マクセルJP:6810

時価総額
¥1134.9億
PER
14.9倍
エネルギー、機能性部材料、光学・システム、ライフソリューション製品の製造・販売を手がける企業。

事業内容

マクセルは、エネルギー、機能性部材料、光学・システム、ライフソリューションの4つの事業セグメントを展開しています。これらのセグメントは、さまざまな製品やサービスを提供し、幅広い市場ニーズに応えています。

エネルギーセグメントでは、民生用リチウムイオン電池やリチウムイオン電池用電極、コイン形リチウム二次電池、リチウム一次電池、ボタン電池、充電器・組電池、電極応用製品を製造・販売しています。また、太陽光発電による売電事業も行っています。

機能性部材料セグメントでは、粘着テープや機能性材料、塗布型セパレータ、工業用ゴム製品を製造・販売しています。これらの製品は、さまざまな産業用途に対応し、顧客の多様なニーズに応えています。

光学・システムセグメントでは、光学部品や電鋳・精密部品、半導体関連組込みシステム、金型・合成樹脂成形品、RFIDシステム、ICカード、映像機器を製造・販売しています。これにより、先進的な技術を活用した製品を提供しています。

ライフソリューションセグメントでは、健康・理美容機器、小型電気機器、音響機器、光ディスク、充電機器、アクセサリー、乾電池、電設工具を製造・販売しています。これらの製品は、日常生活を豊かにするための多様な選択肢を提供しています。

経営方針

マクセルは、独自の「アナログコア技術」を基盤に、事業ポートフォリオの改革を進めています。この技術は「混合分散」「精密塗布」「高精度成形」の3つの柱から成り、これを活用してステークホルダーに最高の価値を提供することを目指しています。特に、持続可能な社会への貢献をミッションとし、技術革新を通じて社会に新たな価値を創造することを重視しています。

中期経営計画「MEX26」では、2030年に向けたビジョンを掲げ、世界経済や社会のメガトレンドを捉えた成長戦略を推進しています。具体的には、「モビリティ」「ICT/AI」「人/社会インフラ」の3つの分野に注力し、これらの分野での成長事業を定義しています。これにより、先行開発や新市場の開拓、積極的な設備投資を行い、事業基盤の強化を図っています。

モビリティ分野では、自動運転や電動化に関連する製品の需要増加を見据え、耐熱コイン形リチウム電池や車載カメラ用レンズユニットなどの成長事業を展開しています。ICT/AI分野では、半導体製造工程用テープや電鋳製品を中心に、技術力を活かした市場拡大を図っています。人/社会インフラ分野では、医療機器用一次電池や建築・建材用テープを成長事業とし、持続可能な社会の実現に貢献しています。

マクセルは、これらの成長戦略を支えるために、経営体制の強化やコーポレートブランドの構築、資本効率性の向上を図っています。特に、資本効率性を高めるためにROICを重要指標とし、投資案件を厳選することで収益率の向上を目指しています。また、人財育成やサステナビリティ経営を重視し、企業価値の向上に努めています。