日東電工JP:6988

時価総額
¥2.67兆
PER
20.4倍
インダストリアルテープ、オプトロニクス、ヒューマンライフ、新規事業を展開し、接合材料や光学フィルム、核酸創薬など多岐にわたる製品を提供。

事業内容

日東電工は、インダストリアルテープ、オプトロニクス、ヒューマンライフ、その他の4つの事業セグメントを展開しています。これらのセグメントは、同社の多岐にわたる製品とサービスを支えています。

インダストリアルテープ部門では、接合材料、保護材料、プロセス材料、自動車材料などの基盤機能材料を提供しています。これらの製品は、さまざまな産業での使用を想定しており、日常生活やビジネスの効率化に貢献しています。

オプトロニクス部門は、情報機能材料や回路材料を手がけています。具体的には、光学フィルムやCIS(Circuit Integrated Suspension)、高精度基板などが含まれ、電子機器や情報通信分野での需要に応えています。

ヒューマンライフ部門では、ライフサイエンスやメンブレン、パーソナルケア材料を提供しています。核酸受託製造や核酸合成材料、医療関連材料、高分子分離膜、衛生材料などが含まれ、健康や生活の質向上に寄与しています。

その他の部門では、新規事業やその他の製品を展開しています。これにより、日東電工は新たな市場や技術の開拓を進め、持続的な成長を目指しています。

経営方針

日東電工は、持続可能な未来を実現するために、ESG(環境・社会・ガバナンス)を経営の中心に据えた成長戦略を推進しています。同社は、基幹技術や知的財産、幅広い顧客基盤を活用し、「三新活動」と「ニッチトップ戦略」でイノベーションを加速させ、社会課題の解決に貢献する製品やソリューションを創出しています。

同社は、2030年に「なくてはならないESGトップ企業」となることを目指し、中期経営計画「Nitto for Everyone 2025」を実行しています。この計画では、「ニッチトップ戦略×Nitto流ESG戦略」をスローガンに掲げ、事業ポートフォリオの変革やイノベーションモデルの進化、組織文化の改革、経営インフラの変革を重点項目としています。

具体的には、環境ビジネスやソリューションビジネスの創出を目指し、M&Aやスタートアップ企業への出資を通じて事業ポートフォリオを変革しています。また、CO2排出量ゼロを達成する工場の竣工や、ネガティブエミッション技術の開発を進め、脱炭素社会の実現に向けた取り組みを加速しています。

さらに、同社は「パワー&モビリティ」「デジタルインターフェース」「ヒューマンライフ」の3つを重点分野とし、これらの交わる領域で技術の強みを活かし、社会課題に対するニッチトップソリューションを提供しています。これにより、社会課題の解決と経済価値の創造を両立し、企業価値の向上を図っています。