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PHCホールディングスJP:6523
沿革
概要 |
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1948年11月 |
大新鉱業株式会社 設立 |
1956年4月 |
医療用赤外線電球事業 開始 |
1961年4月 |
赤外線健康コタツ事業 開始 |
1966年 |
三洋電機株式会社にて薬用保冷庫事業 開始(現診断・ライフサイエンスドメイン) |
1969年11月 |
大新鉱業株式会社が商号を松下寿電子株式会社に変更した上で、寿電工株式会社(1960年12月設立)、寿電機株式会社(1964年6月設立)、寿録音機株式会社(1967年10月設立)の3社との対等合併を行ない、当社の源流となる松下寿電子工業株式会社を設立 |
1972年7月 |
三洋電機株式会社にて医科システム事業 開始(現ヘルスケアソリューションドメイン) |
1972年12月 |
松下寿電子工業株式会社が東京証券取引所市場第二部、大阪証券取引所市場第二部へ株式上場 |
1973年9月 |
三洋電機株式会社にて自動錠剤包装機事業 開始(現診断・ライフサイエンスドメイン) |
1973年10月 |
松下寿電子工業株式会社が東京証券取引所市場第一部、大阪証券取引所市場第一部へ株式上場 |
1975年9月 |
松下寿電子工業株式会社にてビデオ事業 開始 |
1977年4月 |
三洋電機株式会社にて超低温フリーザー事業 開始(現診断・ライフサイエンスドメイン) |
1980年6月 |
三洋電機株式会社にて保険薬局用システム事業 開始(現ヘルスケアソリューションドメイン) |
1984年3月 |
三洋電機株式会社にてCO2インキュベーター事業 開始(現診断・ライフサイエンスドメイン) |
1985年4月 |
松下寿電子工業株式会社にてビデオムービー事業 開始 |
1985年8月 |
松下寿電子工業株式会社にてハードディスクドライブ事業 開始 |
1991年11月 |
松下寿電子工業株式会社にて血糖自己測定システム事業 開始(現糖尿病マネジメントドメイン) |
1999年11月 |
三洋電機株式会社にて電子カルテシステム事業 開始(現ヘルスケアソリューションドメイン) |
2002年9月 |
松下電器産業株式会社(現パナソニック株式会社)による完全子会社化に伴い、松下寿電子工業株式会社の東京証券取引所市場第一部及び大阪証券取引所市場第一部における株式上場を廃止 |
2003年1月 |
松下電器産業株式会社内に社内分社 ヘルスケア社 設立 |
2005年4月 |
松下寿電子工業株式会社をパナソニック四国エレクトロニクス株式会社に商号変更 |
2007年4月 |
松下電器産業株式会社 ヘルスケア社をパナソニック四国エレクトロニクス株式会社に移管 |
2007年5月 |
三洋電機株式会社にてセルプロセッシングアイソレーター事業 開始(現診断・ライフサイエンスドメイン) |
2010年10月 |
パナソニック四国エレクトロニクス株式会社をパナソニックヘルスケア株式会社に商号変更 |
2012年4月 |
パナソニック株式会社と三洋電機株式会社の統合により、三洋電機株式会社の現ヘルスケアソリューションドメイン事業及び現診断・ライフサイエンスドメイン事業をパナソニックヘルスケア株式会社に事業統合 |
2013年8月 |
KKR PHC Investment L.P.がオリオンインベストメント株式会社(現当社)を設立 |
2013年9月 |
オリオンインベストメント株式会社からPHCホールディングス株式会社に社名変更 |
2014年3月 |
PHCホールディングス株式会社からパナソニックヘルスケアホールディングス株式会社に社名変更 |
2014年3月 |
KKR PHC Investment L.P.及びパナソニック株式会社から追加出資を受ける。 また、パナソニック株式会社からの株式譲渡により、パナソニックヘルスケア株式会社(現PHC株式会社)を100%子会社化 |
2015年7月 |
パナソニックヘルスケア株式会社(現PHC株式会社)及び山下医科機器株式会社による合弁会社パナソニックメディコム九州株式会社を設立 |
2016年1月 |
Bayer社より糖尿病ケア事業を買収し、Ascensiaグループを設立 |
2017年3月 |
三井物産株式会社がKKR PHC Investment L.P.から株式譲受により当社に資本参加 |
2017年4月 |
ヘルスケアソリューションドメインの販売関係会社4社をパナソニックメディコムネットワークス株式会社(現PHCメディコム株式会社)に吸収合併 |
2017年7月 |
パナソニックメディカルソリューションズ株式会社をコニカミノルタ株式会社に売却 |
2017年9月 |
山下医科機器株式会社とのパナソニックメディコム九州株式会社の合弁を解消し、パナソニックメディコム九州株式会社をパナソニックヘルスケア株式会社(現PHC株式会社)が完全子会社化 |
2017年10月 |
グループ内資本再編により当社子会社PHC株式会社が保有する子会社7社を当社の直接保有子会社として子会社化 |
2018年4月 |
パナソニックヘルスケア株式会社をPHC株式会社に社名変更 当社社名をパナソニックヘルスケアホールディングス株式会社からPHCホールディングス株式会社に社名変更 パナソニックメディコム九州株式会社をPHCメディコムネットワークス株式会社(現PHCメディコム株式会社)に吸収合併 |
2019年6月 |
サーモフィッシャーサイエンティフィックより病理事業を譲受 Eprediaブランドとして事業を開始(現診断・ライフサイエンスドメイン・病理事業部) |
2019年8月 |
三菱ケミカルホールディングスグループの株式会社生命科学インスティテュートとの間で、同社子会社の株式会社LSIメディエンスの株式と当社株式の株式交換を実施。それにより、臨床検査事業大手の株式会社LSIメディエンスが当社グループに加わり(現ヘルスケアソリューションドメイン・LSIM事業部)、併せて、株式会社生命科学インスティテュートが当社に資本参加 |
2020年7月 |
SciMed (Asia) Pte Ltdの株式追加取得 |
2020年8月 |
Senseonics Holdings, Inc.との戦略的な業務提携 |
2021年3月 |
投資会社であるL Cattertonが当社への投資を目的とした特別目的会社としてLCA 3 Moonshot LPを設立のうえ、既存株主(KKR PHC Investment L.P.及びパナソニック)からの株式譲渡並びに新株引受により、当社に資本参加 |
2021年10月 |
東京証券取引所市場第一部に株式を上場 (注)2022年4月4日に東京証券取引所の市場区分の見直しにより市場第一部からプライム市場へ移行しております。 |
2022年12月 |
当社子会社であるPHC株式会社のメディコム事業部及び同じく当社子会社であるPHCメディコム株式会社の統合準備会社として、当社100%出資の事業子会社(現ウィーメックス株式会社)を設立 |
事業内容
PHCホールディングスとそのグループ企業は、国内17法人、海外78法人で構成されるグローバル企業です。同社グループは、糖尿病マネジメント、ヘルスケアソリューション、診断・ライフサイエンスの3つの主要事業ドメインを持っています。
糖尿病マネジメントドメインでは、血糖自己測定システムやPOCT製品などの体外診断機器、電気式医薬品注入器の開発、製造、販売を行っています。これらの製品は、PHC株式会社が中心となり開発・製造し、Ascensia Diabetes Care Holdings AGを通じて世界125か国以上で販売されています。
ヘルスケアソリューションドメインは、メディコム事業と株式会社LSIメディエンス(LSIM)事業に分かれており、医科医事システムや電子カルテシステム、臨床検査受託などを提供しています。特に、LSIM事業では、臨床検査受託や食品検査、WADA公認のドーピング検査など、幅広いサービスを日本全国で展開しています。
診断・ライフサイエンスドメインでは、再生医療や創薬研究に必要な機器の開発、製造、販売を行っています。このドメインは、バイオメディカ事業と病理事業に分かれており、超低温フリーザーや自動包埋装置などの製品を提供しています。これらの製品は、PHC株式会社やEpredia Holdings Ltd.が開発・製造し、国内外の顧客に販売しています。
PHCホールディングスグループは、これらの事業を通じて、医療・ヘルスケア分野での幅広いニーズに応える製品とサービスを提供しています。
経営方針
PHCホールディングスは、グローバルヘルスケア業界において、糖尿病マネジメント、ヘルスケアソリューション、診断・ライフサイエンスの3つの主要事業ドメインを中心に展開しています。同社は、健康を願うすべての人々に新たな価値を創造し、豊かな社会づくりに貢献することを経営理念として掲げており、そのビジョンとして、グローバルな診断・ライフサイエンス、日本のヘルスケアサービスにおいて、プレシジョンとデジタルソリューションを提供するリーダーとなることを目指しています。
2022年11月には、中期経営計画「Value Creation Plan」を改定し、2022年度から2025年度までの戦略を策定しました。この計画では、既存事業のさらなる強化と、事業間シナジーを追求した3つの成長領域に焦点を当てています。具体的には、糖尿病マネジメントでは血糖値測定システムの成長セグメントを強化し、ヘルスケアソリューションではデジタルヘルス領域のサービスクラウド化や政策関連需要の取り込み、診断・ライフサイエンスでは省エネ性能とIoT化を追求した新製品開発に注力しています。
さらに、成長領域として、個別化検査・診断ソリューション、デジタルヘルスソリューション、先端治療開発ソリューションに取り組んでいます。これらの領域では、持続血糖測定システムの拡販、遠隔医療事務代行サービスの展開、細胞代謝分析装置や病理検査用機器の製品ラインナップの拡充などを通じて、新たな顧客や市場の拡大を目指しています。
PHCホールディングスは、これらの戦略を通じて、グローバルヘルスケアトップ企業の一角としての地位を確立し、持続可能な成長を目指しています。