川崎重工業JP:7012

時価総額
¥1.68兆
PER
20.4倍
航空機や宇宙関連機器の製造を行う航空宇宙システム事業、鉄道車両の製造を手がける車両事業、エネルギー関連機器や船舶を扱うエネルギーソリューション&マリン事業、産業用ロボットを提供する精密機械・ロボット事業、二輪車やジェットスキーを展開するパワースポーツ&エンジン事業など。

事業内容

川崎重工業は、多様な事業セグメントを持つ企業であり、以下のような事業やサービスを展開しています。

1. **航空宇宙システム事業**: 川崎重工業は、航空機や航空機用エンジン、宇宙関連機器の製造・販売を行っています。日本飛行機株式会社が一部の製造を担い、独自に製造・販売も行っています。

2. **車両事業**: 鉄道車両や除雪機械の製造・販売を行っており、川崎車両株式会社が主に担当しています。海外向けにはKawasaki Rail Car, Inc.が一部の製造・販売を行っています。

3. **エネルギーソリューション&マリン事業**: エネルギー関連機器や水素関連設備、舶用推進機器、プラント関連機器、船舶の製造・販売を行っています。川重冷熱工業株式会社がボイラや空調機器を製造・販売しています。

4. **精密機械・ロボット事業**: 油圧機器や産業用ロボットの製造・販売を行っています。Flutek, Ltd.や川崎精密機械(蘇州)有限公司が製造を担当し、Kawasaki Robotics (USA) Inc.などがロボットの製造・販売を行っています。

5. **パワースポーツ&エンジン事業**: 二輪車やオフロード四輪車、パーソナルウォータークラフト「ジェットスキー」、汎用ガソリンエンジンの製造・販売を行っています。カワサキモータース株式会社が主に担当し、海外ではKawasaki Motors Manufacturing Corp., U.S.A.などが製造を行っています。

6. **その他事業**: 商業や販売・受注の仲介、福利施設の管理などを行っています。川重商事株式会社や株式会社カワサキライフコーポレーションがこれらの事業を担当しています。

川崎重工業は、これらの多様な事業を通じて、国内外で幅広い製品とサービスを提供しています。

経営方針

川崎重工業は、「世界の人々の豊かな生活と地球環境の未来に貢献する“Global Kawasaki”」をミッションに掲げ、最先端技術で新たな価値を創造することを目指しています。選択と集中、質主量従、リスクマネジメントを指針に、資本コストを上回る利益を安定的に創出し、SDGs達成に貢献する経営を推進しています。

中長期的な経営戦略として「グループビジョン2030」を掲げ、既存事業の強化や事業間シナジーの促進、新事業の育成を進めています。特に、地球環境問題や高齢化社会への対応、防衛・防災分野でのソリューション提供を加速し、持続的な成長を追求しています。

川崎重工業は「安全安心リモート社会」「近未来モビリティ」「エネルギー・環境ソリューション」の3つのフィールドに注力しています。これにより、リモート技術や新しい輸送システム、クリーンエネルギーの安定供給を通じて、社会課題の解決に貢献しています。

成長シナリオでは、精密機械・ロボットやパワースポーツ&エンジン事業が収益を支え、航空宇宙システムやエネルギーソリューション&マリン事業が中長期的な成長の軸となっています。これにより、過去最高の受注・売上・利益を達成し、事業利益率10%超を目指しています。

新規事業では、水素事業や医療・介護ロボット、近未来モビリティの市場拡大を図っています。政府や他企業との連携を強化し、社会課題に基づく新たなソリューション開発を進めています。デジタル・トランスフォーメーション(DX)と人財育成も重視し、業務効率化と新たな働き方の実現を目指しています。

コンプライアンス強化に向けては、過去の不正事案を受け、再発防止策を徹底しています。組織風土の改革を進め、信頼回復に向けた取り組みを強化しています。これにより、川崎重工業は持続可能な成長と社会的責任の両立を図っています。