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フクダ電子JP:6960
沿革
1939年7月 |
福田孝(前取締役会長)が東京都文京区に「福田特殊医療電気製作所」を創業。 |
1948年7月 |
東京都文京区湯島新花町79番地(現・文京区湯島二丁目6番8号)に組織を改め「株式会社福田電機製作所」を設立 資本金60万円とする。 |
1950年6月 |
福田エレクトロ製作㈱と商号変更。 |
1960年10月 |
福田エレクトロ㈱と商号変更、東京都文京区本郷二丁目35番8号に本店移転。 |
1962年7月 |
福田エレクトロ近畿販売㈱〔1969年にフクダ電子近畿販売㈱に商号変更、現・連結子会社〕を設立。 |
以後、相次いで全国に販売会社を設立。 |
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1969年10月 |
フクダ医療電機㈱と合併、フクダ電子㈱と商号変更。 |
東京都文京区本郷三丁目39番4号に本店移転。 |
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販売会社は、本社の商号変更に伴って、各フクダ電子販売㈱と商号変更。 |
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1973年7月 |
千葉県白井町(現・白井市)に新工場、白井事業所を建設。 |
1974年12月 |
㈱フクダ電子本郷事業所を設立、開発及び生産部門を営業譲渡。 |
1979年7月 |
㈱フクダ電子本郷事業所を吸収合併。 |
1980年5月 |
本郷事業所拡張工事竣工。 |
1981年7月 |
白井事業所増築工事竣工、生産部門移転。 |
1982年5月 |
日本証券業協会東京地区協会に店頭登録。 |
1983年10月 |
白井事業所第2期増築工事竣工、資材部門移転。 |
1987年12月 |
保守サービス部門を分離独立させフクダ電子技術サービス㈱〔現・連結子会社〕を設立。 |
1988年1月 |
非心臓循環器系製品拡販のため、フクダ電子中部特器㈱〔1994年にフクダライフテック中部㈱に商号変更、現・連結子会社〕及び関西特器㈱〔1994年にフクダライフテック関西㈱に商号変更、現・連結子会社〕を設立。 |
1991年2月 |
総合リース業務並びに金銭貸付業務を行う、エフアンドエル㈱を設立。 |
1992年4月 |
当社取扱い商品の一部の仕入業務を行う、フクダバイタルテック㈱〔2003年にフクダライフテック㈱に商号変更、現・連結子会社〕を設立。 |
1993年7月 |
当社取扱い商品の一部の仕入業務を行う、フクダインターベンションシステムズ㈱〔2006年にフクダカーディアックラボ㈱に商号変更、(2009年11月にて清算結了)〕を設立。 |
1994年4月 |
中国(北京市)に合弁会社北京福田電子医療儀器有限公司〔現・連結子会社〕を設立(当社の当初の出資比率51%(現在100%)、1994年7月操業開始)し、主として中国向け医用電子機器の製造販売を開始。 |
1994年10月 |
在宅医療分野の強化並びに全国展開のため、酸素濃縮器の専門販売会社、フクダライフテック南東北㈱〔現・連結子会社〕及びフクダライフテック広島㈱〔1999年にフクダライフテック岡山㈱と合併し、フクダライフテック中国㈱に商号変更、現・連結子会社〕を設立。 |
以後、相ついで全国に酸素濃縮器の専門販売会社を設立。 |
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1995年8月 |
(財)日本品質保証機構よりISO9001(国際品質保証規格)の認証を取得。 |
1996年12月 |
米国シアトルに全額出資の現地法人FUKUDA DENSHI USA,Inc.〔現・連結子会社〕を設立し、製品の製造を開始。 |
1996年12月 |
英国ロンドンにFUKUDA DENSHI UK「フクダ電子イギリス支店」、〔2018年7月にFUKUDA DENSHI UK LTDとして現地法人化、現・連結子会社〕を開設。 |
1999年4月 |
睡眠時無呼吸症候群事業を販売会社「フクダライフテック」にて開始。 |
2001年10月 |
京セラコミュニケーションシステム㈱とともにヘルスケアデータストレージ会社「メディカルデータ㈱」を設立。(2006年12月にて全株式譲渡) |
2003年4月 |
医療情報システムの開発及びサポートを行う新会社「フクダメディカルソリューション㈱」〔現・連結子会社〕を設立。 |
2003年6月 |
白井事業所にて環境マネジメントシステムの国際規格ISO14001の認証を取得。 |
2003年10月 |
在宅人工呼吸療法事業を販売会社「フクダライフテック」にて開始。 |
2004年4月 |
エフアンドエル㈱を吸収合併。当社がレンタル事業を開始。 |
2004年4月 |
当社の商品販売先であったフクダライフテック㈱及びフクダインターベンションシステムズ㈱は当社から製・商品を購入し、販売子会社に販売を開始。 |
2004年2月 |
フクダ電子EMCセンター(電磁環境試験棟)を白井事業所に建設。 |
2004年12月 |
日本証券業協会への店頭登録を取消し、ジャスダック証券取引所に株式を上場。 |
2005年5月 |
Kontron Medical SAS社(フランス)(2007年4月にて全株式譲渡)、Kontron Medical AG社(スイス)〔2007年にFUKUDA DENSHI Switzerland AGに商号変更、(2019年6月にて清算結了)〕を買収し子会社とする。 |
2006年3月 |
東京都文京区本郷二丁目35番25号(現・本郷二丁目35番8号)に「本郷新館」竣工。 |
2006年4月 |
フクダ電子東京中央販売㈱〔現・連結子会社〕、フクダ電子三岐販売㈱〔現・連結子会社〕を設立。 |
2006年10月 |
フクダカーディアックラボ関東㈱〔2008年にフクダカーディアックラボ東日本㈱に商号変更、(2010年9月にて清算結了)〕・フクダカーディアックラボ関西㈱〔2008年にフクダカーディアックラボ西日本㈱に商号変更、(2010年8月にて清算結了)〕を設立。 |
2008年11月 |
安全性試験センターを白井事業所に建設。 |
2009年9月 |
安全性試験センターが(財)日本適合性認定協会よりISO/IEC17025(試験場の能力に関する一般的要求事項)の認定を取得。 |
2010年4月 |
ジャスダック証券取引所と大阪証券取引所の合弁に伴い、大阪証券取引所JASDAQに上場。 |
2012年6月 |
㈱フクダ電子多賀城研究所は商号をフクダ電子ファインテック仙台㈱に変更し、宮城県黒川郡大和町に本店移転。 |
2012年10月 |
㈱メトランとともに製品開発の合弁会社、ブレステクノロジー㈱を設立。(2022年4月に吸収合併により消滅) |
2013年4月 |
フクダライフテック京滋㈱〔現・連結子会社〕を設立。 |
2013年4月 |
フクラダイフテック新潟㈱、フクダライフテック北陸㈱及びフクダライフテック長野㈱を合併し、フクダライフテック北陸㈱を存続会社としてフクダライフテック北信越㈱〔現・連結子会社〕に商号変更。 |
2013年7月 |
東京証券取引所と大阪証券取引所の統合に伴い、東京証券取引所JASDAQ(スタンダード)に上場。 |
2015年3月 |
フクダライフテック東京西㈱〔2022年4月にフクダライフテック東京と合併〕を設立。 |
2015年10月 |
アトミック産業㈱〔現・連結子会社〕を株式交換により完全子会社化。 |
2016年12月 |
オムロンコーリン㈱(東京都文京区)(2016年12月にて全株式取得)〔2017年にフクダコーリン㈱に商号変更、現・連結子会社〕を買収し子会社とする。 |
2021年5月 |
東京都文京区本郷2丁目35番8号に「本郷事業所」建替竣工。 |
2022年4月 |
東京証券取引所の市場区分の見直しにより、東京証券取引所のジャスダック市場からスタンダード市場に移行。 |
事業内容
フクダ電子は、医用電子機器の製造、購買、販売を中心に、物流やサービスなどの関連事業を展開している企業です。同社グループは、フクダ電子を含む子会社57社と関連会社1社で構成されています。
事業は大きく分けて4つのセグメントに分類されます。第一に「生体検査装置部門」があり、心電計や血圧脈波検査装置、ポリグラフ、超音波画像診断装置など、生体機能を電気信号に変換して測定記録する装置の製造、購買、販売を行っています。このセグメントには、フクダ電子ファインテック仙台㈱や北京福田電子医療儀器有限公司などが関連会社として名を連ねています。
次に「生体情報モニター部門」では、手術後の重症患者や急性心疾患患者の生体機能を長時間監視する心電図モニタや多種組合せの生体情報モニタの製造、購買、販売を手掛けています。
「治療装置部門」では、心臓や血管の治療に用いるカテーテル、除細動器、ペースメーカ、人工呼吸器、在宅療養者向けの治療装置などの製造、購買、販売、レンタルを行っており、フクダ電子ファインテック仙台㈱が製造を担当しています。
最後に「消耗品等部門」では、医用電子機器に用いる記録紙、電極、付属品及び部品の製造、購買、販売を行っており、アトミック産業㈱やフクダ電子ファインテック仙台㈱が製造を担っています。
これらのセグメントを通じて、フクダ電子は医療現場における様々なニーズに応える製品とサービスを提供しています。
経営方針
フクダ電子は、1939年の創業以来、医用電子機器の開発を通じて医学の進歩に寄与し、人々の健康に貢献してきた企業です。同社は、「安全・安心・快適」をコーポレートスローガンに掲げ、品質の向上、製品開発における差別化、そして変化する医療ニーズに即した商品戦略を推進しています。不透明な市場環境の中、品質管理・安全管理体制の充実、差別化した製品の開発、販売体制の整備、コスト削減に取り組み、企業価値の向上と安定的な成果配分を目指しています。
中期経営計画では、少子高齢化に伴う医療環境の変化に適応し、効率的な組織運営と強固な経営基盤の構築を掲げています。成長性が見込まれる分野への戦略的投資、効果的な研究開発、在宅医療分野での地域密着体制の強化を通じて、事業の持続可能性を確保していく方針です。また、地域医療を支える使命感のもと、ワンストップサービスによる一貫した医療環境の提供を目指し、持続的成長を実現していく計画です。
フクダ電子は、2026年3月期に連結売上高1,400億円、連結営業利益240億円を目標としています。新型コロナウイルス感染症の拡大や半導体不足などの不確実性がある中、グループ一丸となって収益性の向上に取り組んでいます。サステナビリティに関する指標についても、その重要性に応じて開示を行う予定です。これらの戦略を通じて、フクダ電子は医療現場の様々なニーズに応える製品とサービスを提供し続けていきます。