名古屋電機工業JP:6797

時価総額
¥155.3億
PER
8.2倍
情報装置事業を展開し、ITS関連の情報収集・処理・提供システムや自然災害監視システム、散光式警光灯などを手がける。

事業内容

名古屋電機工業は、情報装置システムの製造・販売を主な業務としています。同社は、名古屋電機工業株式会社を中心に、連結子会社1社と持分法非適用関連会社3社で構成されています。主にITS(高度道路交通システム)の開発に関わる製品を提供し、道路交通に関連した情報収集、情報処理、情報提供を行うシステム製品を展開しています。

名古屋電機工業の主要製品には、LED式情報システム、トンネル防災システム、移動情報車、車載標識、散光式警光灯、駐車場案内システム、気象・防災監視システム、可変規制標識システム、「道の駅」情報提供システムなどがあります。また、これらのシステムの保守管理も行っています。

子会社である株式会社インフォメックス松本は、GPSソーラー式信号機やLED標示機などを提供しています。これらの製品もまた、保守管理を含めたサービスを提供しています。名古屋電機工業は、これらの製品とサービスを通じて、交通の安全性と効率性を向上させることを目指しています。

経営方針

名古屋電機工業は、成長戦略として「ソリューション創出型企業」への進化を掲げています。同社は、情報板メーカーから道路交通安全を守る総合設備企業へと変容し、新たなモビリティー形態に対応するインフラ整備を推進しています。これにより、国内外の市場に挑戦し、ニーズを先取りした新システムで社会に貢献することを目指しています。

同社の中期経営計画では、持続可能な成長を実現するために、売上高220億円、営業利益率10%以上、新システム販売比率10%以上、ROE10%以上、配当性向30%以上を目標としています。これらの目標達成に向けて、収益管理とコストダウンを徹底し、他社との協業を加速させることで事業領域の拡大を図っています。

名古屋電機工業は、インフラの維持・保全における施工現場ニーズに対応したシステムや、防災・減災システムの開発を進めています。特に、省力化・安全化ソリューション、防災・減災ソリューション、DX・GXソリューションの3つの重点領域に注力し、持続可能なインフラ整備を推進しています。

また、同社は自動運転社会に対応したソリューションの探求を進めています。これには、他社との連携やオープンイノベーションの活性化が含まれ、IoTセンサーを活用した情報提供システムの開発が進められています。これにより、気候変動による自然災害への対応力を強化し、社会課題の解決に貢献することを目指しています。