オルガノJP:6368

時価総額
¥5834.4億
PER
21.4倍
水処理エンジニアリング事業では純水・超純水製造設備や排水処理設備、機能商品事業では水処理薬品や食品素材を提供。

事業内容

オルガノは、総合水処理エンジニアリング会社として、主に「水処理エンジニアリング事業」と「機能商品事業」の2つの事業セグメントを展開しています。これらの事業は、オルガノとその子会社、関連会社、親会社である東ソー株式会社を含むグループ全体で運営されています。

水処理エンジニアリング事業は、さらに「プラント事業」と「ソリューション事業」に分かれています。プラント事業では、純水・超純水製造設備や用水処理設備、排水処理・排水回収設備などを提供しています。ソリューション事業では、消耗品交換やメンテナンス、運転管理、改造工事、水処理加工受託、包括メンテナンスなどのサービスを提供しています。

機能商品事業は、「水処理薬品事業」、「標準型機器・機能材事業」、「食品事業」の3つに分かれています。水処理薬品事業では、RO水処理薬品や排水処理薬品、冷却水処理薬品、洗浄薬品、ボイラ水処理薬品を取り扱っています。標準型機器・機能材事業では、純水・超純水製造装置やフィルタ、分離精製材を提供しています。食品事業では、食品素材や食品添加剤を取り扱っています。

オルガノの主な関係会社には、オルガノプラントサービス株式会社、オルガノアクティ株式会社、オルガノ(アジア)SDN.BHD.、オルガノ(蘇州)水処理有限公司、オルガノ・テクノロジー有限公司、オルガノ(タイランド)CO.,LTD.、PTラウタン・オルガノ・ウォーター、オルガノ(ベトナム)CO.,LTD.、オルガノUSA, Inc.、オルガノフードテック株式会社などがあります。

経営方針

オルガノは、1946年の創業以来、水に関する技術とサービスを提供し続けてきました。同社は、産業の発展に伴う水使用量の増加や環境問題に対応するため、高度な水処理技術を駆使し、産業・環境・生活の調和を目指しています。オルガノは、付加価値の高い技術を基に事業領域と展開地域を拡大し、社会の課題解決に貢献することを目指しています。

オルガノの中期経営計画「ORGANO 2030」では、2030年度までに売上高2,500億円、売上高営業利益率18%以上、ROE 15%以上を目指しています。特に電子産業分野での成長が著しく、先端半導体の需要拡大に伴い、同社の技術を活用した新たな事業分野の拡大が期待されています。これにより、オルガノは事業ポートフォリオと地理的な展開を強化しています。

オルガノは、事業成長戦略、バリューチェーン強化、経営基盤の拡充を重要な課題として掲げています。電子産業分野を重点分野とし、技術革新とエリア展開を加速させる一方で、他分野への展開も視野に入れています。また、米国市場の開拓や中華圏での成長確保、韓国やインドへの展開も進めています。

バリューチェーンの強化では、生産・納入キャパシティの拡充や技術開発の推進、顧客接点の強化を図っています。経営基盤の拡充においては、人材育成やデジタル技術の活用、ESGの取り組みを強化し、持続的な企業価値の向上を目指しています。オルガノは、これらの戦略を通じて、持続可能な成長を実現しようとしています。