アズビルJP:6845

時価総額
¥8163.4億
PER
22.1倍
azbilグループは、ビルディングオートメーション、アドバンスオートメーション、ライフオートメーションの各事業を展開し、センサやコントローラ、クラウドサービスなどを提供する企業。

事業内容

アズビルは、「人を中心としたオートメーション」を追求し、3つの主要な事業セグメントを展開しています。これらは、ビルディングオートメーション(BA)、アドバンスオートメーション(AA)、ライフオートメーション(LA)です。各セグメントは、異なる市場において独自の製品とサービスを提供し、快適で効率的な環境の創造と地球環境への貢献を目指しています。

ビルディングオートメーション事業では、ビルディングオートメーションシステムやセキュリティシステムをはじめ、温湿度センサやコントローラなどの製品を提供しています。これにより、快適で効率的な執務・生産空間を実現し、環境負荷の低減に貢献しています。アズビルとアズビルベトナムプロダクションがこの事業を担っています。

アドバンスオートメーション事業は、石油や化学、鉄鋼などの素材産業や自動車、電気・電子、食品などの加工・組立産業に向けたソリューションを提供しています。調節弁やプロセス・コントローラなどの製品を通じて、安全で効率的な生産現場の実現を支援しています。この事業には、アズビルトレーディングやアズビルノースアメリカなどが関与しています。

ライフオートメーション事業では、ガスや水道などのライフラインに関連する製品を提供しています。クラウドサービスや超音波ガスメーター、電子式水道メーターなどを通じて、人々の安全で快適な暮らしをサポートしています。この分野では、アズビル金門が主要な役割を果たしています。

その他の事業として、保険代理業なども手がけています。これらの事業は、アズビルの多様な市場への対応力を示しており、各セグメントが連携して新たな価値を創造しています。

経営方針

アズビルは、「人を中心としたオートメーション」を理念に掲げ、持続可能な社会への貢献を目指しています。同社は、長期的な企業価値の向上を図り、社会と社員のWell-beingを実現することを目指しています。これにより、あらゆるステークホルダーとの信頼関係を構築し続けることを目指しています。

アズビルは、オートメーションの世界で人と技術が協創することを重視し、世界トップクラスの企業集団を目指しています。単一市場への過度な集中を避け、3つの事業分野から成る複合的な事業ポートフォリオを構築しています。これにより、顧客開拓やシナジーを通じた事業領域の拡大を推進しています。

2021年度から2024年度までの中期経営計画では、コロナ禍を契機に変化する市場環境に対応し、受注の確保と調達・生産プロセスの改善を通じて売上を拡大しました。2025年度から始まる新中期経営計画では、2030年度の長期目標を見据え、持続可能な社会への貢献を進化させる計画です。

アズビルは、半導体技術革新やカーボンニュートラルといった社会課題を新たな事業機会と捉え、人的資本強化や商品力強化、DX推進に投資しています。これにより、持続的かつ安定的な成長を目指し、顧客の現場における長期的な商品・サービスの提供を通じて価値を提供し続けます。

同社は、株主価値増大を目指し、連結ROEの向上を基本目標としています。2027年度を最終年度とする新中期経営計画では、売上高3,400億円、営業利益510億円、営業利益率15.0%、ROE14%を目標としています。これにより、成長領域の開拓を通じて更なる成長を目指しています。