT事業ではトルクコンバータやオートマチックトランスミッション部品を製造しています。

TS事業では、パワーシフトトランスミッションやその部品を提供しています。その他の事業には、二輪用クラッチ、機械装置、金型治工具、運送請負などが含まれています。これらの事業は、エクセディとその関連会社によって支えられています。

経営方針

エクセディは、グローバル企業としての成長と進化を目指し、持続可能な社会の実現に貢献することを経営方針としています。企業理念「喜びの創造」を基盤に、7つの柱を掲げ、顧客満足を追求しています。これにより、同社は安全性、品質、納期、競争力、スピード、働きがい、ESG重視を重視した商品を提供しています。

同社は、地政学リスクや自動車業界の変革期に対応するため、PEST分析を用いて未来予測を行い、リスクと機会を特定しています。地球温暖化防止や少子高齢化への対応を優先課題とし、2050年までの長期ビジョンを策定しています。これにより、脱炭素社会の実現や新たな価値の創造を目指しています。

エクセディは、2024年4月に中長期戦略を策定し、2030年度のKPIを設定しました。事業ポートフォリオの転換や新事業の創出に注力し、現行ビジネスの収益力向上を図っています。特に新興国市場での需要拡大を取り込み、電動化戦略を加速させることを目指しています。

中期経営計画「変革/REVOLUTION 2026」では、内燃機関車の減少に伴う需要変化に対応し、BEVやHEVへのシフトを進めています。新事業の創出と育成を加速するため、戦略事業本部を新設し、M&Aを活用した体制整備を進めています。これにより、最適なキャッシュアロケーションとカーボンニュートラルの実現を目指しています。

エクセディは、2030年度にROE8%を目標とし、売上高3,300億円、営業利益300億円、新製品売上高比率30%を掲げています。2026年度にはROE6.7%を目指し、成長投資と株主還元を積極的に実行し、企業価値の向上を図っています。