ローツェ (6323) 株価

時価総額
¥6821.4億
PER
24.2倍
半導体製造装置・FPD関連装置の有力企業。ウエハ搬送装置のEFEMや窒素パージ対応ストッカなど無塵搬送システムが主力。細胞培養装置も展開。連結子会社14社により日本・米国・韓国で事業を展開。

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事業内容

ローツェは、半導体やフラットパネルディスプレイ(FPD)の製造に欠かせない無塵搬送装置を開発・製造する専門企業です。主力製品は、半導体工場のクリーンルーム内でシリコンウエハを精密に搬送するロボットシステムで、製品の汚染を防ぎながら自動化された製造を支えています。同社は半導体製造の前工程において、ウエハを処理装置間で移載・搬送する重要な役割を担っています。

同社の顧客は半導体製造装置メーカーが中心で、EFEM(イーフェム)と呼ばれる装置前面搬送システムやウエハソータなどの完成装置から、搬送ロボットやアライナーなどの単体ユニットまで幅広く供給しています。収益構造は装置販売による売上が主体で、グローバルに展開する連結子会社14社を通じて米国、韓国、台湾などの主要半導体生産地域で事業を展開しています。

事業セグメントは「半導体・FPD関連装置事業」と「ライフサイエンス事業」の2つに分かれています。前者では半導体のウエハ搬送装置、金属汚染分析装置、大型ガラス基板搬送装置を手がけ、後者では創薬研究やiPS細胞培養の自動化に向けた細胞培養装置を開発しています。同社グループは日本国内の本社に加え、米国や韓国の子会社がそれぞれの専門分野で製品開発と販売を担当する体制を構築しています。

経営方針

ローツェは「世の中にないものをつくる」を合言葉に、半導体・フラットパネルディスプレイ業界で独自技術を展開する成長戦略を推進しています。同社は売上高と経常利益の成長を目標としており、中期的には資本・資産効率をより重視した経営方針への転換を図っています。生成AI普及やデータセンター需要拡大を背景とした半導体市場の成長機会を捉えるため、ベトナム子会社では新工場建設を進めており、2028年春頃の稼働開始を予定しています。

技術力強化と差別化戦略では、付加価値の高い製品開発に向けた積極的な特許取得を推進し、特許技術を核としたユニークなアイデアで顧客への提案力と解決力を強化しています。同社は「Co-innovation(共創という独創)」という発想のもと、顧客との密接な関係を構築しながら最高のソリューション提供を目指しています。開発体制についても組織見直しを実施し、海外子会社を含むグローバルな開発体制を構築することで、製品開発のスピードアップと顧客要求の短納期化に対応する方針です。

生産体制の強化では、半導体関連装置の主力工場であるベトナム子会社とFPD関連装置を手がける韓国子会社を中心に、効率的な生産システムの構築を進めています。特に自動化技術の導入とAIを活用した検査体制の構築により、リードタイム短縮とコスト競争力強化、品質向上を同時に実現する取り組みを展開しています。また、世界情勢による部品調達環境の変化に対応するため、サプライチェーンの強化と先行手配を含む適切な調達管理の徹底により、製品の安定供給体制を確保しています。

グローバル事業展開では、半導体工場が立地する主要地域に拠点を設置し、迅速なサポート体制を構築しています。このネットワークを活用して世界各地の顧客に対するきめ細やかなサポートを実現し、顧客満足のさらなる向上に取り組んでいます。技術革新への取り組みとしては、PDM(製品情報管理)やPLM(製品ライフサイクル管理)、AIを駆使した開発手法の活用により、既存製品の強化と次世代技術開発を積極的に推進する戦略を掲げています。

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