シキノハイテックJP:6614

時価総額
¥88.3億
PER
半導体関連の設計、生産、販売、サービスを展開、電子システム事業ではバーンイン装置や検査ボード、マイクロエレクトロニクス事業ではLSI設計、IPコア開発、製品開発事業では画像処理システムやカメラモジュールを手掛ける。

沿革

1975年1月

富山県高岡市において、志貴野メッキ株式会社がメッキ材料の購入・販売を目的の100%子会社として、株式会社シキノ(資本金400万円)を設立。

1985年2月

本社を富山県魚津市江口へ移転。

1986年5月

志貴野メッキ株式会社がエレクトロニクス事業を開始。

1986年11月

志貴野メッキ株式会社がマイコンのソフトウエア・ハードウエア業務(現電子システム事業)を開始。

1987年5月

志貴野メッキ株式会社が半導体検査用基板(バーンインボード)の設計・製作事業(現電子システム事業)を開始。

1988年1月

株式会社シキノ電子に商号変更。

志貴野メッキ株式会社の電子事業部(現電子システム事業)の業務を当社に移管。

1988年8月

ICのレイアウト設計業務(現マイクロエレクトロニクス事業)を開始。

1990年4月

計測技術関連業務を開始。

1992年1月

株式会社シキノハイテックに商号変更。

1998年12月

富山県魚津市吉島に吉島工場を新設。

2001年3月

ISO14001(環境マネジメントシステム)の認証取得。

2003年11月

志貴野メッキ株式会社との親子会社関係を解消。

2004年10月

ISO9001(品質マネジメントシステム)の認証取得。

2004年11月

カネボウ株式会社(現クラシエホールディングス株式会社)の電子関連事業(現マイクロエレクトロニクス事業)を譲受。

2004年11月

カメラ開発事業(現製品開発事業)を開始。

2004年11月

大阪デザインセンターを大阪府大阪市中央区に開設。

2004年11月

福岡県北九州市若松区に北九州地区の営業拠点として九州事業所を開設。

2005年10月

東京都港区に関東地区の営業拠点として、東京テクニカルセンターを開設。

2006年1月

株式会社小野測器の半導体検査装置事業を譲受。

2006年8月

大阪デザインセンターを大阪市淀川区へ移転。

2010年12月

ISO27001(情報セキュリティマネジメントシステム)の認証取得。

2011年7月

東京テクニカルセンターを東京都港区芝公園へ移転及び東京デザインセンターに名称変更。

2012年3月

本社を富山県魚津市吉島に新築移転。吉島工場を魚津工場に名称変更。

2012年6月

シンガポールに、現地法人Shikino High-Tech Singapore Pte.Ltd.を設立。

2015年2月

現地法人Shikino High-Tech Singapore Pte.Ltd.を清算。

2018年2月

資本金を17,031万円に増資。

2020年4月

福岡デザインセンターを福岡県福岡市早良区に開設。

2021年3月

東京証券取引所JASDAQ(スタンダード)に株式を上場。

資本金を41,262万円に増資。

2022年2月

九州事業所を拡張。

2022年4月

東京証券取引所の市場区分の見直しにより、東京証券取引所JASDAQ(スタンダード)からスタンダード市場に移行。

福岡デザインセンターを拡張。

2022年6月

MagikEye Incと資本業務提携。

2022年7月

熊本事業所を熊本県熊本市中央区に開設。

2023年3月

当社株式が東京証券取引所貸借銘柄に選定。

2023年5月

富山県魚津市に第二工場を稼働。

事業内容

シキノハイテックは、半導体関連の事業を中心に、設計、生産、販売、サービス活動を幅広く展開しています。同社は、自社での製造及び販売の一貫体制を整え、電子機器製品や半導体検査装置、画像処理システム、カメラモジュール製品などを生産しています。また、営業、設計開発、保守業務を国内複数の拠点で行っています。

シキノハイテックの事業は主に三つのセグメントに分かれています。第一の「電子システム事業」では、半導体検査関連機器及び装置、バーンイン装置やバーンインボード、半導体部品の検査ボード、専用計測器、高速通信機器などの開発・製造を手掛けています。特に車載用半導体部品の検査に重点を置いています。

第二の「マイクロエレクトロニクス事業」では、LSI(アナログ・デジタル)設計、電源IC設計、高速I/F設計、イメージセンサ設計、画像処理系LSI設計、FPGA設計、ASIC設計、技術者派遣などを行っています。このセグメントでは、デジタル情報家電や車載機器関連の開発に強みを持っています。

第三の「製品開発事業」では、画像関連機器、CMOSカメラモジュール、画像処理システム、画像処理モジュールの開発・製造を行っています。画像技術を活用した産業用組込カメラや画像処理カメラの開発に注力し、高信頼性と安定供給を実現しています。

これらの事業を通じて、シキノハイテックは半導体業界における技術革新と産業発展に貢献しています。

経営方針

シキノハイテックは、半導体市場を中心に、電子システム事業、マイクロエレクトロニクス事業、製品開発事業を展開している企業です。同社は、成長戦略として「中核事業の競争力強化」「新技術・新製品の創出早期化、事業化推進」「新市場、グローバル戦略の拡大」に注力しています。これらの戦略を通じて、継続的な成長を目指しています。

2022年の世界半導体市場は、前年比3.3%の成長を見せましたが、シキノハイテックは、円ベースでの成長を続ける日本市場において、さらなる成長機会を見出しています。同社は、技術革新による新しい価値の創造と、安全・安心・効率的な社会の実現に貢献することをミッションとし、計測、デバイス、カメラを融合したソリューション提案により、社会が求めるニーズに応えています。

また、品質と信頼性の追求、優秀な人材の育成・確保、従業員エンゲージメントの向上、企業風土の浸透、コーポレート・ガバナンスの推進など、事業上及び財務上の課題にも積極的に取り組んでいます。これらの取り組みは、同社が目指す持続可能な成長と企業価値の向上に寄与しています。

シキノハイテックは、これらの成長戦略と経営方針を基に、半導体業界における技術革新と産業発展に貢献し続けることを目指しています。