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エスペックJP:6859
沿革
1947年7月 |
大阪市北区において田葉井五郎(初代社長・故人)が理化学機器の製造販売を目的として個人経営で田葉井製作所を創設 |
1954年1月 |
法人組織に改組し、株式会社田葉井製作所を設立 |
1961年1月 |
わが国最初の環境試験分野に進出 |
1974年8月 |
京都府福知山市(長田野工業団地)に福知山工場を新設 |
1975年5月 |
株式会社タバイエンジニアリングサービス(2002年4月エスペックエンジニアリング株式会社に商号変更)を設立し、アフターサービス部門を移管 |
1983年4月 |
タバイエスペック株式会社に商号変更 |
1983年9月 |
大阪証券取引所市場第二部に上場 |
1983年10月 |
米国に現地法人ESPEC CORP.(現・ESPEC NORTH AMERICA,INC.)を設立(現・連結子会社) |
1985年8月 |
東京証券取引所市場第二部に上場 |
1985年11月 |
中国上海市に合弁会社上海愛斯佩克環境儀器有限公司を設立(2001年1月合弁期間満了により清算、合弁会社上海愛斯佩克環境設備有限公司に事業継承) |
1986年6月 |
東京・大阪両証券取引所市場第一部に指定 |
1989年11月 |
株式会社アポロメック(現・エスペックテストシステム株式会社)に資本参加(現・連結子会社) |
1991年10月 |
栃木県宇都宮市(清原工業団地)に宇都宮テクノコンプレックスを新設 |
1993年12月 |
国際規格ISO9001の審査登録を取得 |
1995年11月 |
中国広州市に合弁会社広州愛斯佩克環境儀器有限公司を設立(2013年1月持分譲渡により合弁解消) |
1996年7月 |
香港に現地法人ESPEC (CHINA) LIMITEDを設立(現・連結子会社) |
1996年12月 |
福知山工場 国際規格ISO14001の審査登録を取得 |
1997年11月 |
中国上海市に現地法人塔巴依愛斯佩克環境儀器(上海)有限公司(現・愛斯佩克環境儀器(上海)有限公司)を設立(現・連結子会社) |
2000年1月 |
中国上海市に合弁会社上海愛斯佩克環境設備有限公司を設立(2015年7月全持分取得により同社を完全子会社化)(現・連結子会社) |
2001年2月 |
株式会社ミック(現・エスペックミック株式会社)に資本参加(現・連結子会社) |
2001年3月 |
神戸市北区(神戸リサーチパーク)に神戸テクノコンプレックス(現・神戸R&Dセンター)を新設 |
2001年3月 |
韓国に現地法人ESPEC KOREA CORP.を設立(現・連結子会社) |
2002年4月 |
エスペック株式会社に商号変更 |
2002年4月 |
エスペック環境試験技術センター株式会社(2007年4月エスペックテストセンター株式会社に商号変更)を設立し、託験サービス事業を移管 |
2003年7月 |
国内29事業所において、一括で国際規格ISO14001の審査登録を取得 |
2004年9月 |
中国上海市に現地法人愛斯佩克測試科技(上海)有限公司を設立(現・連結子会社) |
2006年3月 |
谷口科学株式会社(現・エスペックアシスト株式会社)に出資し完全子会社化(現・連結子会社) |
2010年4月 |
エスペックエンジニアリング株式会社およびエスペックテストセンター株式会社を吸収合併 |
2013年5月 2013年11月 |
中国広州市に現地法人愛斯佩克試験儀器(広東)有限公司を設立(現・連結子会社) エナジーデバイスの信頼性・安全性試験に特化したエナジーデバイス環境試験所を宇都宮試験所内に新設 |
2015年9月 |
車載用バッテリーの安全性に関連する国連規則の認証申請ができる試験所「バッテリー安全認証センター」を宇都宮テクノコンプレックス内に開設 |
2015年12月 |
QUALMARK CORPORATIONの全株式取得により同社を完全子会社化(2018年1月ESPEC NORTH AMERICA,INC.が同社を吸収合併) |
2019年12月 |
国際規格ISO27001の審査登録を取得 |
2020年3月 2021年3月 |
新技術開発棟を神戸R&Dセンター内に新設 全天候(温湿度や雪、雨、太陽光、霧、風)に加え気象環境の変化を再現できる「全天候型試験ラボ」を神戸R&Dセンター内に開設 |
2021年7月 |
エスペックサーマルテックシステム株式会社の株式取得により同社を連結子会社化 |
2022年4月 |
東京証券取引所の市場区分の見直しにより市場第一部からプライム市場に移行 |
2022年6月 |
監査役会設置会社から監査等委員会設置会社に移行 |
事業内容
エスペックは、自社および19の子会社で構成されるグループ企業であり、事業セグメントを装置事業、サービス事業、およびその他事業に分けています。装置事業では、自動車、通信、その他電子部品の環境試験器を提供し、温度や湿度などの環境因子の影響を試験します。また、二次電池充放電サイクル評価装置や燃料電池評価装置を通じて、エナジーデバイスの性能や寿命の評価を行っています。さらに、半導体関連装置として、半導体の検査工程におけるバーンイン装置や、半導体・電子部品の電気的特性を評価する計測システムを提供しています。
サービス事業では、環境試験器や装置のメンテナンスサービス、設置、移設、周辺工事、周辺機器の販売を行っています。また、受託試験、環境試験器のレンタル・リセール、計測機器の校正サービスも提供しています。
その他事業としては、環境保全事業に取り組み、森づくり、水辺づくり、都市緑化を行っています。さらに、植物工場や研究用育苗装置を提供することで、植物育成装置の分野にも進出しています。
エスペックは、これらの事業を通じて、環境試験器の開発・製造・販売を行うとともに、ESPEC NORTH AMERICA, INC.やエスペックサーマルテックシステム株式会社などの子会社や関連会社を通じて、精密チラー・空調機の製造販売や、海外での製品販売を展開しています。また、ESPEC KOREA CORP.に一部機種の製造を委託するなど、グローバルな事業展開を行っています。
経営方針
エスペックは、長期ビジョン「ESPEC Vision 2025」の実現に向け、2022年度から最終ステージである中期経営計画「プログレッシブ プラン2025」を推進しています。この計画では、環境創造技術を核とし、世界の先端技術の安全・安心に貢献する企業を目指しています。また、創造性や活力ある多様な社員の活躍を通じて成長を続けることを目標としています。
同社は、経済的価値と社会的価値の創出と向上を図り、持続的成長を目指すサステナビリティ経営を推進しています。このために、中期経営計画と併せて、事業構造の革新、機能強化、地球環境保全、ガバナンス強化、人材育成・職場の活性化、ダイバーシティ推進・人権尊重といった重要課題(マテリアリティ)に優先的に取り組んでいます。
「プログレッシブ プラン2025」では、個と職場の慣性と惰性を打破し、先端技術の実用化に貢献することを基本方針としています。IoTや次世代自動車などの先端技術分野における課題解決に貢献することを目指し、クリエイティビティとバイタリティにあふれる組織、自律的な社員が活躍する組織への改革に取り組んでいます。
中期経営戦略としては、環境試験事業戦略、グローバル戦略、新規事業戦略、モノづくり改革とDX戦略、組織開発・人材開発戦略、経営基盤強化戦略を掲げています。これらの戦略を通じて、エスペックは、先端技術分野での製品ラインアップの拡充、グローバルでのマーケティング強化、新規事業の基盤確立、デジタル技術によるビジネススタイルの刷新、自律的な社員が育つ組織づくり、持続的で健全な成長を支えるコーポレートガバナンスの強化などに取り組んでいます。