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レーザーテックJP:6920
沿革
年月 |
事項 |
1960年7月 |
東京都目黒区において当社の前身である㈲東京アイ・テイ・ブイ研究所を設立 X線テレビジョンカメラの開発、設計、製造を開始 |
1962年8月 |
資本金1,000千円で日本自動制御㈱を設立 |
1963年8月 |
神奈川県川崎市木月へ本社を移転 |
1965年11月 |
神奈川県川崎市北加瀬へ本社を移転 |
1971年5月 |
磁気テープ走行中のテンションを測定する「テンションアナライザー」を開発 |
1975年2月 |
フォトマスクのピンホールを発見する「フォトマスクピンホール検査装置」を開発 |
1975年4月 |
「顕微鏡自動焦点装置」を開発 |
1976年10月 |
LSIのマスクパタン欠陥を自動検査する「フォトマスク欠陥検査装置」を世界で初めて開発 |
1980年4月 |
神奈川県横浜市港北区綱島東へ本社を移転 |
1985年6月 |
「カラーレーザー顕微鏡」を開発 |
1986年6月 |
商号を「レーザーテック株式会社」に変更 |
1986年7月 |
子会社㈱レーザーテック研究所を東京都港区に設立 |
1986年12月 |
Lasertec U.S.A., Inc.(現連結子会社)を米国カリフォルニア州サンノゼ市に設立 |
1987年6月 |
子会社レーザーテック販売㈱を東京都港区に設立 |
1989年7月 |
㈱レーザーテック研究所及びレーザーテック販売㈱を吸収合併 |
1990年12月 |
日本証券業協会に店頭売買銘柄として株式を登録 |
1993年7月 |
LCD(液晶ディスプレイ)の突起欠陥等を検査し、修正する「カラーフィルター欠陥検査装置」及び「カラーフィルター欠陥修正装置」を開発 |
1994年11月 |
位相シフトマスクの位相シフト量を測定する「位相シフト量測定装置」を開発 |
1996年12月 |
フォトマスクに装着されているペリクル及びフォトマスクの裏面に付着した異物を検査する「ペリクル面異物検査装置」を開発 |
1998年8月 |
半導体ウェハ上の欠陥をマルチビームレーザーコンフォーカル光学系を利用して検査する「ウェハ欠陥検査装置」を開発 |
2000年2月 |
フォトマスクのマスクブランクスの欠陥を検査する「マスクブランクス欠陥検査装置」を開発 |
2001年2月 |
Lasertec Korea Corp.(現連結子会社)を韓国ソウル市に設立 |
2004年12月 |
ジャスダック証券取引所(現 東京証券取引所JASDAQ(スタンダード))に株式を上場(2012年5月上場廃止) |
2008年3月 |
神奈川県横浜市港北区新横浜へ本社を移転 |
2009年5月 |
太陽電池の変換効率分布を可視化する「太陽電池変換効率分布測定機」を開発 |
2010年6月 |
Lasertec Taiwan, Inc.(現連結子会社)を台湾新竹県竹北市に設立 |
2012年3月 |
東京証券取引所市場第二部に株式を上場 |
2013年3月 |
東京証券取引所市場第一部銘柄に指定を受ける |
2017年4月 |
世界で初めてEUV光(波長13.5nm)を用いた「EUVマスクブランクス欠陥検査/レビュー装置」を開発 |
2017年6月 |
Lasertec China Co., Ltd.(Lasertec Taiwan, Inc.の100%子会社)を中国上海市に設立 |
2019年9月 |
世界で初めてEUV光(波長13.5nm)を用いた「アクティニックEUVパターンマスク欠陥検査装置」を開発 |
2019年11月 |
Lasertec Singapore Pte. Ltd.(現連結子会社)をシンガポールに設立 |
2022年4月 |
東京証券取引所の市場区分の見直しにより、市場第一部からプライム市場に移行 |
事業内容
レーザーテックは、光応用技術を駆使した半導体関連装置およびその他の検査・測定装置の設計、製造、販売、そしてこれらに関連するサービスを提供する企業です。同社の事業は、主に半導体業界における検査・測定装置の提供に特化しています。
製造面では、レーザーテック自身が半導体関連装置及びその他の装置の設計と製造を手掛けています。販売に関しては、地域に応じて異なるアプローチを取っており、北米と欧州では連結子会社のLasertec U.S.A., Inc.が、国内およびアジア地域ではレーザーテックが直接行っています。
サービス提供の面では、レーザーテックは幅広い地域において、連結子会社を通じて顧客サポートを展開しています。北米と欧州ではLasertec U.S.A., Inc.が、韓国ではLasertec Korea Corp.、台湾ではLasertec Taiwan, Inc.、中国ではLasertec China Co., Ltd.、シンガポールとマレーシアではLasertec Singapore Pte. Ltd.がそれぞれサービスを提供しています。国内およびその他のアジア地域では、レーザーテック自身がサービスを担当しています。
このように、レーザーテックは光応用技術を核とした製品とサービスを世界中の半導体業界に提供し、グローバルなネットワークを通じて顧客のニーズに応えています。
経営方針
レーザーテックは、光応用技術を用いた検査・計測システムの提供を通じて、半導体やFPDなどの先端分野での市場ニーズに応えています。同社は、「世の中にないものをつくり、世の中のためになるものをつくる」という経営理念のもと、顧客から信頼される企業を目指しています。そのために、光技術に加え、精密機構、エレクトロニクス、ソフトウェアの先進技術を組み合わせたソリューションを迅速に提供し、人々の豊かな暮らしに貢献することを社会的使命として掲げています。
中長期的な経営戦略として、レーザーテックはステークホルダーの期待に応え、株主価値、顧客価値、社会価値、従業員価値を総合的に高めることを目指しています。特に、ニッチマーケットに注力し、新たなアプリケーションの開発を通じて高いシェアと収益性を目指しています。また、ファブライト戦略を採用し、製品製造の多くを協力会社に委託することで、研究開発に特化した組織体制を構築しています。
同社は3ヶ年の中期経営計画を推進しており、技術革新の普及に伴い、最先端半導体の重要性が高まる中、経営基盤の強化と成長機会の追求に注力しています。具体的には、研究開発や装置立ち上げ体制の強化、サプライチェーンの強化、グローバルサービス体制の強化を進めています。これらの施策を通じて、中長期で持続的な成長を実現し、新たな価値を創造し続ける企業を目指しています。