チノーJP:6850

時価総額
¥252.8億
PER
11.6倍
計測制御機器、計装システム、センサの製造販売や、無線技術を活用した受託開発、ソフトウェア制作を手がける企業。

事業内容

チノーは、計測制御機器、計装システム、センサ、その他の4つの事業セグメントを展開しています。これらの事業は、国内外の子会社と連携して行われています。

計測制御機器事業では、チノーが国内で製造・販売を行い、海外ではアメリカ、中国、タイ、韓国、インドの子会社が製品を販売しています。特に中国では、千野測控設備(昆山)有限公司が自社生産品を供給しています。

計装システム事業では、チノーとその子会社である三基計装株式会社、アドバンス理工株式会社が製造・販売を担当しています。韓国と中国でも現地の子会社が製造・販売を行っています。

センサ事業においては、チノーが国内で製造・販売を行い、浅川レンズ製作所が光学部品を供給しています。明陽電機株式会社も自社製品を販売し、韓国では韓国チノー株式会社が製品を販売しています。

その他の事業では、チノーが修理やメンテナンス、消耗品の販売を行い、チノーソフテックス株式会社がソフトウェアを制作しています。また、アーズ株式会社が無線技術を活用した受託開発やコンサルティングを提供しています。

経営方針

チノーは、計測・制御・監視技術を駆使し、産業の発展と社会の向上に貢献することを基本理念としています。独自の技術とソリューションを通じて社会課題を解決し、ステークホルダーからの信頼を得ることで、企業価値の向上を目指しています。2026年の創立90周年に向けて、共創、特長、信頼をキーワードに新しい価値を創造し続けることをビジョンとしています。

チノーは、2026年を目標とした中期経営計画を策定し、持続的成長と企業価値の向上を目指しています。この計画では、サステナビリティ経営の推進を重視し、脱炭素社会や安全・安心な社会の実現に向けた取り組みを強化しています。経済的価値と社会的価値の両立を図り、事業の持続可能性を高めることを目指しています。

チノーの成長戦略は、4つの基本戦略に基づいています。まず、成長分野の開拓と拡大を進め、グループシナジーを活用して特長あるソリューションを提供します。次に、コア事業の高度化を図り、独自技術とサービスを統合して新しい価値を創造します。また、海外基盤の強化を通じて事業を拡大し、地域別戦略を展開します。さらに、経営基盤の強靭化を進め、企業価値の創造とイノベーションを支える体制を整えます。

事業セグメント別の重点課題として、計測制御機器では製品開発の迅速化とサービス業務の拡大を図ります。計装システムでは、技術の高度化と新しい付加価値の創造を目指します。センサ事業では、非接触センシングのシェア拡大と高付加価値温度センサの開発に注力します。これらの取り組みを通じて、チノーは市場ニーズに応え、成長を続けることを目指しています。

財務戦略として、チノーは最適な資本構成を追求し、財務健全性を確保します。また、投資効率を考慮した成長投資を行い、持続的な利益成長を通じて配当性向を引き上げることを目指しています。2026年度には、売上高300億円、営業利益27億円、海外売上高70億円を目標としています。これにより、ROE10%、ROA8%を達成することを目指しています。