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三菱自動車工業JP:7211
事業内容
三菱自動車工業は、主に自動車とその部品の開発、生産、販売、金融事業を展開しています。自動車事業では、普通・小型乗用車や軽自動車を生産し、国内では東日本三菱自動車販売や西日本三菱自動車販売などが販売を担当しています。また、三菱自動車エンジニアリングが開発の一部を担い、三菱自動車ロジテクノが部品販売や物流業務を行っています。
海外では、ミツビシ・モーターズ(タイランド)やピーティー・ミツビシ・モーターズ・クラマ・ユダ・インドネシアが生産と販売を行っています。さらに、日産自動車との戦略的アライアンスにより、購買や車両プラットフォームの共用、新技術の開発、生産拠点の共用などで協力しています。
金融事業では、三菱自動車ファイナンスが自動車のリース事業や販売金融を提供しています。これにより、顧客に対して多様な金融サービスを提供し、車両購入をサポートしています。
三菱自動車工業の主要な製品には、アウトランダーやエクリプス クロスなどの電動車、RVRやトライトンなどのSUV・ピックアップ、ミラージュやデリカD:5などの乗用車・ミニバンがあります。これらの車種は国内外で展開され、多様なニーズに応えています。
経営方針
三菱自動車工業は、2023年3月に「Challenge 2025」という中期経営計画を発表しました。この計画は、過去の構造改革を基盤に、地域や国の特性に応じた事業拡充を目指しています。特に、研究開発費や設備投資の増加を通じて、次世代への成長を図ることを計画しています。
電動車の開発においては、バッテリーEVの成長が停滞している現状を踏まえ、プラグインハイブリッド車(PHEV)やハイブリッド車(HEV)の開発に注力しています。バッテリーEVについては、パートナーとの協業を活用し、必要な市場に対応する方針です。
アセアン地域では、新商品の連続投入を通じて収益基盤の強化を図っています。特にフィリピンやベトナムでの市場シェア拡大に成功しており、今後も新商品の投入を続け、地域全体での販売伸長を目指しています。
ブランド力の強化も重要な戦略の一部です。特に日本市場での成功を他国にも展開し、グローバルにブランド力を高めることを目指しています。これにより、競争が激化する市場での優位性を確保しようとしています。
新事業形態への挑戦として、フィリピンでの販売金融会社の設立や、オーストラリアでの金融サービス会社への出資を行っています。これにより、法人向け事業の拡大と収益の増加を図っています。
資本効率の向上と株主還元の拡充も重視しています。2024年11月には自己株式の取得と一部消却を実施し、資本構造の最適化を進めています。これにより、企業価値の向上を目指しています。
三菱自動車工業は、変化する環境に柔軟に対応しつつ、主要施策を着実に実行することで、経営体質の強化と将来の成長基盤の構築を進めています。これにより、ステークホルダーに対する価値創造を続け、企業価値の向上を図っています。