ミダックホールディングスJP:6564

時価総額
¥393億
PER
21.9倍
廃棄物処理サービスを提供する企業で、廃棄物の中間処理、最終処分、収集運搬、仲介管理を手掛ける。

沿革

1952年4月

浜松市にて小島清掃社を創業、同月に浜松市清掃課認可により一般廃棄物取扱業務を行う

1960年4月

静岡県浜名郡可美村(現浜松市)より一般廃棄物の収集・運搬、処分の委託を受ける

1964年7月

社会的信用の向上を図ることを目的として小島清掃社を法人化し、小島清掃株式会社を設立

1972年9月

静岡県の許可を得て、収集・運搬、最終処分業務を行う

1986年5月

浜松市に廃液処理施設を新設

1988年4月

浜松市より産業廃棄物処分業、特別管理産業廃棄物処分業の許可を取得、同市に管理型最終処分場を新設

1992年10月

本社工場内に活性汚泥処理施設を増設

1993年10月

本社工場内に主に感染性廃棄物の処理を行う乾留施設を新設

1996年7月

株式会社ミダック(現・株式会社ミダックホールディングス)へ商号変更

1997年3月

本社工場内に特定有害産業廃棄物処理施設を増設

1997年5月

静岡県富士宮市に富士宮事業所(中間処理施設)を開設

1998年1月

浜松市に100%子会社として有限会社ミダック分析センターを設立

1998年4月

静岡県磐田郡福田町(現磐田市)に福田事業所(焼却処理施設)を開設

2000年3月

2001年9月

静岡県富士宮市に株式会社ミダックふじの宮を設立

共同出資会社と共同出資事業に関する基本契約を締結し、株式会社ミダックふじの宮に共同出資会社が50%出資

2001年12月

本社にてISO14001の認証取得

愛知県豊橋市に豊橋事業所(汚泥処理施設)を開設

2002年4月

東京都世田谷区に東京営業所を開設

2002年12月

株式会社ミダックふじの宮が一般廃棄物及び産業廃棄物処理施設を開設

2003年8月

産業廃棄物の中間処理(選別・混練、破砕・選別)を目的とし、愛知県豊橋市に100%子会社として株式会社ニーズを設立

2003年10月

豊橋事業所の営業を株式会社ニーズに譲渡

2003年11月

産業廃棄物のリサイクル(路盤材の製造)を目的とし、愛知県豊橋市に100%子会社として株式会社創積を設立

2004年4月

当社が浜松市に100%子会社として株式会社ミダックライナーを設立

2004年6月

当社が株式会社ミダックライナーに一般廃棄物収集運搬事業を譲渡

2004年7月

浜松市に株式会社ミダックホールディングスを純粋持株会社として設立、当社及びグループ各社を子会社とする持株会社体制へ移行

2004年8月

株式会社ミダック福田事業所の操業を休止

2004年10月

株式会社創積が、愛知県豊橋市に産業廃棄物リサイクル施設を開設

株式会社ミダックホールディングスが、アイ・クリーン刈谷株式会社を名古屋市に設立(出資比率75.0%)

2005年1月

東京営業所を川崎市に移転

2005年4月

株式会社ミダックホールディングスが浜松市に100%子会社として有限会社サン・ミダックを設立し、当社のアグリ事業を移管

2005年7月

名古屋市に名古屋営業所を開設

2006年3月

当社が株式会社ニーズ、株式会社創積、アイ・クリーン刈谷株式会社、有限会社ミダック分析センターを吸収合併

株式会社ミダックライナーが有限会社サン・ミダックを吸収合併

2007年8月

福田事業所を廃止

2010年4月

当社が株式会社ミダックホールディングス、株式会社ミダックライナーを吸収合併

2011年4月

株式会社ミダックふじの宮を当社が完全子会社化

2012年3月

株式会社ミダックふじの宮を吸収合併

2013年1月

岐阜県関市に関事業所を開設

2015年3月

株式会社三晃(現・連結子会社)を完全子会社化

2015年12月

2017年6月

株式会社三生開発(現・連結子会社 株式会社ミダック)を完全子会社化

呉松事業所の最終処分場については、埋立能力に相当する埋立が完了したことから、行政への終了届を提出

2017年12月

株式会社名古屋証券取引所市場第二部上場

2018年12月

浜松市より新規管理型最終処分場の産業廃棄物処理施設設置許可証を取得

株式会社東京証券取引所市場第二部上場

2019年12月

株式会社東京証券取引所市場第一部上場

株式会社名古屋証券取引所市場第一部上場

2021年9月

株式会社ミダックを株式会社ミダックホールディングスへ商号変更し、同時に株式会社ミダックはまなを株式会社ミダックへ商号変更

2021年10月

新規最終処分事業(奥山の杜クリーンセンター)を連結子会社の株式会社ミダックへ会社分割により吸収分割

株式会社柳産業(現・連結子会社 株式会社ミダックこなん)を完全子会社化

2022年2月

新規管理型最終処分場「奥山の杜クリーンセンター」が稼働開始

2022年4月

1日付で持株会社体制へ移行。既存事業は会社分割方式により連結子会社へ吸収分割

東京証券取引所の市場区分の見直しにより、東京証券取引所の市場第一部からプライム市場へ移行。同時に、同理由から名古屋証券取引所の市場第一部からプレミア市場に移行

2022年5月

LOVE THY NEIGHBOR株式会社(現・非連結子会社)を完全子会社化

2022年11月

株式会社岩原果樹園(現・非連結子会社)を完全子会社化

事業内容

ミダックホールディングスは、循環型社会の実現を目指し、廃棄物の適正処理を通じた環境保全に貢献する企業集団です。同社は、廃棄物処理・管理に関するソリューション事業を展開しており、主に廃棄物処分事業、収集運搬事業、仲介管理事業の3つのセグメントで事業を行っています。

廃棄物処分事業では、自社施設を用いた廃棄物の中間処理サービスを提供しています。これには、汚泥や廃液の脱水、焼却、中和などを通じた減量化や性状の安定化が含まれます。特に、有害物質を含む廃棄物や引火性、腐食性の廃棄物の処理にも対応しており、産業廃棄物及び特別管理産業廃棄物の焼却処理にも携わっています。

収集運搬事業では、廃棄物の排出場所からの回収と処理場までの運搬を行っています。固形物から廃液まで多種の廃棄物を運搬できる車両を保有し、運行管理システムを活用して安全な収集運搬を実施しています。

仲介管理事業では、廃棄物処理業者向けに仲介及び管理サービスを提供しています。同社グループと協力関係にある廃棄物処理業者に対して、その業者が求める廃棄物を紹介し、取引における事務手続きの代行も行っています。

これらの事業を通じて、ミダックホールディングスは資源循環型社会への貢献を目指しています。

経営方針

ミダックホールディングスは、持続可能な循環型社会の実現を目指し、廃棄物処理業界における社会的役割の重要性を認識しています。同社は、廃棄物処理のエキスパートとして、時代のニーズに応え、信頼される企業であり続けることを経営方針として掲げています。経営指標としては、経常利益率20%以上、ROE15%以上を目標にしています。

経営環境においては、ロシア・ウクライナ情勢や新型コロナウイルス感染症の影響を受けつつも、産業廃棄物の受託量の回復を見込んでいます。また、自然災害による災害廃棄物の増加が、廃棄物処理業の社会的役割を一層重要にしています。

同社は、2022年6月に公表した10年ビジョン「Challenge 80th」の実現に向け、一貫処理体制の維持や最終処分場及び中間処理施設への投資を進めています。これにより、市場競争力の向上と高品質なサービスの提供を目指しています。

具体的な成長戦略として、コンプライアンス体制の強化、新規廃棄物処理施設の拠点展開とM&Aの推進、グループ内連携の強化、ESG経営の強化を挙げています。これらの施策を通じて、事業基盤の拡充と競争力強化を図り、中長期的な企業価値の向上と社会の持続的な成長を目指しています。