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アズビルJP:6845
沿革
1906-12 | 創業者の山口武彦が山武商会を創立、欧米工作機械類・ボールベアリング・酸素溶接機等を輸入・販売 |
1932-07 | 山武商会を株式会社に改組、工業計器の組立開始 |
1939-04 | 蒲田工場を建設、ブラウン・インストルメント・カンパニー(米国)(後にハネウエル・インコーポレイテッドに吸収合併)の計器を国産化 |
1942-04 | ㈱山武商会を山武工業㈱と商号変更、商事部門を独立させ、別に㈱山武商会(現:アズビルトレーディング㈱ 連結子会社)を設立 |
1949-08 | 企業再建整備法により山武工業㈱を清算するため、第二会社として山武計器㈱を設立、計測器の製造、販売事業を開始 |
1953-01 | ハネウエル・インコーポレイテッド(米国)(現:ハネウエル・インターナショナル・インコーポレイテッド(米国))との技術提携契約に基づき、同社と資本提携(保有割合:50%) |
1956-07 | 山武計器㈱を山武ハネウエル計器㈱と商号変更 |
1958-08 | 株式を店頭公開 |
1961-04 | 藤沢工場(現:藤沢テクノセンター)を建設、マイクロスイッチ、空調制御機器を生産 |
1961-10 | 株式を東京証券取引所市場第二部に上場 |
1963-10 | 山武計装㈱(1998年7月山武ビルシステム㈱と商号変更)を設立(出資比率:100%)、空調計装工事事業を開始 |
1965-10 | 工業計器のメンテナンス事業を行う山和計装㈱に出資(出資比率:50%)、山武メンテナンス㈱と商号変更(1998年7月山武産業システム㈱と商号変更) |
1966-12 | 山武ハネウエル計器㈱を山武ハネウエル㈱と商号変更 |
1969-02 | 株式を東京証券取引所市場第一部に上場 |
1972-11 | 寒川工場(現:湘南工場)を建設、調節弁を生産 |
1973-07 | プラスチック、ダイカスト部品を生産する㈱山武プレシジョン(1990年4月山武コントロールプロダクト㈱と商号変更)に出資(出資比率:100%) |
1973-08 | 伊勢原工場を建設、ビルディング・オートメーションの各種中央管制システム、制御盤を生産 |
1974-06 | キーボードを生産する㈱太信(現:アズビル太信㈱ 連結子会社)に出資(出資比率:50%) |
1990-03 | ハネウエル・インコーポレイテッドの出資比率が50%から24.15%になる |
1990-11 | ハネウエル・インコーポレイテッドとの技術提携契約を包括的提携契約に変更 |
1997-10 | ハネウエル・インコーポレイテッドとの包括的提携契約を事業ごとの提携契約に変更 |
1998-07 | 山武ハネウエル㈱を㈱山武と商号変更 |
1998-10 | ビルシステム事業及び産業システム事業の国内営業の一部を山武ビルシステム㈱及び山武産業システム㈱へ譲渡 |
2002-07 | ハネウエル・インコーポレイテッドグループとの資本提携解消 |
2003-04 | 山武ビルシステム㈱及び山武産業システム㈱を吸収合併 |
2005-12 | ㈱金門製作所(現:アズビル金門㈱ 連結子会社)の第Ⅰ種優先株式(議決権比率:14.95%)及び第Ⅱ種優先株式を取得 |
2006-01 | ㈱金門製作所(現:アズビル金門㈱ 連結子会社)の第Ⅰ種優先株式(議決権比率:14.95%)の全株式を普通株式(議決権比率:43.31%)に転換 |
2008-04 | ㈱金門製作所(現:アズビル金門㈱ 連結子会社)を株式交換により完全子会社化 |
2012-04 | ㈱山武をアズビル㈱に商号変更 山武コントロールプロダクト㈱を吸収合併 |
2013-01 | スペインTelstar, S.A.(現:アズビルテルスター㈲ 連結子会社)に出資(出資比率80%) |
2014-12 | アズビルテルスター㈲の出資持分の追加取得を行い、完全子会社化 |
2019-06 | 湘南工場に新たに建設された生産棟の稼働を開始、11月に首都圏の生産機能を集約 |
2022-04 | 東京証券取引所の市場区分の見直しにより、東京証券取引所の市場第一部からプライム市場に移行 |
2022-06 | 監査役会設置会社から指名委員会等設置会社へ移行 |
事業内容
アズビルグループは、自社および子会社55社、関連会社2社から成る企業体で、建物市場、工業市場、ライフラインや生活に密着した市場において、それぞれビルディングオートメーション(BA)、アドバンスオートメーション(AA)、ライフオートメーション(LA)事業を展開しています。
BA事業では、ビルディングオートメーションシステムやセキュリティシステム、各種センサーなどの開発、製造から、計装設計、販売、エンジニアリング、サービス、省エネソリューション、設備の運営管理までを一貫して提供しています。これにより、快適で効率的な執務・生産空間の創造と環境負荷の低減に貢献しています。
AA事業では、石油、化学、鉄鋼、紙パルプなどの素材産業や、自動車、電気・電子、半導体、食品などの加工・組立産業に対し、装置や設備の最適運用を支援する製品やソリューション、計装・エンジニアリング、保守サービスを提供しています。これにより、安全で人の能力を発揮できる生産現場の実現と新たな価値の創造を目指しています。
LA事業では、ガス・水道などのライフライン、生活の場、ライフサイエンス研究、製薬・医療分野へ、計測・制御・計量の技術を提供しています。これにより、人々の活き活きとした暮らしに貢献しています。
また、アズビルグループは保険代理業などのその他の事業も手がけており、多岐にわたる分野で事業を展開しています。これらの事業を通じて、アズビルグループは「人を中心としたオートメーション」を追求し、人々の安心、快適、達成感と地球環境への貢献を目指しています。
経営方針
アズビルグループは、持続可能な社会への貢献と企業価値の持続的な向上を目指し、中長期的な発展戦略を推進しています。同社は、「人を中心としたオートメーション」をグループ理念に掲げ、技術・製品を基盤としたソリューション展開、グローバル展開、そして「学習する企業体」を目指すことを基本方針としています。具体的には、ビルディングオートメーション(BA)、アドバンスオートメーション(AA)、ライフオートメーション(LA)の3事業を核に、計測と制御の技術を活用し、顧客ニーズや社会課題の解決に貢献しています。
同社は、2030年度に向けた長期目標を設定し、段階的に中期経営計画を立案。これにより、世界トップクラスの企業集団を目指しています。経営戦略としては、オートメーションに焦点を当て、複合的な事業ポートフォリオの構築、顧客開拓、シナジーによる事業領域の拡大に取り組んでいます。また、IoTやAIなどの新技術を活用し、商品と顧客現場の連携によるソリューション提案力の向上を図っています。
SDGsを経営の重要な道標と位置付け、「環境・エネルギー」と「新オートメーション」を事業として取り組む領域としています。さらに、サプライチェーンや社会的責任、健幸経営、学習する企業体を企業活動全体で取り組む領域として定め、様々な取り組みを進めています。
2023年度には、「新オートメーション事業」、「環境・エネルギー事業」、「ライフサイクル型事業」の3つの成長事業領域に注力し、新たな課題解決策の提供を通じて、BA、AA、LAの3事業での成長を目指しています。これらの取り組みを通じて、アズビルグループは持続可能な社会への「直列」に繋がる貢献と、企業価値の向上を目指しています。