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沖電気工業JP:6703
事業内容
沖電気工業(OKI)は、以下の4つの主要な事業セグメントを持っています。
1. **パブリックソリューション事業**
このセグメントでは、道路関連システム、航空関連システム、消防・防災関連システム、官公庁向けシステム、防衛関連システム、航空機器、通信キャリア向け通信機器などの製造・販売、システム構築、ソリューション提供を行っています。
2. **エンタープライズソリューション事業**
このセグメントでは、ATM、現金処理機、営業店端末、予約発券端末、チェックイン端末、外貨両替機などの製造・販売、工事・保守サービスを提供しています。また、ATM監視・運用サービスや金融営業店システム、事務集中システム、予約発券システムも手がけています。
3. **コンポーネントプロダクツ事業**
このセグメントでは、エッジデバイス(IoT)、センサーネットワーク、PBX、ビジネスホン、コンタクトセンター、クラウドサービス、LEDプリンターなどの製造・販売を行っています。これにより、企業の通信や情報管理を支援しています。
4. **EMS事業**
このセグメントでは、設計・生産受託サービス、プリント配線板、ケーブル・電極線、エンジニアリングなどの製造・販売を行っています。これにより、他企業の製品開発や生産をサポートしています。
**その他**
このカテゴリーでは、主に用役提供を行い、将来の事業創出に向けた活動も推進しています。これにより、新たなビジネスチャンスを模索しています。
経営方針
沖電気工業(OKI)は、成長戦略として「中期経営計画2025」を掲げています。この計画の基本方針は、「成長へ舵を切り、縮小均衡から脱却する」ことです。具体的には、2019年度の業績水準への回復と、棄損した財務基盤の再建を目指しています。また、2026年度以降の新たな事業創出をテーマに掲げ、売上高4,500億円、営業利益180億円、自己資本比率30%を目標としています。
成長事業として、OKIはパブリックソリューションとEMSに注力しています。パブリックソリューションでは、消防・防災・道路市場への対応強化やキャリア向けプロダクツの展開を進めています。EMSでは、半導体市場の低迷を受け、収益力の回復に注力し、次期中期経営計画に向けた戦略の再検討を行っています。
安定化事業としては、エンタープライズソリューションとコンポーネントプロダクツがあります。エンタープライズソリューションでは、国内金融市場での更改需要の獲得や、ベトナム市場でのビジネス拡大を図っています。コンポーネントプロダクツでは、事業統合による構造改革を進め、中長期での安定収益化を目指しています。
将来事業の創出に向けて、OKIはフォトニクスやパワー半導体の量産化準備を進めています。また、シリコンバレーを拠点にオープンイノベーション活動を展開し、グローバルサウス地域での社会課題解決を目指しています。これにより、スタートアップ企業との連携を加速し、新たなビジネスチャンスを模索しています。